映画やアートに興味のある人なら、恐らくデヴィッド・リンチの名前を耳にしたことがあるはず。映画史に名を刻む映画監督のひとりであるデヴィッド・リンチですが、じつは大のコーヒー好きとして知られています。
本記事では、鬼才デヴィッド・リンチのコーヒーへのこだわりと、彼自身が自らブレンドしたコーヒーについて詳しくご紹介します。
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目次
カルト的人気を誇るデヴィッド・リンチとは
デヴィッド・リンチのことを知りたいのであれば、彼の監督作品をみるのが一番の近道。鬼才と呼ばれる彼の作品にはどんなものがあるのでしょうか。
映画好きなら一度は見たい作品がいっぱい
デヴィッド・リンチといえば、不安をあおる映像と音響が不思議な世界を織りなす「イレイザーヘッド」や「ブルーベルベット」をはじめ、実在した奇形の青年の人生を描いた「エレファント・マン」、そして日本でも話題になったテレビドラマ「ツイン・ピークス」などの監督して有名です。
夢と現実の境目が見えない悪夢のような彼の映画は、何度も繰り返してみたくなる、まるでカフェインたっぷりのコーヒーのような中毒性を持っています。デヴィッド・リンチのシュルレアリスム映画は、実験的なアート系シネマという軽いものではなく、嫌悪感を抱かせつつもその前衛的な演出で鑑賞者を一気に幻想的な世界に引き込む魅力にあふれているといえるでしょう。映画好きを自認するのであれば、イギリスの「ガーディアン」誌が現代における最重要映画監督として認めている、デヴィッド・リンチ監督の作品はぜひともチェックしておきたいですね。
デヴィッド・リンチは無類のコーヒー好き?
デヴィッド・リンチは映画監督や脚本家、ミュージシャンや俳優といったさまざまな肩書を持つ多才な人物として知られています。そんな彼は、自他ともに認める無類のコーヒー好き。レストランでコーヒーを飲みながら仕事のアイデアを考えるのが大好きで、コーヒーのない人生なんて考えられないのだとか。
コーヒーを仕事の相棒にしているとつい惰性で飲んでしまいがちですが、コーヒーを心から愛するデヴィッド・リンチは毎回のコーヒーを心底楽しみにしているそうです。現在も大きなカップで1日に7杯コーヒーを飲むデヴィッド・リンチは、自らがテイスティングしてブレンドしたコーヒーブランドを販売しています。
「すべてのコーヒー豆にアイデアはないかもしれないが、多くの素晴らしいアイデアがコーヒーには隠されている」と述べたデヴィッド・リンチ。もしかすると、コーヒーは彼にとって大いなるインスピレーションの源になっているのかもしれませんね。
コーヒー好きが高じて作ったリンチ氏オリジナルブレンドコーヒーの特徴
ある日友人に、「そんなにコーヒーが好きなら、自分のコーヒーを作ってみたら? 」といわれて3種類のオーガニックコーヒーを作ったというデヴィッド・リンチ監督。ひねくれているように見えて、意外に素直な性格なのかもしれません。ここでは、デヴィッド・リンチが厳選した3種類のオリジナルブレンドコーヒーについて詳しくご紹介します。
メキシコ産のコーヒー豆を使用したオーガニック・ハウス・ブレンド
メキシコのコーヒー生産地は南部に集中していますが、デヴィッド・リンチが自身のコーヒーとして選んだのは、南シエラマドレ山脈の高地に位置するオアハカ産のコーヒー豆です。オアハカ州はメキシコ内でも、「オアハカといえばコーヒー」といわれているほどのコーヒーの名産地。そんなオアハカ産のコーヒー豆を使用したデヴィッド・リンチのハウス・ブレンドは、カカオとヘーゼルナッツの風味が特徴となっています。
カフェラテに最適なオーガニック・エスプレッソ・ロースト
ホンジュラスとグアテマラのコーヒー豆、さらにはインドネシアのスマトラ島で栽培されている高級銘柄のマンデリンをブレンドしたこちらは、カフェラテやカプチーノ、ストレートのエスプレッソに最適です。しっかりしたコクとチョコレートのような風味が味わえるコーヒーは、きっと世界中のコーヒー好きを唸らせるはず。デヴィッド・リンチが監督したテレビドラマ「ツイン・ピークス」の主人公でいつもコーヒーを飲んでいるクーパーFBI特別捜査官も、このコーヒーを飲めば「That’s damn fine coffee! (クソうまいコーヒーだ!)」と名セリフを叫ぶのではないでしょうか。
カフェイン少なめが希望ならオーガニック・デカフェ・ハウス・ブレンド
コーヒー好きを自称する人の中には、カフェインレスコーヒーのデカフェをコーヒーと認めていない人もいるでしょう。しかし、「どんなにまずいコーヒーでも、まったくコーヒーがないよりはましだ」と述べたデヴィッド・リンチからすれば、デカフェだって立派なコーヒーです。インドネシアのスマトラ島やパプアニューギニア、東アフリカのウガンダで生産されたコーヒー豆をブレンドして作られたデカフェは、どっしりとした味わいの深煎りコーヒーとなっています。
一杯のコーヒーから生まれるアイデアを大切に
現在デヴィッド・リンチが厳選してブレンドしたコーヒー豆は、インターネットによる購入が可能です。誰もがデヴィッド・リンチのように多才になれる訳ではありませんが、誰もが一杯のコーヒーから生まれるアイデアを発見する可能性を秘めています。デヴィッド・リンチのように一杯ごとのコーヒーとの出会いを楽しみにすれば、少なくとも毎日がもっと輝くのではないでしょうか。
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