コーヒーが好きな方なら、コーヒー に含まれている成分について一度は考えたことがあるのではないでしょうか。
コーヒーに含まれている成分はおよそ10種類。
その中でもカフェイン・ポリフェノールなどの成分は、脳の活性化や肥満防止などに役立つと言われています。コーヒーに含まれているこれらの成分のおかげで、仕事の効率や健康維持、美しさの維持などにつながるのは、とってもありがたいですよね。
今回は、そんなコーヒーの成分について、解説していきます。
目次
コーヒーに含まれている成分はおよそ10種類
コーヒーには、先ほど記述したように10種類ほどの成分が含まれています。
・クロロゲン酸類:6.2~7.9%
・小糖類:5.3~9.3%
・多糖類:37~46%
・アミノ酸:0.4~2.4%
・タンパク質:12.4%
・脂質:10~16%
・灰分:4%
コーヒーの成分は生豆の状態と焙煎した後の状態では、成分の量や含まれている成分に変化があります。
コーヒー豆は焙煎を重ねるほど、大半の成分が減っていく傾向にあります。もし、コーヒーの成分を最大限活用したいとお考えなら、浅煎りのコーヒーを飲むことをおすすめします。
参考:コーヒー図書館
カフェインは脳への効果がある
カフェインというと、眠気覚ましの効果を思い浮かべる方も多いでしょうが、カフェインは脳の活性化にも役立ちます。
カフェインの効果は、脳や脳幹などの神経運動を高め、脳内のアドレナリン・ドーパミン・セロトニンなどに作用します。また、記憶力や思考力運動機能も向上させるのです。
このように脳が活性化する働きを促すカフェインですが、摂り過ぎるとカフェインが効きすぎてしまうこともあるので注意が必要。
カフェインの適度な摂取量は1日およそ5杯分 といわれています。適度な量で飲んでこそ、コーヒー効果を発揮するといえるでしょう。
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ミトコンドリアの働きを促して、肥満防止に役立つクロロゲン酸
クロロゲン酸は肥満を防ぐ働きをしてくれます。
この成分は、体内で分解された脂肪酸をエネルギーに変える場所である「ミトコンドリア」の働きを促進させるのです。
クロロゲン酸の肥満防止効果はトクホのコーヒー飲料を販売している、花王が行った実験でも判明されています。
実験では肥満者30人を対象にし、クロロゲン酸が含まれたコーヒー飲料を12週間飲んでもらったところ、体重が平均1.5kg、腹部脂肪が9.3平方cm減少したそうです。
コーヒーのカフェインにも脂肪を燃焼させる働きがあるのですが、クロロゲン酸にも肥満を防ぐ作用があることがわかりますね。
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タンニンの消臭・殺菌効果は飲むだけでなく消臭剤としての活用も
コーヒーの成分といえばカフェインや、クロロゲン酸が注目されがちですが、そのほかにもタンニンという成分があります。
タンニンには消臭効果や殺菌効果があるため、口臭や虫歯予防にも役立ちます。
最近ではこうしたタンニンの性質を利用した、デオドラント製品なども出回り、タンニンの消臭・殺菌効果は知られつつあります。また、コーヒーをいれたときの豆のカスが、臭いを取り除くので消臭剤として使ってもOKなのも嬉しい点ですね。
生活の中で臭いが気になる玄関や洗面所、または冷蔵庫の中に使い終わったコーヒーのカスを入れておけば、臭いを吸い取ってくれます。
飲み終わったコーヒーのカスが天然の消臭剤になるなんてありがたいですね。
体にいい影響を与えるだけでなく、コーヒーの成分を有効活用できるのはうれしいことといえるのではないでしょうか。
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コーヒーの成分は健康や生活に活用できる
コーヒーに含まれている成分は体にさまざまな影響をもたらします。
脳の機能の活性化や、肥満防止などの体によい働きをしてくれるコーヒーの成分。飲むだけでなく消臭剤としても使えるため、エコになるのはうれしいことといえるでしょう。
しかし、体によい影響を与える成分も摂り過ぎると体調を崩す場合もあるのです。
1日5杯ほどのコーヒーが、健康にメリットをもたらすといわれています。適度な量を摂取してこそ、コーヒー成分の効果を受けられるのではないでしょうか。