セカンドウェーブの台頭によってすっかり一般的となったエスプレッソ。じつはエスプレッソにはいくつか種類があり、それぞれに味や香りが異なります。エスプレッソの本場イタリアでは気分や好みによって飲み分けてる人も多いんだとか。
普通のエスプレッソに比べて濃厚な風味が特徴の「リストレット」はもちろん、日本のカフェでも注文可能です。そのままクイッと飲んだり、ドリンクのカスタマイズに使ったりと楽しみ方はさまざま。
今回はリストレットについて、カフェでの注文のしかたやおいしい飲み方について解説します。
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目次
リストレットは『濃密なコーヒーエキス』
一方リストレットは豆の量をそのままに、お湯の量を半分にして抽出したもの。
通常のエスプレッソを淹れる工程の前半部分のみで抽出完了するのがリストレット、というわけです。
いわば「おいしいところで抽出をストップした濃密なコーヒーエキス」といったところでしょうか。苦味や渋みをおさえ、力強いコクや濃厚な風味を味わえるのがリストレットの特徴です。普通のエスプレッソより飲みやすいと感じることもあるほど。
ちなみに、逆に倍のお湯の量で抽出したエスプレッソは「ルンゴ」と呼ばれ、苦味やカフェインが強くなり、すっきりしない朝の目覚めの1杯にぴったりです。
また、エスプレッソはシンプルな工程ゆえに、作り手によって味が大きく変わります。おいしいリストレットを飲めるカフェを探すのも楽しいかもしれませんね。
リストレットの注文のしかた
その場合、店員さんに「リストレットで」や「エスプレッソショット半分で」といった具合にお願いするといいでしょう。
リストレットのおいしい飲み方
リストレットはもちろん、どの種類のエスプレッソにも「正しい飲み方」はありません。好きなように飲むのが正解。
とはいえ、どう飲めばおいしいのかわからないという方も多いかもしれませんね。そこでおすすめの飲み方を4つご紹介しましょう。
1.ストレートで
リストレットをそのままクイッとストレートで飲むと、濃厚な味わいをダイレクトに楽しめます。
おいしさのコツは、淹れたてのリストレットを時間を置かずに2〜3口で飲むこと。時間が経ってしまうと酸化がすすみ、味や香りが変化してしまいます。
淹れたてのキリッとした風味を楽しむのがストレートでおいしく飲むコツです。
2.砂糖をたっぷり入れて
じつはエスプレッソを無糖のストレートで飲むのは日本人くらいなんだそう。
イタリアをはじめ、世界各国ではリストレットなどのエスプレッソに砂糖をたっぷり入れて飲むのが一般的です。
おいしく飲むコツは、コーヒースプーンに山盛り1杯の砂糖をそっとリストレットの中に入れること。好みによって2〜3杯入れてもOK。
砂糖を溶かそうと強くかき混ぜるとリストレットの香りや風味が飛んでしまうため、軽く混ぜましょう。
そして冷めないうちに2〜3口で飲みます。最後にカップの底に残った砂糖をスプーンですくって味わうまでが本場の楽しみ方です。
3.エスプレッソドリンクのカスタマイズに
カフェラテやカフェモカなどに使われているエスプレッソをリストレットに変更するカスタマイズもおすすめです。
少し苦みが強いと感じていたり、いつもよりコクを楽しみたいと思ったりしたら、いつものエスプレッソをリストレットに変更してもらいましょう。
また、リストレットを2ショット入れるアレンジもおすすめ。コーヒー感をアップしながらも苦みや渋みをおさえ、エスプレッソのおいしさをより感じられます。
4.フローズンドリンクに追加して
人気のフローズンドリンクですが、少し甘さが強いと感じている方も多いのではないでしょうか?
そんなときにおすすめしたいのがリストレットの1ショット追加。コーヒーの豊かな香りや風味をプラスでき、大人っぽい1杯を楽しめます。
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自分だけのおいしいリストレットを楽しもう
これでもかというほど砂糖を加えたり、ミルクやクリームを足したり、自分だけのおいしさを追求するのも楽しいですよね。
リストレットのおいしさを知って、コーヒーをもっと楽しみませんか?