マグカップ

肌の状態が良いと気分まで晴れ晴れしますが、鏡を見て肌荒れがひどかったり、肌がくすんでいたりすると、気分まで沈んでしまうなんてことがあるかもしれません。肌荒れの原因は、紫外線や喫煙、ストレスなど実にさまざまです。

 

意外に思う人も多いでしょうが、カフェインが肌荒れの原因になっている場合も。本記事では、なぜカフェインが肌荒れを引き起こすのか、コーヒーの飲みすぎがもたらす肌への影響について詳しくご紹介します。

 

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肌荒れはカフェインの過剰摂取が原因

ブラックコーヒー

集中力を高めたり、眠気をさましたりする効果があるカフェイン。適度に摂取すれば良い影響があるものの、過剰摂取は肌荒れや胃痛等を引き起こします。なぜカフェインが肌荒れの原因になるのかについてご説明します。

 

ミネラルを阻害する

カフェインには、カルシウムやマグネシウム、亜鉛やカリウムといったミネラルの吸収を阻害する作用があります。中でも、亜鉛は肌や髪を作るたんぱく質の代謝を促すため、肌や髪の健康維持に欠かせない成分です。そのため、カフェインの過剰摂取により体内で亜鉛が不足すると、肌荒れなどの肌トラブルが起きやすくなります。

 

胃の機能を低下させる

胃酸の分泌を盛んにするカフェイン。カフェインの影響で胃酸過多の状態になると、胃液で胃が荒れてしまい、胃の機能が低下してしまいます。胃の機能が低下すると全身に栄養が巡りにくくなり、肌にも栄養が行き渡らなくなるため肌荒れを引き起こします。

 

睡眠の質を低下させる

カフェインには、脳細胞の副産物であるアデノシンの受容体と結合する性質があります。通常、アデノシンと受容体が結合したものが一定数に達すると、リラックスした気分や眠気をもたらします。ところが、アデノシンとよく似た構造のカフェインがアデノシンの代わりに受容体と結合すると、アデノシンは代謝がうまくできずに、わたしたちの体は疲れを感じられない状態に。

 

このカフェインの覚醒作用を上手に活用すれば、やる気や生産性アップに繋がりますが、カフェインの過剰摂取によって疲れや眠気を感じられなくなると睡眠の質が低下します。睡眠中には、細胞の分裂を促して皮膚を再生する成長ホルモンの分泌が盛んになりますが、睡眠の質が低下すると成長ホルモンの分泌量も低下。肌の新陳代謝がうまく行かなくなると肌荒れをはじめ、シワやシミなどの肌トラブルを招きます。

肌のくすみや乾燥もカフェインの過剰摂取が原因かも

窓に映る女性

カフェインの過剰摂取は、肌荒れだけではなく肌のくすみや乾燥の原因にもなります。コーヒーの飲みすぎによる、カフェインの肌への影響をご紹介します。

自立神経のバランスを乱して血流を悪くする

コーヒーに含まれているカフェインには、適量であれば血行促進効果がありますが、過剰摂取すると自律神経を乱す恐れがあります。自律神経のバランスが乱れると血管が収縮して血流が悪くなってしまい、酸素の含有量が少ない赤紫色をした血液が流れてくるせいで、肌がくすんで見えます。

 

また、血行不良によって栄養素が肌に届きにくくなり、肌のターンオーバーに乱れを生じさせます。肌の新陳代謝がうまく行かないと古い角質が剥がれ落ちないため、肌がくすんで見えてしまいます。

カフェインにはメラニンを拡散する作用がある

コーヒーに含まれているポリフェノールの一種であるクロロゲン酸には、メラニンを抑制する作用があるため、適量を摂取すれば美白効果が得られます。しかし、コーヒーの飲みすぎでカフェインを過剰摂取すると、メラニンを拡散させて色素沈着させるカフェインの働きによって、肌にくすみやシミが生じます。

 

カフェインの利尿作用による水分不足

カフェインは腎臓の血管を広げて血液中の老廃物の量を増やし、利尿作用をもたらします。カフェインを過剰に摂取すると、利尿作用で体内の水分量が減る恐れも。体内の水分量が減ってしまうと、肌の乾燥に繋がります。

 

ビタミンCは水に溶けやすい性質を持ちますが、体内のビタミンCもこの利尿作用によって尿と一緒に体外へ排出されやすくなります。ビタミンCが不足すると、コラーゲンやヒアルロン酸、エラスチンの生成に悪影響をおよぼします。すると、肌にうるおいを保つことが難しくなり、肌の乾燥やそのほかの肌トラブルを招くことになります。

美肌を保ちたいならコーヒーの飲みすぎには注意を

コーヒー豆とグラス

コーヒーはおいしいだけではなく、心にも体にも多くのメリットをもたらします。しかし、コーヒーの飲みすぎによるカフェインの過剰摂取には、十分注意する必要があるでしょう。適量のコーヒーは体にも肌にも良い影響を与えますが、過剰に摂取すれば中毒症状や肌トラブルに繋がります。美肌を保つためにも、多くても1日3杯程度に止めておくのがベストです。ただし、カフェインはコーヒー以外にも玉露やココア、チョコレートなどにも含まれていますから、1日のカフェイン摂取量に気をつけるようにしましょう。

 

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