スペシャルティコーヒーと聞くと、おいしいコーヒーを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。ところが、おいしいコーヒーすべてがスペシャルティコーヒーかというと、そうではありません。本記事では、スペシャルティコーヒーを理解するために知っておきたい定義や特徴、歴史についてご紹介します。 

 

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スペシャルティコーヒーとは? 

日本国内にも専門店が増え、グンッと身近になったスペシャルティコーヒー。スペシャルティコーヒーを知れば、コーヒーがもっと好きになるはずですよ。

スペシャルティコーヒーの定義 

コーヒーはグレード(等級)ごとに、ローグレード、コモディティ、プレミアム、スペシャルティと大きく4つのグレードに分けられます。スペシャルティコーヒーは、それらの中でも最上級のグレードのコーヒーのことです。スペシャルティコーヒーに認定されるためには、スペシャルティコーヒー協会(SCA)が設ける一定の条件を満たしていなければなりません 

 

ちなみに、2017年に発足したスペシャルティコーヒー協会(SCA)は、アメリカスペシャルティコーヒー協会(SCAA)とヨーロッパスペシャルティコーヒー協会(SCAE)を合併した団体のことです。スペシャルティコーヒーと認められるためには、国際基準のコーヒー鑑定士「Qグレーダー(CQI)」の資格保有者により、スペシャルティコーヒー協会の評価基準に則って採点される必要があります。

 

この採点は、カッピングと呼ばれるコーヒーのテイスティングによって行われ、酸味、フレーバー、後味、バランスなどの項目ごとに点数が付けられることに。80点以上(100点満点中)を獲得したコーヒーのみが、スペシャルティコーヒーを名乗ることができます。現在のスペシャルティコーヒー業界の傾向としては、ユニークな風味ほど好まれ、すばらしい酸味を持っているコーヒーほど価値が高いとみなされているようです。

スペシャルティコーヒーの歴史 

スペシャルティコーヒーという言葉は、「スペシャルティコーヒーの女王」として知られている、エレナ・クヌッセンさんによってはじめて使用されました。1974年、彼女は「Tea and Coffee Trade Journal」誌の中で、最高の風味を持つコーヒー豆のことをスペシャルティコーヒーと言い表します。その後、1982年にアメリカスペシャルティコーヒー協会が誕生し、アメリカでスペシャルティコーヒーが広がっていくことになりました。

 

さらに、1971年創業のスターバックスも、スペシャルティコーヒー普及の立役者だといえるでしょう。創業当初は焙煎専門だったスターバックスですが、1987年にハワード・シュルツさんがCEOになったのをきっかけに現在のような販売スタイルになり、世界展開していきます。こうして、徐々にスペシャルティコーヒーが身近な存在になっていきました。 

スペシャルティコーヒーはただおいしいだけじゃない?   

味が良く、高品質なコーヒーであるスペシャルティコーヒーですが、ほかにも満たさなければならない条件があります。ここでは、そのほかの特徴についてご紹介します 

トレーサビリティが取れるコーヒー 

スペシャルティコーヒーは、トレーサビリティが取れなければなりません。トレーサビリティとは追跡可能性のことで、生産履歴のことを表しています。 スペシャルティコーヒーに認定されるには、栽培管理や品質管理が適正に行われており、生産者や農園名、コーヒーの品種や精製方法がきちんと明らかにされる必要があります。生産国だけではなく、誰がどこの農園でどうやって作ったのかまで消費者にわかるのが、スペシャルティコーヒーの特徴です。

サステナビリティを実現したコーヒー 

さらに、スペシャルティコーヒーは、サステナビリティを追求したコーヒーでなければいけません。サステナビリティとは持続可能性という意味で、環境に配慮しつつ、経済や社会において目先の利益ではなく、長期的な影響を考えて行動する活動のことです。

 

長年、コーヒー生産者は低い賃金でコーヒー生産に携わってきました。コーヒーは「質より量」が重視される作物だったため、すばらしいコーヒーを作っても十分な利益は得られず、徐々にコーヒーの品質が落ちていきます。

 

スペシャルティコーヒー業界は、そんなコーヒー栽培の状況を危惧し、これまで搾取され続けてきたコーヒー生産者たちが、再び情熱をもってコーヒー生産に携われるようにと動き出しました。結果として、スペシャルティコーヒーはサステナビリティを実現し、コーヒー生産者がいつまでもすばらしいコーヒーを作り続けられるよう、きちんと利益を確保できる体制が整っていることが求められます。 

スペシャルティコーヒーは品質で価格が決まる 

現在、世界で流通している大部分を占めるのが、コモディティコーヒーです。安価なコモディティコーヒーは商品先物取引で売買され、需要と供給で価格が変動します。一方、スペシャルティコーヒーは現物取引で、品質が価格に影響します。 

 

一般的に、コーヒーの価格低下は、コーヒーの品質低下に繋がるとされてきました。しかし、スペシャルティコーヒーは、市場の影響で価格が決まるわけではありません。たとえコモディティコーヒーの価格が低下しても、スペシャルティコーヒーには影響がありませんから、コーヒー生産者たちの生活はもちろん、スペシャルティコーヒーの品質も守られます。 

 スペシャルティコーヒーを楽しんで 

コーヒー豆の個性が感じられるよう、浅煎り、もしくは中煎りが多いのもスペシャルティコーヒーの特徴です。スペシャルティコーヒーのおいしさに気づくと、コーヒーのことがもっと好きになるはず。ひと口にスペシャルティコーヒーといってもその種類は多く、同じ種類でも農園や精製方法などによって味が異なります。たくさんあるスペシャルティコーヒーの中から、お気に入りを見つけるのはなかなか大変ですが、だからこそ「宝探し」のようなワクワク感が味わえるでしょう。

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