コーヒーを飲むと頭痛が治る。いや、かえって頭痛が悪化するとかしないとか……
人によっていろいろな見解があると思いますが、実際のところは、頭痛のタイプによってコーヒーを飲んだほうが良いのか、飲まない方が良いのかが決まります。
痛みは大まかに分けて2種類あり、血管が広がって起こるタイプと血流が悪くなって痛みを感じるタイプがあります。頭が痛いと感じたら、どちらの頭痛か見極めてからコーヒーを飲んだ方が良いと言えます。
今回は、コーヒーと頭痛の関係について書いていきます。
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目次
【片頭痛と緊張型頭痛】コーヒーのカフェインが頭痛を和らげる
コーヒーが頭痛に効くといわれる理由はカフェインにあります。カフェインには血管を収縮させる働きがあり、頭痛のときにコーヒーを飲むと痛みを和らげてくれるのです。
ただしカフェインが頭痛に効くといっても、どんな頭痛にも効果があるわけではありません。
頭痛のタイプによっては痛みを増してしまう場合もあるので、自分の頭痛がどんなものなのか見極めてからコーヒーを飲むか決めたほうがよいでしょう。
頭痛には血管の広がりが原因で起こる偏頭痛と、肩こりが原因の緊張型頭痛があります。
2つの頭痛は痛みの症状に違いがあるので、頭が痛いと感じたらどちらの頭痛か把握する必要がありますね。
コーヒーのカフェインで痛みを緩和させられるのは片頭痛のほう。逆に緊張型頭痛の時にコーヒーを飲むと逆効果なので注意が必要です。
偏頭痛
偏頭痛は寝不足・寝すぎ・女性ホルモンの変動や疲れなどが原因で起こります。
こめかみから目のあたりにズキズキと波打つ痛みが特徴で、ひどくなると吐き気をもよおすことも。
匂いや気圧の変化にも敏感になるので、この頭痛がおきると日常生活への支障は大きいといえるでしょう。
緊張型頭痛
午後から夕方にかけておきやすいのが緊張型頭痛です。
後頭部から首筋にかけて締め付けられるような痛みがあり、片頭痛のような吐き気はないものの、慢性化して頭痛がずっと続く場合があります。
緊張型頭痛の場合、コーヒーによる頭痛緩和の効果は発揮されませんので注意しましょう。
頭痛を和らげるための上手なコーヒーの飲み方
コーヒーのカフェインには頭痛を和らげてくれる効果があります。
しかし、カフェインの効果を目的として飲むなら、コーヒーを何杯飲んでもOKというわけではありません。
カフェインの摂り過ぎがもとで体調が悪くなるリスクがあるため、コーヒーのカフェインが持つ特性をうまく利用して飲むのが上手な飲み方といえるでしょう。
コーヒーは1日5杯まで
コーヒーを飲むことで頭痛を緩和してくれることもありますが、コーヒーの飲み過ぎは禁物です。カフェインを摂り過ぎるとかえって体調をくずすことも。
コーヒー1杯(150ml)には約80㎎のカフェインが含まれており、EFSAが示した安全な摂取量は健康な成人で1日400㎎、カップだと3~5杯程度といわれております。
コーヒー豆は浅煎りの方がカフェインの量が多い
カフェインは高熱に弱い性質を持っています。
よって、コーヒー豆は長く焙煎するほどカフェインが減っていくので、カフェインの摂取が目的なら、コーヒーは浅煎りの豆を選ぶ方がよいといえるでしょう。
頭痛のタイプを見極めてから適切な量のコーヒーを飲む
頭痛が起きるととにかく不快なもの。
タイプによっては日常生活に大きく影響を与える場合もあるため、頭痛が起きたらなるべく早く治したいですよね。
頭痛のタイプを見極め、コーヒーの効果を上手に利用できると良いですね。
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参考文献:カフェインと脳の働き 福島洋一