『美味しいコーヒー』から『自分好みのコーヒー』を見つけるにはコーヒーの“どこ”に注目すればいいのでしょうか? 産地や焙煎度合い、抽出方法……どれも間違いではありませんが、これだとまだ『美味しいコーヒー』というカテゴリのままでしょう。
『自分好みのコーヒー』を知るためには“コーヒーのボディ(コク)”を知ることもひとつのポイントです。『ボディ』というのをざっくり説明すると“コーヒーのコク”のことを指します。
そして、ボディは『フルボディ』『ミディアムボディ』『ライトボディ』と3つに分けることができるのです。今回はコーヒーのボディについて解説していきます。
目次
コーヒーの味に関係【ボディ≒コク】とはなにか?
コーヒーの味を語る上で欠かせないのが『コク』です。コーヒー品評会などではコクの強いコーヒーを『フルボディ』、あっさりとしたコーヒーを『ライトボディ』、その中間のコーヒーを『ミディアムボディ』と呼びます。
どこかで聞き覚えがあるフレーズの人も多いでしょう。そうワイン用語です。実はワインとコーヒーの表現はよく似ていてワインのテロワールがコーヒーにも用いられていたりしています。
では、“コーヒーのコク”というのはどういったものなのでしょうか?
調べてみるとコクは『味の重さ、厚さ、芳醇さ、粘り気』と定義されています。これらはコーヒーに含まれる油分が関係しています。コーヒーを飲んだとき油分が口に残留するほど『コクが強い(フルボディ)』と評され、その逆は「あっさり(ライトボディ)』と評されるのです。
『フルボディ』『ミディアムボディ』『ライトボディ』これらはどれが優れているというわけではなく、人によって好みが分かれるので、まずは飲み比べて自分好みのボディを見つけてみましょう。
コーヒーの『フルボディ』『ライトボディ』ができるまで
コーヒー豆は育った土壌や気候といった環境によって『フルボディ』や『ミディアムボディ』『ライトボディ』に変化すると言われています。
一般的に標高が高く、弱い日射しの中でじっくり栽培されたコーヒー豆はフルボディになりやすく、反対に強い日差しのなか、短期間で栽培されたコーヒーはライトボディになりやすいと言われています。
コーヒーに含まれる味覚【4つの要素】
それは...『苦味』『香り』『酸味』そして『コク(ボディ)』になります。
先述しましたが、どれもコーヒーには欠かせない味覚で十人十色好みが分かれます。ボディ始め、コーヒーに含まれる様々な味覚を感じることはより自分に合った上質なコーヒーを発見できるきっかけになると思います。
『味わって飲む』ことに、まどろっこしさを感じるかもしれませんが、いつもは気付かなかった味に出会うとコーヒーを飲むことがもっと好きになると思います。
食事によってもコーヒーの好みは変わっていきます
普段はコクの強いコーヒー、つまりフルボディが好きな人でも、その日の食事によってはあっさりめのライトボディが飲みたいと思うこともあると思います。
ライトボディはコクが弱い代わりに酸味が強いという特徴を持っています。酸味の強いコーヒーと相性が良いのはBLTサンドやナッツ系のお菓子などが挙げられます。
逆にコクの強いコーヒーの場合、クリーム系のパスタやドリア、アイスクリームと相性が良いとされています。
食事だけではなく気分や体調によってもコーヒーの好みは変わることがあります。「これじゃないといけない」とならないのがコーヒーの面白いところなのかもしれません。
関連記事
コーヒーの酸味ってなに? コーヒーに欠かせない味覚を感じよう!
コーヒー初心者が味を知る ~味覚・焙煎・豆の種類による違いとは?~
【いつ飲み始める?】子どものコーヒーデビューで知っておきたい3つのこと