暑い夏の時期になると、夏バテにかかる人も多いのではないでしょうか? 食欲不振やだるさなど、不快な症状を引き起こす夏バテを予防するには、食事や運動、睡眠のバランスを整えることが大切です。さらに、普段からコーヒーを飲んでいる方であれば、コーヒーの飲み方にも気をつけましょう。本記事では、夏バテ対策におすすめのコーヒーの飲み方をご紹介します。

 

夏バテのときにコーヒーを飲んでも大丈夫? 

「夏バテにコーヒーは良くない」と、耳にしたことがある人もいるのでは? ところが、飲む量や飲み方にさえ気をつければ、夏バテ中でも問題なくコーヒーを飲むことができます。ここでは、夏バテ対策にコーヒーが良い理由についてまとめてみました。

 

コーヒーを飲んで免疫力アップ 

夏バテは免疫力低下を引き起こし、さらに体調不良に陥ってしまうことも。また、免疫が低下してしまうと、なかなか夏バテの症状も良くなりません。そんなときこそ、コーヒーを飲んで免疫力アップを目指しましょう。

 

コーヒー豆の細胞壁には、アラビノガラクタンと呼ばれる多糖類の一種が含まれています。アラビノガラクタンは、細胞壁の構造を形成する役割を果たすと同時に、免疫活性化の効果も持つとされているのだそう。 

 

研究によれば、アラビノガラクタンは免疫系に対して刺激を与え、免疫機能の活性化や免疫応答の増強に関与する可能性があります。具体的には、アラビノガラクタンを摂取することで、白血球の一種であり、免疫機能の中心的な役割を果たすマクロファージを増やすことができるかもしれません。そのため、コーヒーを飲めば、免疫力向上につながる可能性があります。

 

適量のコーヒーは冷えの改善に良い 

暑い時期には、冷房を使用したり、冷たい食べ物や飲み物を摂取するなどして体が冷えてしまいがちです。体が冷えてしまうと、体温を調節するためにたくさんのエネルギーが費やされることに。すると、エネルギー不足に陥り、夏バテにかかりやすくなります。夏バテにならないためにも、体を冷やさないようにすることが大切です。

 

ところで、コーヒーには血行促進効果があるといわれています。コーヒーに含まれているカフェインには、一過性ではあるものの、血管を収縮・拡張する効果があると共に、血液の凝固性を低下させる可能性が。これらの効果により、コーヒーを飲むと血行を促進し、冷えの改善を期待できるのだそうです。

 

しかし、「コーヒーを飲めば飲むほど冷えは改善する」という訳ではありません。じつはカフェインを多量に摂取すると、自律神経のバランスが崩れることになり、冷えを引き起こします。冷えを改善したいのであれば、1日当たり1~2杯飲む程度に抑えておきましょう。 

夏バテ知らずになるコーヒーの飲み方 

夏バテ気味でもコーヒーを飲むことはできますが、夏バテを悪化させてしまわないよう、飲み方や摂取量に気をつけましょう。下記に、夏バテ対策に良いコーヒーの飲み方をご紹介します。

アイスコーヒーは控えめに 

暑さをしのぐため、ついつい冷たい食べ物や飲み物をたくさん摂取してしまうことがあるかもしれません。冷たいものを摂取すると、体内からクールダウンできて夏バテに良いように思えますが、じつは大間違い。

 

冷たいものを食べたり飲んだりすると内臓が冷えてしまい、血流が悪くなります。血液の流れが滞ると胃腸の働きも低下することになり、栄養素の吸収がうまく行きません。その結果、体力が低下し、夏バテを悪化させることに。暑い時期にコーヒーを飲むのであれば、アイスコーヒーを大量に飲むのではなく、ホットコーヒーを適量飲むほうが夏バテ対策になります。 

ブラックで飲むのがおすすめ 

ビタミンB1は、体内で糖質をエネルギーに変える働きを持っています。しかし、水溶性ビタミンであるビタミンB1には、汗と一緒に体外に排出される特質が。汗を掻いてビタミンB1不足になると、糖質がエネルギーに変換されません。すると、エネルギー不足になり、夏バテを悪化させてしまいます。

 

個人差はありますが、夏は誰もが汗を掻く季節です。そのため、暑い時期はビタミンB1不足になりやすいといえます。夏バテを重症化させないためにも、糖質を摂りすぎないことが大切です。もしコーヒーを飲むのであれば、砂糖を入れずにブラックで飲むと良いでしょう。 

胃に優しい深煎りコーヒーを選んで 

自律神経のバランスが乱れると、夏バテにかかりやすくなります。夏の気温や紫外線、そして暑い室外と冷房が効きすぎた室内から生まれる寒暖差は、自律神経に負担をかける要因です。自律神経のバランスが乱れると、交感神経が優位な状態が続いて血液量が減り、胃の働きが低下します。

 

とくに胃が弱っている夏バテの間は、胃にやさしいコーヒーを飲むようにしましょう。コーヒーには、クロロゲン酸と呼ばれる、ポリフェノールの一種である成分が含まれています。このクロロゲン酸は胃酸の分泌を促すため、弱った胃を刺激することに。クロロゲン酸はコーヒー豆の焙煎時間が長くなると含有量が減るため、浅煎りコーヒーよりも深煎りコーヒーのほうが胃に優しいといえます。 

ショウガを加えてみる 

コーヒーを飲むときに、ショウガを加えて「ジンジャーコーヒー」にしてみてはいかがでしょうか? ショウガには、ショウガオールとジンゲロールと呼ばれる成分が含まれています。ショウガオールには血行を改善する効果があるとされており、冷えと疲労回復に役立つため、夏バテ対策にもぴったり。また、生のショウガに豊富に含まれているジンゲロールには、胃腸の運動を活性化する効果がありますから、夏バテからくる胃もたれや食欲不振を解消します。 

夏バテに効果的なコーヒーの飲み方を心掛けて 

夏バテの予防と解消には、こまめな水分補給と栄養バランスの良い食事に加え、適度な運動と十分な睡眠が欠かせません。コーヒーを飲むときには、冷やしたコーヒーを何杯もガブ飲むするなど、夏バテを助長するような飲み方は控えるようにしましょう。

 

夏バテ対策には、ブラックコーヒーをホットで飲むのがおすすめ。ときどきショウガを加えて飲めば、胃腸の働きも良くなります。もしも夏バテの症状が長引くのであれば、自律神経のバランスを整える生活を心掛け、夏バテ解消に効くビタミン剤等を活用すると良いかもしれません。

 

参照サイトURL: https://www.ucc.co.jp/

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