美人に臭いやつはいない。
これは経験則だが、あながち間違っていないと思う。と言うより、美人とは良い匂いを含めて美人なのではないだろうか。美人の匂いとは意図的なものだ。つまり、美人は狙って魅力を付加させている。
フレーバーティーも美人と同じで確信犯的に良い香りを漂わす紅茶だ。その香りは数多く、きっと自分に合ったフレーバーティーが見つかると思います。まずは世界中で親しまれているアールグレイから紹介していきます。
代表的なフレーバティー「アールグレイ」とは?
濃厚で芳醇な香りのフレーバーティー「アールグレイ」はイギリスの伯爵チャールズ・グレイが考案した紅茶です。アールグレイの元となる茶葉には特に指定が無くキーマンやセイロン、ダージリンなどが使われています。アールグレイの条件とは香料に蜜柑科の果物「ベルガモット」の精油を使用していることです。
通常、紅茶はアイスティーにしてしまうと香りが薄れてしまいますが、香りが非常に強いアールグレイはアイスティーにしても香り落ちしません。また、ミルクとの相性も良いのでミルクティーとしても親しまれています。
果実を使用したフレーバーティーの種類やその製法
フレーバーティーは香りだけではなく着香する果実の味を楽しむこともできます。代表的なものを挙げると「アップルティー」や「レモンティー」などが挙げられます。着香方法は果実から抽出した精油を茶葉に噴霧する方法や、果実を乾燥させチップ状にしたものを茶葉に混合する方法などがあります。
自宅で簡単に作るのであれば果実の皮をスライサーで薄く剥ぎ取り乾燥させたものを細かくカットし、茶葉に混ぜ合わせる方法もあります。日本ではアップルティーが特に人気ですが、世界的に見るとオレンジをベースとしたフレーバーティーが人気を獲得しています。
こんなものまで? 一風変わったフレーバーティーとは?
中国のお茶に多く見られるのが“花の香り”をベースにしたフレーバーティーです。代表的なものだと「ジャスミンティー」などが挙げられます。他にも薔薇や桜、珍しいものでは蓮の香りがベースになっているフレーバーティーもあります。
フレーバーティーは果実や花だけには留まらずチョコレートやバニラ、キャラメルなどをベースにしたものも販売されています。
フレーバーティーが盛んになったのは1960年頃と言われており、当時気候などによって品質が下がってしまった茶葉の味を香り付けし補うことでフレーバーティーは広く浸透しました。
初恋のフレーバー
「昔に比べて汚れてしまった」なんて言い回しがあるが、それは僕も例外ではないだろう。今では麝香(じゃこう)の香りのする女性にうつつを抜かしているが、僕が初めて好きになった女性は木炭のフレーバーがした。というのも僕の初恋の相手は炭火を使った焼肉屋で働いていたため、木炭のフレーバーを浴びるのは必然的だった。
あれから十数年経ったが、今でも炭の香りを嗅ぐと軽く胸を締め付けられる。BBQなんて行ったら、それはそれは胸が苦しい。はたから見れば一酸化中毒に陥ったかのように見えるかもしれないが、僕の淡い初恋がフラッシュバックしまくっているだけなのでそっとしておいてほしい。