ドリルドリッパー(DRILL DRIPPER)は、コーヒー機材メーカーのKOANDRO(コアンドロ)株式会社が、「むずかしいコーヒーを、みんなのものに」というコンセプトで、作り上げた日本国内設計のコーヒードリッパーです。

 

アタッチメントを交換することで、お湯の落ちる速度を手軽に3段階に調整できるのが、一番の特徴で、誰でも簡単にプロのような味のドリップコーヒーを楽しむことができます。

 

ここでは、このドリルドリッパーの特徴や使いやすさ、アタッチメントを使い分けることで変化するコーヒーの風味やコクについて、ご説明していこうと思います。

 

ドリルドリッパーとは? 特徴は?

ドリッパーを使ったコーヒーは、お湯の流れが速ければ「うすく」、遅ければ 「濃く」 なります。これはコーヒーに精通した専門家なら誰もが知っている常識ですが、この難しい技術を手軽にご家庭で再現できないかと、生み出されたのが、このドリルドリッパーです。

 

その最大の特徴は、抽出口のサイズを変えるアタッチメントが交換できるという点。アタッチメントなし、アタッチメントM、アタッチメントS3種類の抽出速度が選べます。

 

アタッチメントなしが一番速く、アタッチメントMの使用でややゆっくりになり、アタッチメントSだとアタッチメントなしに比べ約2倍の抽出時間となるとのこと。

 

コーヒーをどのような味にしたいのかを、アタッチメントの交換ひとつで実現できるドリッパーは、これまでになく、コーヒー好きの人々から画期的だと高い評価を得ています。

 

早速ドリルドリッパーを使ってみました!

今回この記事を執筆するにあたり、ご提供を受けたのは以下です(上の写真)

 

 

1:まずはコーヒーを淹れる前の準備から。

コーヒーサーバーの上にドリルドリッパーを置き、ペーパーフィルターを乗せお湯でフィルターがピタッと密着するようにセットします。

今回はコーヒーマグ1杯分のコーヒーを淹れるので、コーヒー豆17gをきちんと軽量しコーヒーミルで挽きます。お湯は280ccを用意します。

 

※ペーパーフィルターは、HARIO V60 02フィルターでも使用できます。

 

2:ここからは実際に抽出してみます。

今回はいちばん抽出速度の速い「アタッチメントなし」を選択。豆の挽き加減は中細挽き程度にしました。

 

※ちなみにアタッチメントを使う場合は、お好みで挽き具合を粗くすることもあります。

 

挽き終わったコーヒー豆をフィルター中央に収まるように入れます。

 

さあいよいよドリップタイムです。まずは「蒸らし」を行いますが、珈琲全体にお湯がまわるように少しずつお湯をかけていきます。

 

ここで30秒ほど蒸らしに時間をかけます。

 

コーヒー豆の「蒸らし」が済んだら、残りのお湯をはじめは中心に、そこから円を描くように周辺に回しかけていきます。

 

フィルターの枠ぎりぎりまでお湯を入れるのではなく、状態を見ながらていねいにドリップしてください。

最後にコーヒーが落ちきる直前にドリッパーをサーバーから外します。これはエグみや渋みをコーヒーに残さない配慮から。

 

3:完成

お気に入りのマグカップにコーヒーを注いで完成です。

下の写真はコーヒーが落ちきった状態のフィルター内部です。ドリッパー内部にまんべんなく豆の層が出来上がっていることが確認できます。

 

これはバランスのよい抽出が出来た証です。

 

ちなみにアタッチメントのありなしで、どれ位抽出スピードが変わるのかを比較したデータもご覧ください。

 

抽出スピードの比較

  • アタッチメントなし:約2分
  • アタッチメントM:約2分30秒
  • アタッチメントS:約3分

 

※いずれも湯量280cc・コーヒー豆17g・蒸らし30秒・お湯を入れる時間30

 

ドリルドリッパーの使いやすさって?

