焙煎する前のコーヒー生豆であるグリーンコーヒーは、健康と美容に効果的なだけではなく、ダイエットにも効果を発揮するのでは?ということで知られています。
ダイエット目的でグリーンコーヒーを飲むのであれば、効果を最大限に引き出す飲み方を知っておきましょう。
本記事では、痩せる可能性のある飲み方の5つのポイントをご紹介します。
目次
ダイエットに効くクロロゲン酸が豊富
ポリフェノールの一種であるクロロゲン酸は、コーヒーの苦みのもとです。クロロゲン酸と一口に言ってもその種類はさまざまで、カフェオイルキナ酸・フェルロイルキナ酸・ジカフェオイルキナ酸などがコーヒー生豆に多く含まれています。
グリーンコーヒーはクロロゲン酸を豊富に含んでおり、ダイエット効果はこのクロロゲン酸によってもたらされます。
ただし、クロロゲン酸は熱に弱く、コーヒー豆を焙煎すると分解されて少なくなるという特徴があります。そのため、ダイエット目的でコーヒーを飲むのであれば、焙煎された後のコーヒー豆よりも焙煎する前の状態であるグリーンコーヒーがおすすめです。
クロロゲン酸で痩せる理由
クロロゲン酸には、脂肪燃焼を促進する働きがあります。通常、体内の脂質は肝臓や筋肉の細胞内にあるミトコンドリアの酵素の働きによって燃焼し、エネルギーに変えられます。
クロロゲン酸は、脂肪燃焼に関わっているミトコンドリアへの脂肪の取り込みを促進します。脂質が効率よく燃焼するのを助けるクロロゲン酸により、体脂肪を減らすことが可能になります。
また、コーヒーに含まれるクロロゲン酸には、すい臓から分泌される消化酵素・リパーゼを阻害する作用があります。リパーゼは血液中の中性脂肪を脂肪酸とグリセロールに分解し、脂肪細胞内に取り込みやすくします。
取り込まれた脂肪酸とグリセロールは、脂肪細胞内で再度結合して貯蔵され、皮下脂肪や内臓脂肪になります。
ですから、クロロゲン酸がリパーゼを阻害して脂肪の分解と吸収を抑制することで、体内で余分な脂肪が貯蔵されるのを防ぐことができます。
痩せる目的で飲むときに気をつけたいポイント
脂肪燃焼と脂肪の蓄積を防ぐ効果を持つグリーンコーヒー。ダイエット目的で飲むのなら、効果を最大限に引き出すためにも下記の点に気をつけましょう。
食事前に飲む
焙煎されたコーヒーと同じく、グリーンコーヒーにも空腹感を抑える働きがあります。
わたしたちが空腹を感じるのは、ホルモンの影響によるものです。しかし、コーヒーを飲むことでグレリン・レプチン・ペプチドYYなどのホルモンを操作して、空腹感を抑えることができます。
グリーンコーヒーを飲むなら、食欲を低減してドカ食いを避けることができるでしょう。ダイエットのために飲むのであれば、空腹を感じやすい食事前に飲むことをおすすめします。
軟水を使用する
グリーンコーヒーを淹れる際には、軟水を使用するようにしましょう。硬水に含まれるミネラルはクロロゲン酸と結びつき、化学変化を起こしてしまいます。
その点、軟水であればミネラルが少ない分だけクロロゲン酸が多く抽出されます。
ぬるめのお湯で淹れる
ポリフェノールは熱に弱い特性を持ちますが、クロロゲン酸も例外ではありません。沸かしたてのお湯でグリーンコーヒーを淹れた場合、熱によってクロロゲン酸が分解される恐れがあります。
そのため、グリーンコーヒーに含まれるクロロゲン酸の働きで痩せようと思っているのであれば、沸かしたてではなく、少しぬるめのお湯を使ってコーヒーを淹れるようにしましょう。
ペーパードリップで淹れる
インスタントコーヒーとドリップコーヒーを比べると、ドリップコーヒーのほうがクロロゲン酸を多く含みます。
また、コーヒーメーカーとペーパードリップの場合には、ペーパードリップで淹れたほうがクロロゲン酸が多く含まれたコーヒーを淹れることができます。
グリーンコーヒーの粉を入手した際には、ぜひペーパードリップで淹れるようにしましょう。
砂糖やはちみつは使わない
痩せる目的でグリーンコーヒーを飲んでいるのなら、砂糖やはちみつを入れてカロリーを摂取するのは控えたほうが良いでしょう。砂糖やはちみつのカロリーなど微々たるものかもしれませんが、1日に何杯もコーヒーを飲む人の場合、気をつける必要があります。
もしもそのままでは「味気ない」「飽きてきた」というのであれば、シナモンやレモンで風味を加えてみてはいかがでしょうか。
ダイエット成功のカギは、「続けること」です。飽きずに続けるためにも、ちょっとした工夫を凝らして楽しくダイエットを続けましょう。
グリーンコーヒーを飲んでいつまでも若々しく
ダイエット効果のあるグリーンコーヒーは、飲み方次第で効果アップを狙うことができます。
また、ダイエット以外にも、グリーンコーヒーにはさまざまな健康・美容効果が認められています。
糖尿病予防や抗酸化作用による老化防止にも効果があるとされていますから、いつまでも若々しくいるためにも積極的に摂取したいですね。
ただし、クロロゲン酸には胃液の分泌を活発にする作用があります。
胃液の分泌が多くなると胃に負担がかかりますから、胃酸過多の人や胃潰瘍を患っている人の場合には、グリーンコーヒーを飲むことは控えたほうが良いでしょう。
参照サイト:https://grecobe.com