コーヒー豆を選ぶとき、なんとなく選んでしまっていませんか?
自分の好みのコーヒーがわからないため、お店で「いったい何を注文すればいいんだろう?」と、メニューを前に悩んでしまったなんていう経験がある人もいらっしゃるのでは?
そんなとき、フィーリングで選んだり、誰かのおすすめでコーヒー豆を選んだりする人も多いでしょう。
もちろん、なんとなく選んだコーヒーを飲んでも、ある程度満足できるかもしれません。しかし、自分の好みにぴったり合った「運命」のコーヒーを飲めば、いつでも幸せな気分になれるはずです。
本記事では、どうやってコーヒー豆を選んだら良いのかお悩み中の人のために、自分に合うコーヒー豆を選ぶための5つのポイントについてご紹介します。
目次
好みの前に新鮮なコーヒー豆を選ぶことは大前提!
自分の好みのコーヒー豆を選ぶ前に、まずコーヒー豆の鮮度に注意してみましょう。
鮮度の良い野菜や果物はおいしいですが、コーヒー豆も同じで、新鮮なほうがおいしく飲むことができます。
反対に、コーヒー豆が古いと、せっかく好みのコーヒー豆を選んだとしても、「いまいちおいしくない!」という結果になってしまいます。
新鮮なコーヒー豆を選ぶためにも、購入前には焙煎された日付を必ずチェックしましょう。焙煎された日付が新しいものを選ぶようにし、開封したら3週間以内には飲み切ってしまうのがベストです。
焙煎の種類から選ぼう
焙煎の種類は浅煎りと中煎り、深煎りの3つに大きく分けることができ、それらの中でも焙煎度によってさらに8段階に細かく分類できます。
一般的に浅煎りは酸味が強く、深煎りになるほど苦味が強くなる傾向にあります。
浅煎り
・ライトロースト(青臭さが残っている)
・シナモンロースト(コーヒーの香りが出始め、酸味がある)
中煎り
・ミディアムロースト(酸味があり苦味はほとんどない)
・ハイロースト(酸味が弱くなり、味わいのバランスが良い)
・シティロースト(香りと味わのバランスが良く、わずかに苦味が出てくる)
深煎り
・フルシティロースト(ほのかな酸味のほか、コクと苦みが出てくる)
・フレンチロースト(しっかりとしたコクと苦み、後味にほのかな甘みが出る)
・イタリアンロースト(刺激的な苦味とスモーキーな香り)
酸味のあるコーヒーが好きなのか、苦味を感じらるコーヒーが好きなのか、自分の好みに照らし合わせて焙煎の種類からコーヒー豆を選んでみましょう。
深煎りの場合、どんなコーヒーを好んで飲むかによって選ぶ焙煎の種類は異なります。
アイスコーヒーが好きならフルシティロースト、カフェオレが好みならフレンチロースト、エスプレッソやカプチーノが好きならイタリアンローストを選ぶことができるでしょう。
品種の特徴を知ろう
コーヒー豆の品種は、アラビカ種とロブスタ種に大きく分けることができます。
酸味が強くフローラルな甘い香りが特徴のアラビカ種に対して、苦味が強く香ばしいのがロブスタ種の特徴です。
また、アラビカ種は標高1000~2000mの高地で栽培されますが、ロブスタ種は比較的低い標高でも栽培が可能となっています。
標高が高いところで栽培されたコーヒー豆は風味が豊かになりますから、風味豊かなコーヒーが好みの場合、アラビカ種のコーヒー豆を選ぶと良いでしょう。
しかし、アラビカ種といってもその品種はさまざまで、ブルボン・ティピカ・ムンドノーボ・カトゥーラ・アマレロ・カトゥアイ・ゲイシャなどがあります。
ブルボンとティピカには香りとコクがあり、ムンドノーボは酸味と苦みのバランスが良く、カトゥーラは酸味と渋みが感じられます。
さらに、希少価値が高いとされているゲイシャは、フルーティーな柑橘系の香りが特徴となっています。個々の品種の特徴から自分好みのものを探しだすのは大変かもしれませんが、まるで財宝探しのようでワクワクするのではないでしょうか。
コーヒー豆の生産地の特徴を知ろう
コーヒー豆を生産している国は現在60ヵ国以上といわれており、生産地によって特徴が異なります。
例えば、ブラジル産のコーヒー豆は酸味と苦味のバランスが良く、コロンビア産のコーヒー豆はほのかな酸味とコクがあり、まろやかな甘みも感じられます。
また、ケニアのコーヒー豆は芳醇でさわやかな味わいが特徴となっており、インドネシア産のコーヒー豆はどっしりと強い苦味が特徴です。
「たくさんあって、どこの国のコーヒーを選んだらいいかわからない」という場合には、自分が気になった生産地のコーヒー豆の特徴から調べてみましょう。
まろやかで芳醇な味わいのコーヒーがいいのか、フルーティーな酸味のあるコーヒーがいいのかで、選ぶコーヒー豆は違ってくるはずです。
コーヒー豆の生産地の特徴を調べるのは根気のいる作業ですが、いつか必ずお気に入りのコーヒー豆に出会えるでしょう。
コーヒー豆の生産処理の方法から選ぶ
コーヒー豆の生産処理の方法は、下記の3つに分けることができます。
・ナチュラル コーヒーチェリーを天日干しにして、コーヒー豆を取り出す方法です。
・ウォッシュド 精製する際に水を使用する方法です。
・セミウォッシュド 水洗いと天日干しを組み合わせて精製する方法です。
実は、コーヒー豆の生産処理の違いによって、香りや味わいが変わります。ナチュラルは穏やかな酸味とフルーティーな香りを持ち、ウォッシュドはすっきりとした酸味が特徴で、セミウォッシュドは控えめな酸味とコクがあります。
ですから、自分好みのコーヒー豆を選ぶときには、生産処理の方法にも注目するようにしましょう。
コーヒー選びは宝さがしゲーム
これまでなんとなくコーヒー豆を選んできたのなら、ぜひ上記の選び方のポイントを参考に、自分の好みにぴったりのコーヒー豆を選んでみませんか?
中には、「そもそも自分の好みがわからない」という人もいらっしゃるかもしれませんが、いろいろな種類のコーヒーを飲み比べれば自分の好みも見えてくるはず。
自分の好みを把握したなら、次は好みに合うコーヒー豆を探す番です。
難しく考えすぎずに、宝さがしゲームの感覚で自分にぴったりのコーヒー豆を探していけば、楽しみながら運命のコーヒーに辿りつくことができるでしょう。