「自分好み」を声高に言える人は豊かな人生を送っていると思う。何かに没頭していなければ“好み”は存在しないし、好みがあるということは違いが分かるということだから。
僕はコーヒー好きだが「好きな豆の品種は?好きなローストは?ねえ……ねえ!」など、矢継ぎ早に質問されたら「あ、あ、ええっと・・・・・・ま、豆は好きなローストが品種であの、その、ジョージアですぅ・・・・・・」などと答えてしまうレベルの知識量である。そんな僕が書く記事だからコーヒー好きになったばかりの方には分かりやすいかもしれません。
自分好みのコーヒーってどんな違いがあるんだろうか?焙煎度合いや豆の種類を初心者ながら調べてみた。
目次
味覚と直感で「自分好みのコーヒー豆」を探す
コーヒーの味で分かりやすいのは「苦味」と「酸味」ではないでしょうか。この2つの味がはっきりと現れているものを「コクのあるコーヒー」、さっぱりとした苦味で喉越しがいいものを「キレのあるコーヒー」と言います。
他にも「甘み」や「透明度」などコーヒーの味から読み取れるものは多いので、まずは“自分の一番敏感な味覚”を頼りにコーヒーを飲み比べてみましょう。そうすることで「あ、この豆はちょっと苦いな」とか「酸味が強いけど飲みやすい」など少しずつ自分好みのコーヒー豆の傾向が分かってくると思います。
まずは、沢山のコーヒーを飲むこと。そして、その中から自分好みのコーヒーを見つけてみると良いでしょう。
焙煎度合で変わるコーヒーの味を知る
自分の好みのコーヒーがぼんやりでも分かってきたら、次は焙煎を覚えてみましょう。焙煎時間は非常にシビアで、数分の違いで味が大きく変化します。細かく分けると8段階に分かれますが、ここでは浅煎り(約10~16分)・中煎り(約17~21分)・深煎り(約22~26分)の三段階で解説します。
生豆を浅煎りすると、リンゴ酸やクエン酸が生成されるため酸味が強くなります。中煎り豆は糖質のカラメル化が進み、酸味が薄れて甘味と苦味が増していきます。深煎り豆になるとカラメルが焦げ強い苦味を感じさせるのです。
ただし例外のコーヒー豆もあり、一概に「焙煎時間が短いと酸味が強くなり、長いと苦くなる」とは必ずしも言えないのが難しいところ。自分好みの豆を確実に探すのであれば生産国やブランドで決めるのもいいかもしれません。
代表的なコーヒー豆を知る
コーヒー豆を生産している国は、60カ国以上と言われています。全ての国の豆の特徴を覚えるのはかなり大変ですよね。今回は代表的な豆3つの種類のコーヒー豆を紹介します。今回紹介する豆以外の豆は、他の記事でも紹介しているので気になる方はご覧ください!
エチオピア産コーヒーの味と特徴【発祥地のコーヒー豆は奥深い?】
マンデリンコーヒーの味と特徴【知られざるスパイスの香りとは】
●ジャマイカ産 ブルーマウンテン
通称「ブルマン」。ジャマイカにあるブルーマウンテン山脈の標高800~1200mの限定された地域で栽培されたコーヒー豆です。香りが強く、味のバランスが整っている豆です。
●コロンビア産 スプレモ
肉厚で大粒の豆が多いコロンビア産のコーヒー豆。代表的な豆に「スプレモ」という品種があります。酸味が強く、中煎りにするとキレのある味わいになり、深煎りにするとコクのある味わいになります。
●ブラジル産
世界コーヒー豆輸出量NO1の国ブラジル。低い標高で栽培された豆が多いので全体的に酸味が弱いと言われますが、品種が多いので一概には言えません。ブラジル産のコーヒーは数字でランク付けされており、数字が若いほど欠点豆が少ないということです。
こだわりを探すのもコーヒーの楽しみ方
コーヒーの味は“湯温”や“挽き方”などでも大きく変わります。好みの豆を見つけても安定した味を見つけるのには時間が掛かかります。こだわりは簡単に手に入りませんが、手に入れたときの自信や喜びは何事にも代え難いもの。試行錯誤しながら自分好みのコーヒーを見つけてみませんか?
もし、コーヒーを自分でおうちで淹れてみたいという方は、以下の記事を参考にしてみてくださいね。