近年、カフェのメニューにも登場することが増えてきた「デカフェ」。とはいえコーヒー好きな方以外には、まだ一般的には知られていない言葉でもあります。
そこで今回は、デカフェについて分かりやすく解説します。記事の後半では、おすすめの商品も紹介しているので、ぜひ最後まで読んでデカフェ選びの参考にしてみてください。
関連記事:デカフェ・カフェインレスのコーヒー豆おすすめ15選!お得で美味しいのはコレ
目次
デカフェとは
デカフェとは、カフェインを人工的に取り除いた食品や飲料の呼び名です。多くの場合は、カフェインの量を大幅にカットしたコーヒーを指します。日本ではカフェインレスコーヒーという呼称が一般的です。
全国公正取引競技会連合会では「カフェインを90%以上除去したもの」をカフェインレスコーヒーと定義しています。
コーヒーの風味は好きなものの、体質的にカフェインが苦手な方や、摂取を控えたい方におすすめです。
カフェインの効果
デカフェが登場した大きな理由は、カフェインが人体に与える影響への懸念にあります。
コーヒー豆や茶葉、チョコレートの原料であるカカオなど、天然植物に含まれるカフェインの特徴は次のとおりです。
風味 | 苦い |
主な作用 |
|
カフェインにはさまざまなメリットがある反面、体質や摂取量によってはリスクも存在します。
デカフェが求められる理由
カフェインを過剰に摂取すると以下の症状が現れる場合があります。
- 不眠
- 頭痛、腹痛、下痢
- めまい、吐き気
- 心拍数の増加
- 震え
- 筋肉痛
上記の症状は体質によっては発症する可能性があるため注意が必要です。高血圧のリスクが高まることや、妊婦の場合は、胎児の発育への影響の可能性も指摘されています。
こうしたカフェインが持つリスクを避けつつ、コーヒーの風味を楽しみたい、というニーズがデカフェを生み出したと言えるでしょう。
健康志向の高い欧米では、多くのカフェでデカフェが提供されているなど、すでに広く普及しています。
参考:農林水産省
カフェイン抜き飲料の呼称による違い
カフェインを除去、または含まない飲料の呼び方には、デカフェのほかに「カフェインレス」と「ノンカフェイン」があります。
デカフェ
デカフェとは、カフェインを人工的に取り除いた飲料のことです。デカフェとカフェインレスは、呼び方は異なりますが同じものを指します。
一般的には、海外ではデカフェ、日本ではカフェインレスと呼ぶことが多いようです。
カフェインレス
デカフェと同じく、カフェインが含まれている量が非常に少ない飲料に使われる呼び方です。呼び方が異なるだけで、実際は両者は同じものと言えます。
デカフェ、カフェインレスともに、含まれているカフェインが完全にゼロではない点には注意が必要です。
ノンカフェイン
カフェインがもともと含まれていない飲み物を指します。一般的には、麦茶やハーブティーが知られています。
コーヒーにはノンカフェインのものはなく、現在の技術ではカフェインを完全に抜くことはできません。
カフェインは完全にゼロなため、たとえ微量であってもカフェインを避けたい方は、ノンカフェインの飲み物がおすすめです。
コーヒー豆からカフェインを抜く方法3種
コーヒー豆に含まれているカフェインを取り除く方法は古くから研究されており、最初に考案された場所は1900年初頭のドイツと言われています。
現在、主なカフェイン除去方法は次の3種類です。
- ケミカルプロセス(有機溶媒抽出法)
- ウォータープロセス(水抽出法)
- 超臨界二酸化炭素抽出法
それぞれ見ていきましょう。
ケミカルプロセス(有機溶媒抽出法)
化学薬品を使ってカフェインを除去する方法です。毒性の弱い「ジクロロメタン」などの作用でコーヒー豆から化学的にカフェインを取り除きます。
使用する溶剤に発がん性などの健康上のリスクがあることから、海外では流通しているものの日本では現在、輸入が禁止されています。
カフェイン以外の成分も取り除いてしまうため、風味が劣る点もデメリットです。
ウォータープロセス(水抽出法)
コーヒー豆に化学薬品を間接的に使用することで安全性を高めたカフェイン除去方法です。
コーヒー豆に直接、化学薬品を使用するケミカルプロセスと比べて健康上のリスクが少なく、風味の劣化を抑えられる点がメリットです。
コーヒー豆を浸し、成分を抽出した水に化学薬品を使用してカフェインを取り除くことから名付けられました。
安全性が高いウォータープロセスで作られたデカフェは、日本国内にも広く流通しています。
超臨界二酸化炭素抽出法
二酸化炭素の働きで、より効率的にカフェインを除去し、コーヒーの風味成分のロスを限りなく抑えた方法です。味の良いデカフェの製造方法として、現在では主流となっています。
化学薬品を使用しないため安全性が極めて高い点もメリット。デメリットとしては、製造コストがかかるため製品の価格が高くなってしまうことが挙げられます。
こんな方にデカフェはおすすめ
カフェインの摂取を避けつつ、コーヒーの風味が楽しめるデカフェ。デカフェをおすすめしたい方は次のとおりです。
1日中コーヒーを飲みたい愛好家
朝晩を問わず、1日中コーヒーを愛飲している方には、デカフェを取り入れてみるのがおすすめです。
どれほどコーヒーが好きでも、時には胃腸の調子が優れないこともあるでしょう。また、夕方以降にコーヒーを飲んだ場合、カフェインの覚醒作用による睡眠への影響も懸念されます。
そんな、カフェインを控えたい時にデカフェを代わりに飲むことで、より快適なコーヒーライフを楽しむことができるでしょう。
カフェインが苦手でもコーヒーの風味を楽しみたい方
体質的にカフェインが苦手なものの、カフェの雰囲気やコーヒーの風味じたいは好きという方にもデカフェはおすすめです。
近年は日本でもデカフェをメニューに加えるお店が増えてきました。また、自宅でデカフェが楽しめるコーヒー商品も発売されています。
気になる方は、記事の後半で紹介する、おすすめの豆をぜひチェックしてみてください。
妊娠または授乳中の方
カフェインのリスクとして、妊娠中の方が過剰に摂取した場合の胎児への影響が挙げられます。
世界保健機関(WHO)では、妊婦が1日に飲むコーヒーは3~4杯までにするべきと提唱しています。
3~4杯以上コーヒーを飲みたい、またはカフェインの量をできるだけ減らしつつコーヒーを楽しみたい。そんなコーヒー好きの妊婦の方にもデカフェはおすすめです。
カフェイン量を調節できる「ロカフェ」
カフェインを気にされている方にピッタリの商品をご紹介します。
BEANS EXPRESS ROASTERさんから発売されている「ロカフェブレンド3種セット」
こちらはフェインレス豆と通常豆をミックスしたブレンド豆のことで、生活スタイルやシーンに合わせて、異なるカフェイン量のブレンドから最適なものをチョイスして飲むことが出来ます。
左から、
商品名 | ブレンド比率 |
ロカフェブレンド100 | カフェインレス豆100% |
ロカフェブレンド70 | カフェインレス豆70%:通常豆30% |
ロカフェブレンド40 | カフェインレス豆40%:通常豆60% |
・カフェインの取り過ぎが気になる
・日々の生活にメリハリをつけたい
・今までのカフェインレスコーヒーに満足いかない
・時間を気にせずコーヒーを楽しみたい
このような方は一度、ロカフェブレンドをお試ししてみてはいかがでしょうか。
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