僕はシアトル系カフェに入ると、「レジカウンターに人が並んでいて欲しいなぁ」と切に願います。というのもカフェのメニューはあまりにも多すぎるので、僕は「並びながらじっくりとメニューが見たい」のです。ですが、シアトル系カフェでのオーダーにはメニューが多いという以外にも、もうひとつの難関な点があります。
――そもそもコーヒーメニューがよくわからん。
ブレンドコーヒーやエスプレッソくらいなら分かりますが...いや、そうか? 僕は本当にエスプレッソのことを分かっているのか? そんなことを考えているうちにオーダーの順番が巡ってきます。
店員が無駄に可愛いのがシアトル系カフェ。あわあわしてるのを見られたくないので、平静を装いブレンドコーヒーをオーダー。本当に僕はブレンドコーヒーを飲みたかったのだろうか...?
そんなコーヒーメニューの知識不足を埋めるため作成したのが、今回の記事!
有名なコーヒーメニューからマイナーなものまで一挙紹介していきます。
目次
エスプレッソ系コーヒーメニュー7種類の紹介
コーヒーメニューはずらっと並んでいますが、多くはエスプレッソをベースにしたものが多いことはご存知でしょうか。まずはエスプレッソベースのコーヒーメニューを紹介。
・エスプレッソ
イタリアのカフェの定番メニュー。深煎り豆を細く挽き、エスプレッソマシンなどで抽出したコーヒーです。基本的にデミタスカップ(60~80ml)やエスプレッソカップ(20~30ml)といった小さいカップで提供されます。
濃厚で強い苦味を持っていることからミルクと組み合わせたさまざまなコーヒーメニューが作られています。
・カプチーノ
カップにエスプレッソを注いだ後、スチームミルク(蒸気で温められたミルク)、フォームミルク(蒸気で泡立てたミルク)を順に加えたものです。カプチーノにはさまざまなバリエーションがあります。
- ソイ・チーノ...ミルクの代わりに豆乳を用いたもの。
- キャラメル・カプチーノ…キャラメルシロップを加えたもの。
- ヘーゼルナッツ・カプチーノ…ヘーゼルナッツシロップを加えたもの。
- カプチーノ・コン・カカオ…ココアパウダーを加えたもの。
・カフェ・ラテ
よく聞くコーヒーメニューですがカフェオレやカプチーノと混同されることの多いコーヒーです。カフェオレはコーヒーに普通のミルクを加えたものです。
カフェラテはエスプレッソにスチームミルクを多めに注いだ後、ほんの少しだけフォームミルクを加えます。つまりカフェラテはカプチーノに比べスチームミルクが多く、フォームミルクが少ないコーヒーメニューです。
・エスプレッソ・コン・パンナ
デミタスカップにエスプレッソを注ぎ、その上にホイップクリームを乗せた、イタリアのデザート的コーヒー。ホイップの上にココアパウダーをかけるカフェもあります。
コーヒーの苦味とコク、ホイップクリームの甘さがバランスよく合わさったコーヒーです。
・フラット・ホワイト
エスプレッソにキメの細かいスチームミルクを注いだものです。
カプチーノに似ていますがフォームミルクを使用せず、エスプレッソとスチームミルクを混ぜ合わせるようにして作るので苦味が和らぎます。苦味とコクの度合いはカプチーノ以上エスプレッソ未満といった感じです。
・カフェ・モカ
エスプレッソをベースにしているコーヒーメニューの中でも、特に「掛け合わせ」が多いコーヒーです。まず、カップにエスプレッソを注ぎ、チョコレートシロップ、スチームミルクを順に注ぎます。
さらに、その上にホイップクリームを乗せ、チョコレートソースやココアパウダーをまぶして完成のものが多いです。コーヒーというよりスイーツのような味や見た目。ホットでもアイスでも提供されています。
・カフェ・マキアート
エスプレッソに、フォームミルクを加えたコーヒーです。『マキアート』とはイタリア語で「染みのついた」という意味になります。カフェ・マキアートという名称の由来はエスプレッソと泡(フォームミルク)が混ざった様子が「染み」に見えることからです。
カフェなどでお馴染みの『キャラメルマキアート』という名称はキャラメルソースを染みに見立てて名付けられています。
定番?マイナー?知っておきたいコーヒーメニュー
シアトル系カフェというより、純喫茶などで見掛けることの多い定番のコーヒーメニューを紹介していきます。
・カフェ・アメリカーノ
アメリカンコーヒー(後述)とよく混同されるコーヒーですが、別物です。アメリカーノはエスプレッソに、お湯を注いだコーヒーです。
かなり薄まってしまうのではないかと思われてしまうかもしれませんが、苦味が強いエスプレッソをお湯で割ることで自分好みの苦味にカスタムできるということからよく飲まれているコーヒーメニューのひとつになります。
・アメリカン・コーヒー
アメリカンコーヒーは「コーヒーをお湯で割ったもの」と誤認されることが多いのですが、正確には「浅煎り豆を使用したコーヒー」のことを指します。
浅煎り豆を使っていることから苦味は控えめで酸味が強いのが特徴です。
・カフェ・オレ
濃い目のコーヒーに同量のミルクを注いだコーヒーです。コーヒーの刺激をミルクが和らげるので朝や胃の調子が悪いときなどにおすすめです。
・ウィンナ・コーヒー
和訳すると「ウィーン(ドイツ)風のコーヒー」になります。グラスに注いだコーヒーまたはエスプレッソの上に、同量のホイップクリームを乗せたコーヒーです(基本的にウィンナ・コーヒーはカップではなくグラスに注がれます)。
エスプレッソ・コン・パンナとほぼ同じコーヒーメニューですが、器の種類やコーヒーの種類など若干の違いがあります。
・コーヒーフロート
昔ながらの喫茶店やレストランでよく見掛けるコーヒーメニューの1つです。アイスコーヒーの上にバニラアイスが乗っています。甘さと苦味が調和された夏に飲みたいコーヒーメニューです。
・シナモンコーヒー
シナモンの独特の香りが主役のコーヒーメニュー。好き嫌いの分かれる香りですが愛飲者は多く、一度試してみてはいかがでしょうか。種類としてはコーヒーの上にシナモンパウダーか塗されているタイプとシナモンスティックで掻き混ぜるタイプがあります。
・カルダモンコーヒー
コーヒーと相性が良いとされる「カルダモン」というスパイスを用いたコーヒーメニュー。ほのかな甘さを感じさせ、すっきりとした味わいのあるカルダモン。
消化器官の働きを助けたり、口臭防止などにも役立つと言われています。カルダモンコーヒーの飲み方としては、コーヒーの上にカルダモンパウダーをまぶしたり、種子を乗せたりするスタイルがあります。
毎日コーヒー宣言
じつは、まだまだあるコーヒーメニューですが、今回は定番のメニューを中心に紹介しました。どのコーヒーも味に個性があるので、その日の気分に合わせてコーヒーメニューを変えてみるのもいいかもしれません。
ちょっと気分がへこんでいるときは、苦味の強いエスプレッソ
気分を落ち着かせたいときは、ミルクの多いカフェオレやカフェラテ
仕事をやり遂げたご褒美に、カフェモカやエスプレッソ・コン・パンナ
僕だったら、こんな感じかな? みなさんは、どんな風に合わせますか?
想像してみてください。ちょっと楽しくなりませんか。
コーヒーがいつも身近にある生活を送りましょう。