突然ですが、あなたはコーヒーを飲みすぎて体調を崩したことはありますか?
私は何度も経験しています。コーヒーショップを渡り歩いた時や、エスプレッソのショットを何度も何度も調整した時、退屈な長い会議をコーヒーでごまかそうとした時などなど。
あの二日酔いともまた違う、だるくてフラフラする感覚はあまり体験したいものではありません……。
これは、コーヒーに含まれる「カフェイン」によるもの。もはや誰でも知っている有名な成分ですよね。
そんな私の耳に、cafend編集部からの「ブラックインソムニアコーヒーって知ってる?」というタレコミが。今回はコーヒー業界をやんわりと震撼させた、その超カフェイン過多コーヒーをご紹介します。
『ブラックインソムニアコーヒー』ヤバめのカフェイン濃縮コーヒーとは一体?
『ブラックインソムニアコーヒー』直訳すると「黒い不眠症のコーヒー」という不穏な名前のこの製品は、南アフリカにて生まれました。
世界で一番カフェイン含有量の多いコーヒーという称号を手にした、かなりトガったプロダクトです。
メーカーサイトにて、「安全なレベルを超えている」とまで謳う、超ストロングコーヒーの新進気鋭ロースター。気になるカフェイン含有量は、メーカー公称でコーヒー100mlあたり約198mg。
ちなみに、文部科学省の「五訂日本食品標準成分表」によると、レギュラーコーヒーのカフェイン含有量は100mlあたり約60mgとのことなので、なんと3倍以上ものカフェインがこのブラックインソムニアコーヒーには含まれていることになります。
「CAFFEINATED」、つまりカフェインを増やすことを目的としたプロダクトなのですが、ブラジルやエクアドル、グアテマラやルワンダなどの高品質な豆をブレンドし、ナッツの風味や甘みを引き出しているそう。そのカフェイン増強方法などは公開されていません。
ブラックインソムニアコーヒーが製品化する前までは、カフェイン世界一の称号は「デスウィッシュコーヒー」が持っていました。こちらは直訳すると「死にたがりのコーヒー」という意味だそう……
実際に『ブラックインソムニアコーヒー』を飲んだ人の感想は?
味よりもカフェイン量にフォーカスした商品なので、気になるのは飲んだ人の感想ですよね。
海外twitter上では実際に飲んだ人がこんなツイートをしており、お気に入りだという人もたくさん。
#blackinsomnia best caffeine kick
— Zubayda Emeran (@Zuby85) 2017年11月15日
The only remedy for today... thank God for #coffee #blackinsomnia https://t.co/WSX1ZhhLuv
— Robyn Hartzenberg (@KidBaZoOka1) 2017年5月18日
Just got off duty and the first thing I grab is a cup of the #BlackInsomnia coffee I got! ooooooooh what a RUSHHHHHH! #UltraCaffinatedMe!
— Michael Tolano (@mikeyman2171) 2017年5月10日
みなさん、眠気覚ましとしてかなり効いている様子です。
その一方、カフェインには身体的リスクがあるとの意見のツイートもありました。
coffee that comes with health risks of heart attacks, sounds like my kind of brew #blackinsomnia #ThisMorning
— Beth (@bethrhianna) 2017年6月7日
日本で実際に飲んでみた人からは、味については「案外、普通のコーヒー」「癖がなく、まろやかで美味しい」という意外な意見が見られました。人によっては後味に癖を感じる様子で、ロブスタ種の苦味に近いとのことです。ロブスタ種には比較的カフェインが多く含まれるので、この口コミには納得。
全体的に名前ほどトガったような意見は見られないので、日常的にコーヒーを好む人には「ちょっとストロングなコーヒー」程度のテイストなのかもしれません。
これ1杯でアウト!? カフェインの許容摂取量について
実は、日本ではカフェインを1日に摂って良い量は規定されていません。
欧州食品安全機関(EFSA)によると、健康な成人が摂って良い量は、体重によって違います。
参考:欧州食品安全機関(EFSA)、カフェインの安全性に関する科学的意見書を公表
その量は、体重40kgの人は1日228mg、体重60kgの人は1日342mg。
ブラックインソムニアコーヒーは100mlで198mgのカフェインを含んでいるので、200ml、つまりマグカップ一杯で1日に飲んで良いカフェインの量を超えることに。
カフェイン中毒の症状は、軽度なものでは興奮や不眠、顔面紅潮、悪心、頻尿、頻脈など。重症になると錯乱や不整脈など様々な症状を引き起こし、稀に死亡例もあるというものです。
先ほどの規定量を超えると誰でもすぐにカフェイン中毒になるということではありませんが、カフェイン不耐症の人は一杯でも危険な可能性も。
くれぐれもブラックインソムニアコーヒーを飲んでみようという方は飲み過ぎに注意してください。
公式サイト:ブラックインソムニアコーヒー
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