コーヒーのおいしさは鮮度が重要です。古くなったコーヒー豆は酸化し、味も香りも落ちてしまいます。
しかし見た目にはあまり大きな変化が見られないため、コーヒー豆の賞味期限を意識することは少ないのではないでしょうか。コーヒー豆は生鮮食品であり、意外とデリケート。保管しておけばいつまでもおいしく飲めるというわけではありません。
そこで今回はコーヒー豆の賞味期限について、正しい保管方法とあわせて詳しく解説します。
関連記事:コーヒーは鮮度が命!酸化したコーヒーの見分け方と身体への影響とは?
関連記事:【コーヒーで始める新しい生活】上質な味覚体験を貴方に伝えたい。
目次
コーヒーの賞味期限の目安
スーパーなどでコーヒーを購入する場合は賞味期限の表記がありますが、コーヒー豆専門店や焙煎店などでは多くの場合、焙煎された日が表記されているのが一般的です。
賞味期限の基準となるのはコーヒー豆が焙煎された日。コーヒー豆専門店などで購入した場合は焙煎日をチェックし、賞味期限を判断しましょう。
また、賞味期限は豆・粉の状態でそれぞれ異なるため注意してくださいね。
豆の場合は焙煎後30日ほど
豆の状態で保管されたコーヒーは焙煎後30日ほどが賞味期限の目安。酸素や熱、湿度に触れることで、少しずつ風味が落ちてしまいます。
購入の際はいつでも飲めるようにと多めの量よりも、賞味期限の間に飲みきれる量を買うのがおすすめです。
粉の場合は焙煎後14日ほど
豆を挽いて粉になったコーヒーは焙煎後14日ほどが賞味期限の目安。豆の状態に比べて酸素に触れる面積が大きくなるため劣化しやすく、賞味期限も短くなってしまいます。
そのため、できればコーヒーは豆の状態で購入し、淹れるたびにミルで挽くのがおすすめです。
賞味期限切れのコーヒーは飲める?飲めない?
うっかり賞味期限を切らしてしまったコーヒーは、飲めないわけではありません。
カビや異臭がない、豆が湿気を帯びていないなどの状態であれば飲める可能性もあります。ただし、不快な苦味や酸味、渋みを感じることや、胃もたれなどを引き起こすこともあるため注意しましょう。
また、飲むのにためらうコーヒーが多く残っているなら、脱臭剤・消臭剤として再利用する方法もあります。豆の状態であれば挽いて粉にし、小瓶などに入れて靴箱やトイレなどに置いておくだけでOK。周りのにおいを吸着しやすいというコーヒー豆の特徴を活かした方法です。
関連記事:『コーヒーかす』を簡単に再利用する5つの方法!エコライフ活用術
関連記事:【KAFFE BUENO】コーヒーかすを再利用! 美容に効くリサイクル・コーヒーオイル
コーヒーをおいしく保存する方法
賞味期限内のコーヒーであっても、間違った保存方法では劣化を早めることになりかねません。
コーヒーのおいしさを損なう要因は紫外線・湿気・高温・酸素の4つ。これらを避けることがおいしく保存する上で重要です。それでは具体的な保存方法をチェックしていきましょう。
直射日光を避け、涼しい場所に常温で保管する
コーヒーは紫外線による影響を受けやすいため、直射日光を避けた冷暗所に保管しましょう。基本は常温で保管し、15〜20℃の風通しのよい場所がベストです。
容器は密閉できるタイプを選ぶ
コーヒーが酸素や湿気にできるだけ触れないよう、密閉できる容器に保管しましょう。
容器に直接コーヒーを注ぐよりも、袋などのパッケージのまま入れ、さらに袋の口をテープなどでしっかり閉じておくことも重要です。
冷蔵・冷凍保存に注意する
賞味期限の間に飲みきれない場合は冷蔵や冷凍保存することもできます。しかし、温度差で結露が生じ、湿気を帯びてしまうと味や香りに影響する場合もあるため注意が必要です。
コーヒー豆の場合は基本は常温で保存し、賞味期限内に飲み切れない分は冷蔵や冷凍で保存するといいですね。その際は一回分ずつ小分けで保存し、使う量だけ取り出すのがおすすめ。
挽いた豆の場合は劣化のスピードが早いため、購入後は冷蔵や冷凍での保管が最適です。
コーヒーは賞味期限に注意して鮮度を保って保管しよう
コーヒーの賞味期限は焙煎日が基準。とくに挽いたコーヒーは豆の状態に比べて劣化のスピードが早いため注意したいですね。
また、コーヒーは紫外線や湿気、高温、酸素に弱いため、これらを避けるのがおいしく保管するポイントです。毎日欠かせないコーヒーだからこそ賞味期限をチェックし、鮮度を保って保管しておいしく飲みたいですね。