皆さんは「セントジョンズワート」というハーブをご存知でしょうか?
なんだか憂鬱な気分になりやすく、物事に対するやる気も低迷気味…なんてことはありませんか?
そんなとき、元気をくれる休息の一杯があったらいいですよね。今回は、心を明るくしてくれる別名ハッピーハーブやサンシャインハーブと呼ばれる「セントジョンズワート」について。女性ホルモンの働きを促してくれたり更年期や生理前の憂鬱な気分やイライラした気持ちを緩和してくれる効果があると言われています。
「どんな植物なの?ハーブティーでの美味しい飲み方は?」などなど…解説していきましょう。
目次
セントジョンズワートってどんなハーブ?
ヨーロッパ原産の多年草「セントジョンズワート」。和名で「セイヨウオトギリソウ」とも呼ばれます。最近ではサプリメントも多く出回っているので、名前くらいは知っている、という方も多いかもしれません。
精神的な不安や落ち込んだ心を落ち着かせてくれるこのハーブは、幸せホルモンとも言われる「セロトニン」の分泌を高めることがわかっています。別名「サンシャインサプリメント」とも呼ばれ、心を明るくする植物として世界で広く認知されています。
セントジョーンズワートの効能や効果について
季節目の変わり目に気分が沈んだり心配事や不安な気持ちになったときに、心を前向きに導いてくれる働きがあると言われています。
また女性特有の悩みも解消してくれると言われて話題になりました。
軽度から中度のうつ病や、自律神経失調症、不安神経症、女性の更年期障害、などに効果があると聞いたことがある人もいらっしゃるのではないでしょうか。
ハーブ先進国のヨーロッパでは、魔除けやお守りサプリとしても知られており、上記のような症状がでたときに処方されているといわれています。
精神的にリラックスさせてくれたり、気持ちを落ち着かせてくれることで、スムーズな入眠にも役立ちます。
では、どのように取り入れるのが良いのでしょう。美味しいレシピのご紹介です。
セントジョンズワートティーの味は? 美味しいレシピ♡
薄い紅茶のような色をしたティーは、タンニンを比較的多く含むので、ストレートティーでは渋く、やや飲みづらさを感じるかもしれません。リラックスの働きをもつハーブと組み合わせ、効能の相乗効果をねらうほか、味のしっかりした紅茶などとブレンドすると、飲みやすくなりオススメです。
ティーポットの茶葉に熱湯を加え、蓋をして3分が抽出時間の目安。静かにカップにティーを注ぎ、ゆっくり深呼吸するように香りを楽しみながらティータイムを過ごしてみてください。
おすすめの飲み方 その1
アールグレイ紅茶+セントジョンズワート+フレッシュカットオレンジ
柑橘系ハーブベルガモットで風味づけされた、香りよいアールグレイ紅茶とセントジョンズワートの組み合わせ。味のアクセントに、爽やかな酸味のフレッシュオレンジをカットして絞り、ティーに浮かべてジューシーに。
おすすめの飲み方 その2
ジャーマンカモミール+セントジョンズワート+アップルピース
ほんのりリンゴ風味のリラックスティー代表格カモミールと、リンゴの果皮を乾燥させたハーブ、アップルピースの自然な甘さをプラスしてまろやかに。もっと甘味がほしいときは、ハチミツを加えるのもオススメ。
※カモミールはキク科のハーブなので、キク科にアレルギーのある方はご注意ください。
※妊娠中の方は、カモミールティーの飲用をお控えください。
おすすめの飲み方 その3
ペパーミント+セントジョンズワート+レモンバーム
メントールの爽やかな清涼感が感じられるミントベースのブレンド。スッキリした風味でリフレッシュできるだけなく、実はリラックス効果も抜群なのです。心を穏やかに導くレモンバームもプラスして癒し系の相乗効果を。
セントジョンズワートティーを楽しむタイミングは?
渋み成分を比較的多く含むセントジョンズワートティーは、空腹時など食前より、食後や次の食事の間のブレイクタイムに楽しむほうが、胃腸への刺激が少なくオススメです。
ハーブティーは消化器系から吸収されてゆっくりと全身へ働いていきます。有効成分を一定に保つためにも、一度にたくさんというより、食後のティータイムに一杯ずつなど、数回に分けて飲むほうが効果的でしょう。
副作用や「セントジョンズワート」の使用前に気をつけたい注意点
心を安定させてくれる魅力的なセントジョンズワートですが、楽しむ前に注意しなければいけない点もあります。このハーブに含まれている成分に、いくつかのお薬の効き目を弱くしてしまう相互作用があることがわかっています。
以下のお薬の服用中にはセントジョンズワートの使用はお控えください。また、病気の治療中でお薬を服用している場合など、既往症のある方は、必ず医師の指示に従うようにしてください。
セントジョンズワートと相互作用のあるお薬
インジナビル(抗HIV薬)、ジゴキシン(強心薬)、シクロスポリン(免疫抑制薬)、テオフィリン(気管支拡張薬)、ワルファリン(血液凝固防止薬)、経口避妊薬
※妊娠中、授乳中の方は、セントジョンズワートのご使用をお控えください。
※ハーブティーはお薬の代わりではありません。精神的な不安感が強い場合などには、自己判断せず、医師の指示に従うようにしてください。
※体質や体調、利用法によっては健康を損ねる場合もあります。十分ご注意のうえ、自己責任で飲用してください。
やる気と元気をくれる「セントジョンズワート」。秋のセンチな心もハーブティーでモチベーションUP!過ごしやすい秋。移りゆく季節をゆったり感じながら「美味しく楽しく」「幸せ気分」で過ごせたらいいですね。