「モロッココーヒー」、あるいは東アフリカ・タンザニアの「ザンジバルコーヒー」など、世界にはコーヒーにスパイスを入れて楽しむスタイルがあります。
お気に入りのコーヒーはいつも通りに淹れるだけでも飽きることはありませんが、たまにはキッチンにあるスパイスを使って新鮮な味を作ってみるのも楽しいもの。
寒い季節は体を温めるため、ショウガやシナモンを紅茶に加えて飲むことがありますよね。スパイスは漢方薬であり、インドの伝統医学「アーユルヴェーダ」でも使われるように、香りを楽しめるだけでなく薬効にも期待できます。
そこで今回は、そんな魅力たっぷりのスパイス入りコーヒーの作り方を紹介していきます!
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目次
どんなスパイスを使ってみる?
スパイスは乾燥していて日持ちがするとはいえ、新鮮なほど香り高く、時が経つにつれ香りは風化していきます。美味しいコーヒーを引き立たせるにはスパイスも新鮮なものを使うのがポイントです。
【ジンジャー】(健胃・保温・解熱・消炎)
料理でもよく使うショウガです。ドライジンジャーを使うか、フレッシュ(生)を使うかで風味が異なります。生のものを使う場合は、スライスしてコーヒー粉と一緒に抽出します。
【シナモン】(温熱・健胃・発汗)
お菓子作りによく使われるシナモンは、京都の和菓子「八ッ橋」に使われているスパイスです。スティック状のものをスプーン代わり使ってコーヒーをかき混ぜ、ほんのり香りを楽しむのもおしゃれですよ。
【カルダモン】(疲労回復、整腸)
インド、アラブ、アフリカなどでは欠かせないスパイスの一つ。料理にもお菓子にもふんだんに使われます。ジンジャーに似ていながら、フローラルな華やかさがある香りです。
【クローブ】(健胃・殺菌)
シナモンやカルダモンの明るく華やかな香りに対し、クローブはぐっと落ち着いた大人の雰囲気を持っています。ザンジバル風のスパイスコーヒーでは中心的存在となるスパイスです。
【ナツメグ】(健胃・消化促進・美肌)
華やかさと落ち着きの両方を併せ持つイメージに仕上がるのがナツメグ。ユニークな香りなので、最初はごくわずかな量から試してください。
どこの家庭にもある挽き立てのコショウも華やかさとパンチを加えてくれますし、バニラビーンズを使ったコーヒーもエレガントです。
スパイス入りコーヒーの淹れ方は簡単!
最初は4人分のコーヒーに小さじ3/4ほど(パウダーの場合)を目安にし、以降は好みに合わせて調整してください。
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- お気に入りのコーヒーを用意する(インスタントコーヒーではないもの)。
- 好みのスパイスを用意する。
- ホールスパイスならコーヒー豆と一緒に挽き、粉状のコーヒーならパウダータイプのスパイスをフィルターに入れて、いつも通りに抽出する。
さて、スパイスの扱いに慣れてきたら、複数のスパイスをブレンドして使ってみるのもおすすめです。
上記でご紹介した5つのスパイスなら互いに相性が良いので、組み合わせやすいですよ。
好きなスパイスを中心に、バランスを考えながら足していく要領で好みのブレンドを作り上げていきます。
上級者はジンジャークッキーやパンプキンパイなどで使われているスパイスのイメージをブレンドの参考にしてみても良いでしょう。
すでにブレンドされている専用スパイスミックスを使えば断然手軽です。
ミルクを足して、さらにカスタマイズ!
スパイスとコーヒー、双方の個性をミルクが柔らかくまとめてくれます。
もし、スパイスの量が多すぎて香りがきつくなってしまったときや、香りが好みでなかった場合もミルクが救ってくれます。スパイス入りコーヒーが口に合わなかったときも無駄にしないよう、知っておきたいお助け手段です。
砂糖を加えて甘くしたスパイスミルクコーヒーもおすすめです。普段、コーヒーに砂糖を入れない人でも、ほんのりスパイスが香るミルクコーヒーなら甘いのもきっと美味しくいただけますよ。大人向けデザートのようなコーヒードリンク、是非お試しください!
いつもと同じコーヒーも、少々のスパイスがあればまったく別の一杯になります。手元にあるコーヒーを新たな味に作り変えてみませんか。
数あるスパイスの中から自分好みの風味を探し出すのも楽しみの一つになるでしょう。加えて、スパイスの薬効まで期待できる嬉しい飲み方です。