海外旅行中、スターバックスを見かけるとついつい入ってみたくなる人も少なくないはず。観光途中の休憩場所に最適なスターバックスですが、バリ島には観光名所にもなっているスターバックスがあるのをご存じでしたか?
本記事では、2019年1月にオープンした東南アジア最大のスターバックス「Starbucks Reserve Dewata(スターバックス・リザーブ・デワタ)」をご紹介します。
目次
『Starbucks Reserve Dewata』はどうやって行く?
電車が走っていないバリ島では、車やバイクでの移動が一般的です。
バリ島の空の玄関口であるングラライ国際空港から繁華街まで行くにはタクシーを利用するのが便利ですが、「Starbucks Reserve Dewata」へはどのようにアクセスできるのでしょうか?
『Starbucks Reserve Dewata』へのアクセス
バリ島の「Starbucks Reserve Dewata」は、クタとクロボカンを繋ぐ道路であるサンセットロード沿いにあります。
ングラライ国際空港から「Starbucks Reserve Dewata」までは車で約25分ほどですが、時間帯によっては渋滞に巻き込まれる可能性も。
ブラジル製ビーチサンダルブランドのHavaianas(ハワイアナス)サンセットロード店からほど近く、「Starbucks Reserve Dewata」の裏手周辺にはこじんまりしたヴィラが数多く立ち並びます。
ングラライ国際空港からクタ中心部までは徒歩40分ほどなので歩けない距離ではありませんが、「Starbucks Reserve Dewata」はクタ中心部というよりはスミニャック地区に当たるため、タクシーなどを利用して移動するほうが良いでしょう。
名称:Starbucks Reserve Dewata
住所:Jl. Sunset Road No.77, Seminyak, Kec. Kuta, Kabupaten Badung, Bali 80361
電話番号:(0361) 9343482
営業時間:08:00~22:00
『Starbucks Reserve Dewata』の外観とインテリア
ングラライ国際空港からサンセットロードに入って「Starbucks Reserve Dewata」へ向かうと、左手側に店舗が見えてきます。オーバーハングのモダンな外観は一見すると、どこにでもあるスターバックスのように見えますが、店舗横にある駐車場側の入り口はまるでホテルのような高級感あふれる外観となっています。
「Starbucks Reserve Dewata」のデザインを手掛けたのは、インドネシアの首都ジャカルタとバリ島を拠点にする設計事務所『WHAI Studio』。
地域性を踏まえてデザインされているスターバックスは、同じデザインの店舗がないといわれており、「Starbucks Reserve Dewata」はバリ島らしいエキゾチックさと南国リゾートらしいリラックス感が漂う店舗です。
『Starbucks Reserve Dewata』で注文してみよう
「海外のスターバックスでコーヒーを注文するなんて難しいのでは? 」と思う人もいるのではないでしょうか。
スターバックスリザーブ®ストアともなれば、なおさら緊張してしまうかもしれません。ここでは、バリ島のスターバックスリザーブ®ストアで注文をする方法をご紹介します。
スターバックスリザーブ®とは?
「Starbucks Reserve Dewata」は、バリ島で唯一のスターバックスリザーブ®ストアです。スターバックスリザーブ®とは、スターバックスのコーヒーバイヤーたちが厳選した希少なコーヒーのことで、リザーブと名の付くスターバックスの店舗で味わうことができます。
通常、スターバックスリザーブ®ストアではカウンター席が設けられており、バリスタが目の前でコーヒーを淹れているところを眺めることが可能です。
コーヒーの知識が豊富な選ばれたバリスタのみがカウンター内の業務に当たり、年1回の認定試験に合格した黒エプロンをつけたバリスタが接客することもあります。
『Starbucks Reserve Dewata』での注文方法
駐車場からエントランスに向かい、左側の施設に入ると手前にスターバックスリザーブ®のカウンターがあり、奥に通常の注文カウンターが設けられています。
スターバックスリザーブ®での注文方法は、まずコーヒー豆を選び、抽出方法を選んでからバリスタに伝えます。
『Starbucks Reserve Dewata』のスターバックスリザーブ®で扱っている抽出方法は、サイフォン、プアオーバー、ケメックス、コーヒープレス、ブラックイーグル、ナイトロコールドブリューです。
残念ながら、バキューム・プレスと呼ばれる抽出方法でコーヒーを淹れるマシーン「クローバー」の姿はありませんでした。
コーヒー豆や抽出方法で悩んだら、バリスタにおすすめを尋ねてみるのも良いでしょう。
ブラックイーグルで抽出されるエスプレッソは、マイクロブレンド No.21を使用とのこと。また今回、『Starbucks Reserve Dewata』のスターバックスリザーブ®カウンターで取り扱っているコーヒー豆は、インドネシアが誇るシングルオリジンのアチェコーヒーのみでした。
インドネシア・スマトラ島アチェ州は島の北端に位置しており、厳格なイスラム教徒が多くイスラム法(シャリーア)が施行されている場所です。
コーヒーが好きな人ならスマトラ島と聞くと、マンデリンやガヨといったコーヒー豆がすぐに思い浮かぶ方も多いと思います。
そんな土地で栽培されているのが、インドネシア・アチェのシングルオリジンコーヒーです。
早速、調理用バナナとタバコの甘い香りがするアチェコーヒーを淹れてもらうことにしましたが、コーヒーは抽出方法で味わいが変わるため、それぞれの特徴をバリスタに尋ねてみます。
すっきりした味になるサイフォンが気になったものの、柔らかくまろやかな味になるケメックスに決定。
バリスタがコーヒーを淹れてくれている間におしゃべりを楽しむこともできますが、夕方の混む時間帯に行ったためゆっくり会話することはできませんでした。
バリ島のバリスタとコーヒーについて語りたいという人は、比較的空いている午前中に訪れてみるのがおすすめです。
シングルオリジン・インドネシアアチェはどんなコーヒー?
