コーヒー業界の“今”を支えるトップランナーたちにお話しを伺うプレミアムインタビュー。

 

第2回となる今回は、名古屋市内に3店舗を構えるTRUNK COFFEEの共同オーナー・鈴木康夫さんをお迎えしてのインタビューです。

 

古くからの喫茶店文化が今も根強く残る名古屋に、あえて北欧のカフェ文化を引っ提げて挑んだ経緯と、さらなる進化に向けた“次のステップ”について、たっぷりとお話しを聞かせていただきました。

 

鈴木康夫 Yasuo Suzuki
株式会社トランク/Chief Executive Officer
http://www.trunkcoffee.com/
旅行好きが高じて旅行代理店に勤めていたが、20代半ばで退社。4年間マルタで過ごしたのち、一からコーヒーを学ぶため、バリスタの世界チャンピオン多数輩出していたデンマークへと移住。そこで日本人初のバリスタとして技術や文化を学ぶ。Fuglen Tokyoの日本初進出に際し、ヘッドバリスタとして参画。その後、2014年に名古屋でTRUNK COFFEEを開業した。

 

デンマークでコーヒーを学んだのがきっかけ

──カフェを始められた経緯を教えてください。

 

僕は以前、ヨーロッパのマルタという小さな国に住んでいたんです。日本で社会人を3年ほどやったんですが、ヨーロッパに住みたいという気持ちが強くなって。

そのマルタでカフェを回っているうちに「ああ、こういう仕事もいいなぁ」と思ったのが最初のきっかけでした。

 

カフェで過ごす時間がすごく好きだったんですよね。それでカフェの仕事をやってみたいと思い、デンマークへと渡りました。

 

デンマークはバリスタの世界チャンピオンを数多く輩出していると聞いたので、「じゃあデンマークに行ってみるか!」という感じでしたね。

 

──すごい決断力ですね!

 

当時住んでいたマルタは、イタリアのシチリア島より少し南へ行ったところにある国なんですが、そこから一気に北欧のデンマークですから、ヨーロッパを縦断する大移動でしたね(笑)。

 

ただ、本気でやる以上はやはり本場に飛び込むしかない、という思いは強かったです。

 

──デンマークではすぐにバリスタのお仕事に就かれたんですか?

 

さすがにそう簡単にはいきませんでした。何しろデンマーク語は話せないし、コーヒーのことも何もわからないので。

行く先々のカフェで「仕事をさせてほしい」と頭を下げ、ようやく仕事が決まってからは、バリスタとしての技術と知識、そして舌を鍛える日々でした。

 

そうしてデンマークでバリスタとしての経験を積む中で、いずれはこの北欧スタイルを持ち帰り、日本で自分の店を持ちたい(※)、そう思うようになったんです。

 

※帰国後、鈴木氏はノルウェーの人気カフェ「Fuglen」の日本初進出の立ち上げに携わり

その2年後に元同僚の田中聖仁氏とともに名古屋でTRUNK COFFEEを立ち上げています。

つねに新たなチャレンジをして有名店に

──いまや全国区の有名店になったTRUNK COFFEEですが、その要因は何だと思われますか?

 

あまりよくはわからないですが……、うちはつねに変化球なんですよ。

 

人と同じことをしていては勝てない。今までなかったこと、新しいことをクリエイトしていく、そういう気持ちを持ち続けていることが要因のひとつかもしれないですね。

 

──例えばどんなことですか?

 

そうですね、あえて地方都市の名古屋を出発点に選んだこともそのひとつです。

とくに地域的なこだわりがなければ、人口の集中している東京で、と考えるのが普通じゃないですか? でも、それでは新しいことは始まらない。

 

あえて地方に拠点を置くことで、地方発信の文化を作る、ということを意識しています。

 

──TRUNK COFFEEはその発信基地というわけですね。

 

はい。あと、うちはいろいろとオリジナルグッズも作っているんです。お店で使っているカップやドリッパーもうちで監修して作ったものなんですよ。

こういう商品をカフェが一から監修して作り出すという流れは、日本ではあまり前例がなかったんです。だからこそ挑戦する意義がある。

 

幸いなことにお隣の岐阜県には「美濃焼」という工芸品がありまして、すごくいい陶磁器を作っているんです。ただ、ブランド力はあまりない。

そこでコーヒーというチャンネルを通じて、「美濃焼」のすばらしさを広め、新たな価値を生み出していく。こうしたことも地方発信ならではの面白さだと思っています。

 

──とてもステキな試みですね!

 

ほかにも、ビール会社とのコラボレーションで「コーヒービール」というクラフトビールも作っています。

日本ではあまりなじみのない飲み物ですし、国内のマイクロブリューワーとマイクロロースターが共同で作った本格的なもの、という意味では日本初ではないでしょうか。

 

──コーヒーだけに留まらず、さまざまな産業と手を取り合って文化を作っていくわけですね。

 

はい。とにかく「外に出ること」これに尽きると思います。実際、僕は一ヶ月の半分以上、名古屋にいないんですよ。

日本各地、ときには海外も回って、いろいろな方にTRUNK COFFEEとそこから発信するさまざまな文化を知っていただけるよう頑張っています。

コーヒー文化の発信をテーマに日々奔走する鈴木氏。後編では地元でもある名古屋へのこだわりについてお話しを伺います。

 

次回は1月15日更新予定!次の記事でも鈴木さんのコーヒーへの愛情をお聞きしています。

 

「つねに新しいチャレンジを!」名古屋の地に新風を吹き込む気鋭のバリスタ Vol.2 つづく

 

TRUNK COFFEE (本店)
トランクコーヒー
住所:〒461-0001 愛知県名古屋市東区泉2-28-24 東和高岳ビル1F
TEL:052-325-7662

 

TRUNK COFFEE & CRAFT BEER(2号店)
トランクコーヒー&クラフトビール
住所:愛知県名古屋市中区上前津1丁目3番14号

 

TRUNK COFFEE STAND(3号店)
トランクコーヒースタンド
住所:愛知県名古屋市中村区平池町4-60-12 グローバルゲート低層棟1

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