私たちの日常にコーヒーが染み付いてから久しく、コンビニに行けば一杯100円でコーヒーが飲めてしまう時代になりました。コーヒーが身近になったのは嬉しいことですが、激安コーヒーはなぜあんなに安く飲めるのか、考えてみるとちょっと怖いですよね。安すぎるコーヒーに注意した方が良い3つの理由を考えてみました。
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目次
安いコーヒーの理由1 〜豆自体が激安であるケース〜
近年ではコーヒーの「品質」について言及されることで適正な収入を手にするコーヒー農家は増えましたが、品評会に出ているような農園以外はまだまだ「買い叩き」に近い値段でコーヒー豆が取引されています。
スーパーで売っているような豆や、安いチェーン店で飲むブレンド豆などはこのような激安コーヒー豆が使われれていることが多いそうです。そもそも、コーヒーの生産には農家だけでなく輸出業者や輸入業者、代理店、焙煎業者などさまざまなマージンが発生しています。これについては多数のジャーナリストによって言及されていますが、現地では日本人の想像するよりもはるかに安い賃金でコーヒーは育てられているのです。
私たちはこのコーヒーの価格が適正であるとし、一杯100円のコーヒーを平気で大量に飲んでいますが、その裏で働く人々には一体いくらのお金が支払われているのでしょうか。
安いコーヒーの理由2 〜抽出方法で増量しているケース〜
コーヒーは皆さんがご存知の通り、焙煎した豆を砕いてお湯にその成分を溶かすことでできる飲み物です。豆を細かく砕けば砕くほど、お湯に触れる面積が増えるので濃いコーヒーができることはイメージしやすいでしょう。
ファミレスやファストフードなど、コーヒーにこだわりのない顧客層の使用する店舗では、(当たり前ですが)コーヒー豆はコスト削減の大きなポイントです。それらのコーヒーはコーヒーショップよりもかなり細かく豆を挽き、その豆の量で出せる最大限の量を計算してコーヒーを製造しています。
自然、安価なコーヒー豆の嫌な風味も出してしまわないように深煎りの豆が使われ、苦味を強くすることがほとんど。ファストフード店のコーヒーを飲んで苦いと感じた人は多いのではないでしょうか?
安いコーヒーの理由3 〜実はあんまり安くなかったケース〜
前述の通り、一杯100円でコーヒーが飲めるのが普通の世の中ですが、このコーヒーの原価は販売価格の6割近いという記事が話題になったことがあります。これは「コーヒーでの儲けはそれほど重要じゃない」ことを意味しています。
コンビニやファミレスなどでは、コーヒーのみを購入する人は多くありません。コンビニコーヒーとガムや、ファミレスのドリンクバーとケーキなどといった併せ売りを目的にし、コーヒー自体はサービス品としている店舗も多いようです。
安いコーヒーの理由まとめ
他にも「添加物を大量に使っている」という説もありますが、最近ではお店で飲むコーヒーに食品添加物をあまり使用しない傾向があるそうです。これについてはデリケートな問題ですので深く言及はしません。コーヒーファンとしては、生産者の労働賃金について頭の片隅に置いておきたいものです。