「ロマンチックな恋がしたい」これは誰しもが思っていることではないだろうか。
例えば、図書館で高い棚に手を伸ばしている女性を助けてあげたり、曲がり角でぶつかったことがきっかけに恋愛へ発展したりと、ロマンチックで愚かな妄想は数限りない。
しかしながら現実は残酷だ。大概の恋は職場が一緒で、数回飲みに行った帰り道に告白して…といったものだ。僕はこういった経緯付き合った女性をインスタント彼女と呼ぶ。まぁ、あちらからすれば僕はインスタント彼氏なのだろう。この“インスタント”という関係は長く続かない。続かない理由は後述するが、インスタントコーヒーがドリップコーヒーよりも味が落ちるという話を聞いたことはないだろうか。ここではインスタントコーヒーやその製法について解説していきます。
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そもそもインスタント食品ってなに?
インスタントを和訳すると「即席」です。コーヒーを始め、様々な食品がインスタント化されていますよね。ですが、一から作ったものに比べ、ほとんどのインスタント食品が味落ちしていると言われています。
その理由の一つが製法です。インスタント食品の多くは既に出来上がった商品を加工、保存しているので風味が落ちてしまうことがあるのです。もちろんインスタントコーヒーも例に漏れず、ドリップコーヒーに比べると風味や香りが低下していると言われています。ですが、最近では製法技術が向上しているため、本来の味を大きく下回らないとも言われています。インスタントコーヒーはどのような製法で作られるのでしょうか?
インスタントコーヒーの製法~スプレードライ製法・フリーズドライ製法~
インスタントコーヒーの製造はスプレードライ製法、フリーズドライ製法の二つに大別されます。どちらの製法もコーヒー豆を焙煎し、グラインド、抽出するところまでは同じなのですが、スプレードライ製法の場合、抽出したコーヒーを高温で乾燥させ粉末状にします。低コストで製造できますが、香りを失ってしまうというデメリットがあります。
フリーズドライ製法は間逆の製法で、抽出したコーヒーを凍結したあと粉砕します。さらに、粉砕したものを真空状態で昇華させ大粒の粒子にします。スプレードライ製法と比べ、コストは掛かりますが、粒子に香りが残りやすくドリップコーヒーに近いと言われています。
ドリップ・インスタントコーヒーどちらも楽しもう
必ずしもインスタントコーヒーがドリップコーヒーに劣るというわけではありません。と言うより、別物と考えたほうがいいのかもしれません。ドリップコーヒーを作るときは豆か挽豆の状態で購入しますよね。つまり材料です。インスタントコーヒーはドリップコーヒーを加工したものです。つまり時間経過した完成品を購入しています。当然、味、風味、香り、口当たりなど大きく異なります。
そしてどちらもメリット・デメリットがあるのです。どちらが良い・悪いではなく状況に合わせてインスタント、ドリップと飲み分けるのがいいのではないでしょうか。日本でコーヒーが広まる過程にはインスタントコーヒーも深く関わっているらしい…。コーヒーの歴史に興味がある方は別記事もどうぞ。
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恋愛史を更新するために
インスタント彼女との関係が長く続かない理由は歴史がないからだ。すなわち、その場の感情のみで付き合ったことに他ならない。僕は単純なので「もしかして運命の人かも☆」だなんて愚かなことを考えてしまうが、あとで冷静になって考えてみると、 “運命の人”だなんて思い込んでいたと気付く。
必ずしも運命の人と付き合わなければならないわけではないが、インスタント彼女ばかりだと自分の恋愛史を更新することができない。これはインスタントコーヒーばかり飲む人はコーヒーを語れないと同じことかもしれませんね。