今回初めてこのドリルドリッパーを使ってみましたが、特別なことは何もせずに、一般的な円錐型ドリッパーと同じ作り方で美味しいコーヒーが入れられる点に、素晴らしさを感じました。

 

特にドリップの際に特別なテクニックや淹れ方は一切不要。蒸らしだけ丁寧に行えば、後はドリッパーの方で抽出を自動的に調整するオート形式ですので、だれでも簡単に美味しいコーヒーを淹れることが出来ます。

 

ドリルドリッパーを使うだけで、一流のコーヒー専門店に勝るとも劣らない味が再現できるのですから、ちょっと驚きですよね。アタッチメントを交換することですっきりとした味わいからコクのある重厚な味まで楽しむことができるのも、このドリルドリッパーの良さ。

 

ちなみにドリルドリッパーのアタッチメントの穴の大きさは、0.01mmの精度でその直径を設計していて、製造元のKOANDROのモノづくりに対するこだわりを感じることが出来ます。

また他社製品ドリッパーとの比較ですが、一般的な円錐型のドリッパーよりもドリルドリッパーのアタッチメントなしの抽出口は狭く、一般的な一つ穴タイプではドリルドリッパーのアタッチメントMが同等とのことです。

 

さらにアタッチメントSは、まったくの独自規格で、他社にはない抽出時間を実現しているということでした。

ドリルドリッパーを使っての味の感想は?

ここからは、実際にドリルドリッパーを使って抽出したコーヒーの味の変化などをお伝えしていきたいと思います。

 

使用した豆は、「珈琲特急便オリジナルブレンド」というご提供いただいたコーヒー豆で、マグカップ1杯分をドリルドリッパーのホームぺージにある通り17g使用し、お湯は沸騰したものを280cc使いました。

 

まずはじめにアタッチメントなしで抽出してみました。

完成したコーヒーは非常にすっきりとした飲み口で、苦みの効いたまさにアメリカンというライトなボディに仕上がりました。これなら何杯でも飲めそうで、ランチタイムにサンドイッチに合わせるなどの楽しみ方が頭に浮かびました。

 

■アタッチメントなしの場合

  • 苦み ★★★☆☆
  • 酸味 ★☆☆☆☆
  • 旨味 ★★☆☆☆
  • 重み ★☆☆☆☆

 

その次に試したのがアタッチメントMでの抽出です。

 

こちらは上記のすっきりした飲み口から大変身を遂げ、ミディアムボディというような仕上がりに。アタッチメントなしで感じた苦みがより出るようになり、スモーキーなフレーバーが舌の上で広がります。これは仕事の合間などのコーヒータイムに、がつんとしたものが味わいたい時に良いかもしれません。

 

■アタッチメントMの場合

  • 苦み ★★★☆☆
  • 酸味 ★☆☆☆☆
  • 旨味 ★★☆☆☆
  • 重み ★★★☆☆

 

最後に試したのがアタッチメントSでの抽出です。

 

実はいちばん驚いたのがこのアタッチメントSでの味でした。もっと苦みが際立つのではないかと思いきや、抽出時間が長いせいか苦みよりも旨味や酸味を感じるバランスの良い仕上がりになりました。特に温度が60度程度までに下がった状態では、まろみのあるフルボディに。ご提供いただいた「珈琲特急便オリジナルブレンド」の良さを最大限に活かせるアタッチメントであると確信しました。

 

■アタッチメントSの場合

  • 苦み ★★★★☆
  • 酸味 ★★☆☆☆
  • 旨味 ★★★★☆
  • 重み ★★★★★

 

ドリルドリッパーはどこで? 購入できるのは、Amazonのみ!

ドリルドリッパーが購入できるのは、現時点ではAmazonだけの限定販売になっているようです。

 

メーカー希望小売価格は2500円(税込)ですが、今ならAmazonChoiceのセール中で、2000円(税込)で購入可能です。

2021429日現在)

 

一般的な円錐型コーヒードリッパーと比較して若干の高めの価格設定ですが、なにより安心の国内設計で、アタッチメントを活用することで味の変化が楽しめたり、誰でも同じような均一の品質でコーヒーが淹れられる点を考えても、充分価値のある商品だと感じます。

 

おうち時間でコーヒー人気が高まる今、ワンランク上のドリッパーでコーヒーを楽しんでみてはいかがでしょうか?

 

 

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