2013年に首都ジャカルタで創業したTanameraは、インドネシア国内でもっとも注目を集めているコーヒーロースターです。

 

競争が激しいインドネシアのコーヒー業界ですが、Tanameraはわずか10年足らずの間にジャカルタのみならず、スラバヤ、ジョグジャカルタ、バリ、マカッサルに支店を構えたほか、2020年にはシンガポールにもカフェとロースターをオープンさせました。

 

本記事では、インドネシアのコーヒー事情とTanameraの歩みを、ロースターの最高責任者のインタビューと共にご紹介します。

インドネシアコーヒー産業のいま

タナメラ

世界的にマンデリンなどのコーヒー生産地として有名なインドネシアには、どのようなコーヒー文化が根付いているのでしょうか。ここでは、インドネシアのコーヒー事情について詳しくお伝えします。

 

インドネシアのコーヒー文化

現在、本格的にコーヒーブームが訪れているインドネシアでは、コーヒーショップが多く見受けられるようになりました。そもそもインドネシアには古くからコーヒーを飲む習慣があり、来客には必ずコーヒーか紅茶を振る舞ってもてなす文化があります。

 

イスラム教徒が多いためか、日本のように居酒屋に集まってアルコールを飲みながら語らうというよりも、カフェやコーヒーショップでコーヒーを片手に談笑するのがインドネシア流コミュニケーションです。

 

コーヒー生豆が手軽に手に入る地域では各家庭で自家焙煎し、石臼で挽いて粉にしたコーヒーが飲まれています。家庭で自家焙煎する場合には米やトウモロコシ、大豆やショウガなどを加えて焙煎することがあり、家庭によってコーヒーの味が違うのが一般的です。

 

インドネシアコーヒー業界を変革するために立ち上がる

インドネシアは世界でも有数のコーヒー生産地で、北スマトラ州、南スマトラ州、ランプン州、アチェ特別州、東ジャワ州がインドネシア国内のコーヒー生産量全体の約70%を占めています。96%以上が小規模農家によって生産されていますが、インドネシア農業省の報告では、今後インドネシアのコーヒー生産量は年平均1.2%増加していく見込みだといいます。

 

このようにコーヒー産業が盛んなインドネシアですが、じつはスペシャルティコーヒーを提供するコーヒーショップの姿が街中に見られるようになったのはここ近年ほどのことです。

 

TanameraのCEOであるDini Aryani Criddleさんは、オーストラリアに住んでいたとき、インドネシアのコーヒー産業には変革が必要であると気付きました。主要農作物としてインドネシアで生産されているコーヒーは、コモディティコーヒーです。商品先物取引で売買されているコモディティコーヒーは、低品質のものも高品質のものも一緒になって買い取られます。

 

Diniさんは、

「素晴らしいコーヒーを飲める素敵なお店がたくさん存在するオーストラリアに住んでみて、インドネシアのコーヒー産業の在り方と世界のコーヒー業界の動向の間に隔たりがあることを実感しました。」

と述べています。

 

最高級のコーヒーを市場に提供するだけの土壌を持ちながらも、スペシャルティコーヒーの生産に注力する農家の数はまだまだ少ないのが、インドネシアコーヒー産業の現状です。

 

コーヒーを飲む習慣があっても、インドネシア国内で消費されるコーヒーは粉コーヒーやインスタントコーヒーが圧倒的多数で、スペシャルティコーヒーに対する国内需要の少なさも原因のひとつに数えられるでしょう。

 

Tanameraは、そんなインドネシアコーヒー産業の現状を打開するべく立ち上げられました。

世界に誇れるコーヒー作りに熱意を燃やす『Tanamera』

ディニさん

創業以来、インドネシアのコーヒービジネス最前線で活躍し続けているTanamera。

 

移り変わりの激しい業界で、どのようにその地位を築き上げたのでしょうか。

 

たゆまぬ努力を続けるコーヒーロースター

Tanamera(インドネシア語:Tanah Merah)は、日本語で「赤い土」を意味します。インドネシアには、スペシャルティコーヒーの栽培に適した肥沃な赤い火山性土壌があり、この赤い土こそが進取の気性に富んだコーヒーロースターの名前となりました。

 

Tanameraの目標は、これまでのインドネシアコーヒー産業を変革し、世界中のコーヒー愛好家たちに最高のインドネシアコーヒーを届けることにあります。

 

「のんびりした国民性が特徴のインドネシア人ですが、ビジネスにおいてはシビアです。わたしたちがコーヒービジネスに参入したときには、スペシャルティコーヒー専門店の数はごくわずかでした。
 
ですが、いまこの市場は競争が激化しており、ビジネスを成功させるためにはたゆまぬ努力と途轍もない忍耐力が求められます。 忍耐を強いられる状況で、スタッフたちのやる気を維持することは容易いことではありません。
 
顧客が望んでいるものを提供すること、例えば、いつでもおいしいコーヒーが飲めるように年中無休で営業すること、配送業務が滞らないようにオンライン業務にも夜間シフトを設けることなど、するべきことはたくさんあります。そんな中、スタッフたちと意思の疎通を図ることは、彼らのやる気とコーヒーへの情熱を維持する上でとても大切です。
 
当然のことですが、コーヒー生産に携わる人々と協力することもビジネスを成功させるのに欠かせません。 膨大な時間と資本を投資して、専門知識を共有する必要がありました。加えて、彼らの仕事を効率的で一貫性のあるものにするため、特別な施設や設備を提供しなければなりませんでした。」

と、Diniさんは語ります。

 

インドネシアのコーヒーを世界へ

2013年に創業した後、わずか数年のうちにインドネシア国内でビジネスを軌道に乗せたTanameraは、2015年と2016年のメルボルン国際コーヒーエキスポで、国際ロースター賞を含む51もの賞を受賞しました。

 

「インドネシアで生産したコーヒー豆を100%使用したコーヒーで、数々の賞を受賞できたことを誇りに思います。

これにより、インドネシアで生産されたコーヒーが、他の国のコーヒー同様にすばらしい品質のものであると証明できました。Tanameraは今後5年間に、5ヵ国以上の国でビジネス展開するつもりです。」

 

2019年には、Tanamera特製のアラビカ種のコーヒーがロシアのモスクワに出荷されました。さらに、2020年には国内にあるロースターと倉庫をアップグレードしたほか、Diniさんの宣言通り、10月にはシンガポールに進出し初の海外店舗をオープンさせました。

 

シンガポールにある3店舗のカフェのうち、1店舗はロースターが併設されています。これは、シンガポールの顧客ニーズに合わせるためだといいます。シンガポールはインドネシアから近い距離にあるため、ジャカルタで焙煎したコーヒーを発送することも可能です。しかし、シンガポールの人々は新鮮なコーヒー豆を高く評価しており、Tanameraがロースターを現地に開くのは必然のことでした。

 

コーヒーを味わう人々に可能な限り最高の体験をしてもらいたいと願うTanameraは、今後も引き続き国内のビジネス基盤を拡大すると共に、インドネシアコーヒーのすばらしさを世界に伝えるスポークスマン的存在となるでしょう。

 

さらに先を目指す海外ロースター「Tanamera」

コーヒーチェリー

変わりつつあるインドネシアコーヒー業界で不動の地位を築いたTanameraは、常に次の目標に向かって進むバイタリティーを持った海外ロースターです。

 

インドネシアのコーヒーを世界レベルに引き上げるために尽力するTanameraの今後の動向に目が離せません。

 

参照サイト:https://tanameracoffee.com/

 

 

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