テレビで話題のおしゃれなカフェもいいけれど、最近はレトロな雰囲気の渋い純喫茶がにわかに注目されているの、知っていました?

 

パンケーキはないけれど、こだわりのコーヒーやお馴染みのナポリタンがあったり。若い方には逆に新鮮にも映るかもしれない素敵な空間「純喫茶」についてお教えします。

 

上野の純喫茶は強烈なインパクト! 独特な雰囲気を放つ喫茶店 (前編)
2018.10.12
上野駅周辺にはアメ横や上野動物園など観光スポットが有名だが、なぜか上野には独自な雰囲気が漂っている。「昔ながらの昭和感が漂うレトロな純喫茶があるはずだ」と思いを馳せながら歩くことにした。 どうしたことか、大きな駅には変なオブジェがそびえ立つのが慣わしらしい。 上野駅も例に漏れず、巨大で変なオブジェ...…
似ているようで違う? カフェと喫茶店の違いを解説!
2018.10.23
“カフェ”と“喫茶店”。この二つの言葉は同じだと思われがちですが、じつは明確な違いがあることをご存知でしょうか。まずは“喫茶店”と“カフェ”の言葉の成り立ちから解説します。 “喫茶”という言葉は約千年前から使われていた? 喫茶店と聞くと『ひと昔前のカフェの呼称』というイメージを持っている人も多いかと...…

純喫茶とは?

女性による給仕やお酒の提供をするお店も「◯◯喫茶」なんて呼ばれ方をしていた昭和時代。それらと区別して酒類を扱わない純粋な喫茶店として呼ばれ始めたのが「純喫茶」。

 

現代においては、昔ながらのレトロな渋めの喫茶店のことを、まとめて純喫茶と呼ぶことが多いです。うす暗い店内にランプの光。革やベルベット張りのチェア。並べられたアンティークのカップ・・・・・・そんな古風で静かな佇まいといった魅力が最近、見直されつつあります。

 

コーヒーに並々ならぬコダワリを持つお店も珍しくなく、大掛かりなサイフォンがあったり、鬼気迫る雰囲気の中ネルドリップで淹れるビンテージ豆があったりも。お店によって雰囲気が違うことも特徴かもしれません。

入ってびっくり。光る純喫茶の個性について

チェーンのカフェとは違い、マスターさんが1人きりで切り盛りをしているお店も多いので、お店の雰囲気も様々。入店したらメニューがコーヒーしかなかった! とか、実はカレーの名店だった! マスターさんがずっとギター弾いてる! なんて話もあったり。

 

筆者の経験では、ふらりと入った喫茶店が実はネルドリップの名店で、過去には歴代総理の行きつけのお店だったなんてことがありました。雰囲気も非常によく、都会の喧騒とは別世界。少しの間、静かな店内で本を読むのが至福の時間でした。そんな出会いが楽しめるのも純喫茶の楽しいところ。

 

また前述の通り、コーヒーに対して強いコダワリを持つお店も多いです。傾向としては、豊かな香りを持った深煎りのコーヒーや、デミタスカップ(普通のコーヒーカップよりも小さいカップのこと)に淹れる濃縮したコーヒーなどが特徴的です。大手コーヒーチェーンとは全く異なる味わいに出会えるでしょう。

今だからこそ。純喫茶のススメ

純喫茶を楽しむためには注意点も。お店によって厳しいルールがあったり、タバコの煙で、もくもくなんてこともあるので、ちょっとだけ下調べをしてから訪問することをおすすめします。

 

皆さんも、いつも混んでいるおしゃれなカフェもいいですが、静かなひとときを満喫できる純喫茶に足を運んでみてはいかがでしょう。コーヒーだけ! なんて肩肘張らず、クリームソーダにナポリタンなんて楽しみ方もこれまた一興かもしれません。

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