カフェンド編集部の独断と偏見で選んだ、カフェで働くイケメンを取材する企画【カフェ男】の第9弾です!!
今回は、東京都国分寺市にある「LifeSizeCribe(ライフサイズクライブ)」の吉田さんにインタビューさせていただきました。Hiphop Culture出身、一見強面にも見えてしまう兄貴肌のイケメンお兄さんでした。
まっすぐ目標に向かってひた走る、吉田さんの熱い想いをお伺いいたしました!
今回のインタビューのイメージビデオもご覧ください↓↓
Movie:小井土 雄太
※LifeSizeCribe(以下クライブ)
目次
吉田一毅さんのプロフィール
吉田さんのいでたちは、「ここはほんとにコーヒー屋さんなのか……?」と一瞬思ってしまうような雰囲気。(すみません)
ただ、その外見からは想像もつかないようなフランクな笑顔! 入店前の緊張も一瞬で吹き飛び、ちょっと一安心。。。
その瞬間から「あ、このお店なんだかすごく好きかも!」と思わせてくれるような魅力的な空間が広がっていました。
筋肉質な体は、学生時代から打ち込んでいたバスケットとダンスによって作られたものだと話す吉田さん。
特にHiphop Cultureの「ピース(平和)」という文化とお店(クライブ)にはとても深い繋がりがあるんだとか。
LifeSizeCribeの名前の由来
カフェンド:
「Life Size Cribe」という名前の由来について聞かせてください。
吉田さん:
まず「Cribe」というのは、団体の名前です。Crib to liveからの造語で「たまり場・集合・秘密基地」なんていう意味です。大学時代の仲間6人で結成したグループです。
カフェンド:
「Life Size」はどういう意味でしょうか。
吉田さん:
「Life Size」は、自分のライフサイズに合った空間にしたいという意味を込めて付けました。ライフスタイルというと、なんだか壮大なイメージになっちゃうと思うんですけど、人それぞれ生活のサイズって違うじゃないですか。だからその人に合ったサイズの空間、たまり場にできればと思ってこの名前にしました。
カフェンド:
とても素敵な名前ですね。気楽に、気張らずに過ごせる空間って良いですね。
音楽もとてもかっこいいですね!これは吉田さんのセレクトですよね?
吉田さん:
そうですね。
もともと僕自身、Hiphop Culture出身なので、自分の好みで音楽は選んでいます。Hiphop Cultureっていうと、あまり良くない(悪そうな)イメージを持つ人もいると思います。ただ、実はHiphop Cultureって、もともとは「ピース(平和)」が根本にあるんですよ。
だから、そういうところもこのクライブを通して感じてくれれば嬉しいですね。
国分寺という土地で地域密着のコーヒー屋の経営を
カフェンド:
どうして国分寺という土地にコーヒー屋を出したんですか?
吉田さん:
純粋に国分寺という街が好きだったからですね。通っていた大学も国分寺にあったので。
あと、逆に言うとなんでみんなが都心に店を構えたいのかが、正直あまりわかりませんね。
僕が国分寺という土地でコーヒー屋を始めると言った時は、みんなに反対されたし、とても驚かれることも多かったです。
カフェンド:
確かに都心でコーヒー屋を出すのが、ステータスというか、目標というか……になっている風潮はありますよね。
吉田さん:
そうなんですよ。
ただ、その感覚は僕の中では「違和感」でしかなかったんですよね。
都心には美味しいコーヒー屋は沢山あるし、こだわっているコーヒー屋も、有名なカフェも沢山あります。だったら、まだコーヒーの文化が根付いていない土地でコーヒーを広めたほうが良いんじゃない?というのが僕の考えです。
都心からちょっと外れるだけで、カフェって意外とないんですよね。
カフェンド:
確かにそれはそうですね……でも売上とかは都心の方がやっぱり良いのでは?
吉田さん:
カフェとかコーヒーをビジネスとしてするなら、カフェなんてやらない方がいいと思います。僕はほんとうに人と接するのが好きなので、地域に密着して、その土地で愛されるコーヒー屋をやっていきたいと思っています。
人が自然と集まって話せる場所であるために、僕は常にオープンでフラットな接客をしてます。「お客様にサービスをする」という感覚ではなく「人間同士のつながりを大切にし合う」というのが、僕のモットーです。
カフェンド:
確かにさっき来たお客さん、吉田さんに「行ってきま~す!」って言ってましたもんね(笑)
なんかすごく温かくて、家族みたいでいいなあ~って思ってました。
吉田さん:
そうそう(笑)
お客さん同士も仲良いし、初めての人にも「どこから来たの?」と、常連の人が話しかけるなんていうのは結構当たり前。みんな温かいですよ!