まずは香りですが、タバコの香り、もしくはハーブのような香りがしました。
ただし、普段から香り高いインドネシア・フローレス島のコーヒーを飲みなれていると、スターバックスのアチェコーヒーは拍子抜けするほど繊細な香りです。
インドネシアのコーヒーはアラビカ種であってもどっしりしたコクが特徴ですが、こちらのアチェコーヒーはケメックスで抽出したからなのか、まろやかで苦みはほとんどなく、爽やかな酸味がほのかに感じられます。
スターバックスのアチェコーヒーは全体的に上品ですっきりした味で、コクのあるコーヒーが好きな人は「物足りない」と感じるかもしれません。
ところが、砂糖を加えて飲んでみたところガラリと印象が変わり、砂糖を加えることで物足りなさが補われてさらにおいしくなりました。
エントランスから入って右側にあるテイスティングルームでは、アチェコーヒーを量り売りしており、50gで5万5千ルピア、100gで11万ルピア、250gで25万ルピアで購入できます。
購入したコーヒー豆はホールビーン(挽いていない状態)はもちろん、その場で挽いてもらうことも可能です。
バリ島の新観光名所『Starbucks Reserve Dewata』
世界有数の観光地であるバリ島には、世界各国からたくさんの観光客が訪れます。
見どころ盛りだくさんのバリ島ですが、「Starbucks Reserve Dewata」は新たな観光名所として注目を集めています。
お土産探しにぴったり
バリ島内のスターバックスは、空港内を含めると約20店舗(パンデミックのため一部の店舗は一時閉鎖中)あります。
その大半がバリ島の一大繁華街であるクタ、レギャン地区に集中しており、観光客をはじめ、地元の人々が「ノンクロン(Nongkrong、インドネシア語で集まって語り合うの意味)」する場所として人気のスポットとなっています。
「Starbucks Reserve Dewata」も多くの地元の人々が利用していますが、スターバックスの海外限定ご当地マグカップをはじめ、この店舗でしか購入できないアイテムの取扱いがあるため、国内外の観光客の姿を見かけることができます。
マグカップやタンブラーのデザインは定期的に変わりますから、旅行の度にお土産として購入するのにぴったりなのではないでしょうか。
素敵な写真が撮れること間違いなし
広々とした2階建ての「Starbucks Reserve Dewata」には、さまざまなタイプの席が用意されています。
カウンター席やソファ席だけではなく、ハンモックチェアがいくつか設置されており、映える写真を撮りたい人におすすめです。
また、1階の中庭部分にはコーヒーノキが植えられていて、本物のコーヒーチェリーを間近に見たり、焙煎機やインドネシアのコーヒーの歴史を伝える展示物等を見たりすることができます。
コーヒーセミナーも受講できる
日本のスターバックス店舗では、ハンドドリップ編やエスプレッソ編など、おいしいコーヒーを淹れる方法を学んだり飲み比べをしたりするコーヒーセミナーが開催されていますが、インドネシア・スターバックスリザーブ®ストアでも、スターバックスファンのみならず、コーヒーファンならぜひ参加してみたいカスタムブレンド編やスペシャルコーヒーセミナーなどが開催されています。
日本とまったく同じ内容のコーヒーセミナーではありませんが、じつはバリ島の「Starbucks Reserve Dewata」でも3つのコーヒーセミナーが開講されています。
「Coffee Tasting Flight」ではさまざまなコーヒーのテイスティングをすることができ、「Latte Art Experience」では実際にラテアートに挑戦してみることが可能です。
さらに、「Harmony Of Coffee & Food」のセミナーでは、フードペアリグを勉強することができます。
今回はコーヒーセミナーを受講する時間はありませんでしたが、テイスティングルームにいた親切なバリスタから、インドネシアのコーヒーについていろいろと教えてもらうことができました。
基本的にスターバックスのパートナー(スタッフ)はフレンドリーな人が多い印象ですが、「Starbucks Reserve Dewata」のパートナーは、バリ島内のどのスターバックスよりもさらにフレンドリーな印象を受けました。
日本語で話しかけてくれるパートナーもいたので、忙しい時間帯を避ければ異文化交流も楽しめそうです。
バリ島旅行中にぜひとも訪れたい『Starbucks Reserve Dewata』
Dewataとはヒンドゥー語で神のことを指し、「Starbucks Reserve Dewata」は神々の島と呼ばれるバリ島にふさわしいスターバックスです。
別名「Starbucks Dewata Coffee Sanctuary」とも呼ばれているこちらのスターバックスでは、コーヒー生産地として有名なインドネシアらしい雰囲気を味わえるでしょう。
「Starbucks Reserve Dewata」でコーヒーセミナーを受講したり、バリスタたちと会話を楽しんだりすれば、バリ島の旅の良い思い出になるのではないでしょうか。