僕は、みんなにも自分という人間を知って欲しいし、みんなのことも知っていきたい。
ちょっとお店が入りにくいのも、別に変えようとは思わないし、そのちょっとしたハードルを、一歩踏み出して入店してくれた! そんな人と僕は話せたら嬉しいですね。
コーヒー業界に物申す!コーヒーは「うまくて当たり前」
カフェンド:
吉田さんって、コーヒー業界では異端児的なポジションだと思うのですが……。
コーヒー業界に思う事や言いたい事ってありますか?
吉田さん:
2日間ぐらいかかりますけど良いですか?(笑)
カフェンド:
(一同笑)
吉田さん:
まず前提として、コーヒーって上手いのが当たり前なんですよ。
まずいコーヒー屋はコーヒー屋じゃないです。
僕たちってコーヒー屋なんだから、美味しいコーヒーを出すのは当然で、それを客に自慢するのはただのエゴだと思うんですよ。コーヒーに執着しすぎてるお店が多いし、自分たちのエゴの中でコーヒーを提供されたらどうですか?
カフェンド:
確かにドヤ顔でコーヒー出されると……。(以下省略笑)
吉田さん:
プロである以上、美味しいコーヒーを淹れることは無意識で出来なきゃいけないし、僕はそれ以上の何かをお客さんには与えてあげたいんですよ。
都心には確かに美味しいコーヒーを提供してくれる店は沢山あるけど、それだけのお店が多い。お客さんと話をしたり、どういうコーヒーかを説明したり、そういったコミュニケーションが足りてない店が多いと、どうしても感じてしまう。
1回きりでお客さんが来なくなっちゃうのって、なんだかすごく寂しいでしょ?
それなら1人1人としっかり向き合って話して、楽しんでもらえたら一番幸せですよね。
カフェンド:
確かにせっかく来てくれたのに、1度だけしか来てくれないのは悲しいですね。
ちなみにクライブはリピーターが多いですか?
吉田さん:
そうですね! リピーターのほうが圧倒的に多いです。
カッコつけてくる必要もないオープンなお店なので、来やすいのかもしれません。普通のカフェってなんかコーヒー通じゃないと、居心地悪いでしょ?
カフェンド:
そうなんですよね。
「注文どうぞ!豆どうします?」っていきなり言われても、分からない人は辛いですよね。なんか自分が来ちゃいけない場所なのかな……なんて思ってしまったり。
吉田さん:
そうそう。
だから僕は必ず、コーヒー豆の説明もするし、どんな味なのかもプレゼンします。そうするとみんな頼みやすいし、コーヒーを好きになってくれますから。
カフェンド:
説明してくれると、ほんとに助かりますね。
コーヒーに詳しくない人も結構来店されますか?
吉田さん:
たくさんいますよ。
国分寺という土地柄もあって、うちのお店にはお年寄りの方も結構来店してくれます。でも、そういう方って「深煎りのブラック」の味しか知らなかったりするんですよ。
「浅煎り?カフェオレ?カフェラテ?なんじゃそりゃ?」みたいな感じです。
でも1つずつ、僕が色んな種類のコーヒーを説明すると、「じゃあ、次来たときは浅煎りのコーヒーを飲んでみようかな。カフェラテにしようかな!」なんて言ってくれることもあるんですよ。
こういう瞬間がとてもやりがいを感じて、やってて良かったって思いますね。
ちょっとずつでもいいから、こうやって色んなコーヒーを知ってもらったり、楽しんでもらえる空間を作っていきたいと思います。ただ、それは別にコーヒーだけにこだわる必要は無いと思ってて、形は何でもいいと思ってます。
カフェンド:
カフェやコーヒー屋じゃなくて、レストランやパン屋さんでもOK?
吉田さん:
全く問題ないですね。むしろ将来的に市議会議員とかになって、
住みやすくて楽しめる街を作りたいなんて思っちゃってるぐらいです(笑)
カフェンド:
なんかそれはとてもワクワクしますね(笑)
とにかく自分の考えをしっかりと持って、まっすぐひた走る吉田さんはとても輝いて見えました。形はなにであれ、人生を楽しめるように自ら動いていく。そういった魅力的な考えの方でした。
吉田さん:
楽をした先には何もなかった。一生懸命生きるとたまにラッキーなことも起こる。
でも
「楽とラッキーは違う」
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人生という長くて大きなスケールを壮大に生きる吉田さん、もっともっとお話をしたい方でしたが、今回はこの辺で。
吉田さんに会えるのは国分寺「LifeSizeCribe」
クライブができて早3年。国分寺では50年越しの再開発が行なわれ、街並みや人も少しづつ変化してきました。そんな中でも国分寺の魅力を伝えるべく、クライブは佇んでいます。
美味しいコーヒーだけではなく、吉田さんとの何気ない会話も楽しんでみては?
中央線でいつもよりちょっと先へ。
ぜひ国分寺「LifeSizeCribe(ライフサイズクライブ)」へ行ってみてはいかがでしょうか。