コーヒーとチョコレートの相性はぴったり。エスプレッソにミルクとチョコレートシロップを入れたカフェモカも人気のドリンクですよね。

 

その理由はコーヒー豆とチョコレートの原料であるカカオ豆にある数多くの共通点。コーヒー豆とカカオ豆はまるで兄弟のように似ていて、両者は切っても切り離せない間柄だったんです。

 

今回はコーヒーとチョコレートの密接な関係と、相性ぴったりの組み合わせを見つけるコツについてお伝えします。

こんなにある!コーヒーとチョコレートの共通点

カカオポッドを割ったところ。白いパルプにカカオ豆が覆われています。

コーヒー豆とカカオ豆。なんとなく名前も似ている両者にはどのような共通点があるのでしょうか?

1.果実の種であること

どちらも『豆』の名前がつきますが、いずれも本来は種。コーヒー豆は『コーヒーチェリー』の中に、カカオ豆は『カカオポッド』の中にある種なんです。

 

コーヒーチェリーは赤い実をしており、中に向かい合わせで2粒のコーヒー豆が入っています。
一方カカオポッドはラグビーボールのような果実で、白いパルプに包まれた状態で30~40粒のカカオ豆が中に入っています。カカオ豆1粒の大きさは3cmほど。コーヒー豆よりも数倍ほどの大きさがありますね。

 

どちらの豆もそのままでは口にできず、収穫からさまざまなプロセスを経て、おいしく加工されていきます。

 

関連記事:【実はスーパーフード!?】赤い実のコーヒーチェリーって何?

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2.発酵と焙煎をおこなうこと

コーヒー豆の発酵は半日〜1日ほどで、種のまわりについているベトベトした『ムシラージ』と呼ばれる粘液質を落とすためにおこなうためにおこなわれます。

 

一方カカオ豆はチョコレートの香りや味わいの素を生成するために、5〜7日ほどかけてバナナなどの葉で覆いじっくりと発酵させます。

 

発酵後におこなう焙煎はコーヒー豆・カカオ豆いずれにおいても、香りや味・風味を引き出す重要な工程。コーヒー豆は焙煎が深くなるにつれて豆の色も濃く変化しますが、カカオ豆の場合にはあまり大きな色の変化はありません。

3.原産地

コーヒー豆の産地とカカオ豆の産地は似た環境にあります。

 

コーヒー豆が収穫される地帯はコーヒーベルトと呼ばれ北緯・南緯ともに25度以内です。同じようにカカオ豆が収穫される地帯をカカオベルトと呼び、こちらは北緯・南緯ともに20度以内。

 

どちらも赤道付近の熱帯ですが、カカオ豆の方が少し暑い場所で採れるのが特徴です。コーヒー豆とカカオ豆の両方を栽培している農園も少なくないんだとか。

4.豆によって味わいや香りが異なること

コーヒー豆だけでなくカカオ豆も焙煎や加工方法、原産地などによって味わいや香りが変わります。コーヒー好きなら、原産地や焙煎具合などにこだわりがある方も多いでしょう。

 

カカオ豆にも酸味や苦味、甘みなどそれぞれ個性がありますが、市販されているチョコレートでは多くの人の口に合うように加工されるため、それらをあまり感じることは少ないかもしれません。

 

しかし最近ではチョコレートもコーヒーと同じようにこだわりを持って味わいを選ぶ時代になりつつあります。

それが次にご紹介する『Bean to Bar チョコレート』です。

コーヒーには『Bean to Bar チョコレート』がおすすめ

チョコレートにはさまざまな種類がありますが、とくにコーヒーに合うのが話題のBean to Bar チョコレートです。

 

Bean to Bar とはカカオ豆からチョコレートバーになるまでの工程を一貫して管理・製造をおこなうこと。2000年代後半からアメリカで広まり、最近では日本にも多くのBean to Bar チョコレート専門店がオープンしています。

またスーパーやコンビニで手軽に買えるBean to Bar チョコレートもあり、身近な存在になりつつあります。

 

単一のカカオ豆と砂糖だけでシンプルに作られるため、カカオ豆の風味がダイレクトに感じられるのがBean to Bar チョコレートの特徴。雑味が少なく、コーヒーとの相性もぴったりです。

コーヒーとチョコレート、相性ぴったりの組み合わせは?

コーヒーとチョコレートは一緒に口にすることで、お互いの個性を引き出します。

 

さらにそれぞれの香りや味を引き立てるには、相性のよいコンビを選ぶことがポイント。コーヒーとチョコレート、それぞれだけでは感じにくかった香りや風味も、合わせて口にすることで、個性が開くのを感じられるはずです。

 

さっそくチョコレートとコーヒー、相性抜群の組み合わせをご紹介しましょう。

さわやかな酸味の残るチョコレートには浅煎りコーヒーを

フルーティな酸味が特徴のチョコレートには、同じく酸味のある浅煎りコーヒーがおすすめ。

 

産地で選ぶなら強い酸味が特徴のエチオピア産や、タンザニア産のコーヒーがぴったり。苦味が少なく柔らかな酸味のハワイ産コナコーヒーと合わせてみるのもよいですね。

まろやかなミルクチョコレートには中煎りコーヒーを

カカオの苦味とミルクがマッチするまろやかなミルクチョコレートには、バランスのよいマイルドな中煎りコーヒーコーヒーがおすすめ。

 

産地で選ぶなら個性の強すぎないコロンビア産や、バランスのよいブラジル産がよいですね。カフェオレなら、ミルクとの相性もぴったりです。

苦味が強くビターなブラックチョコレートには深煎りコーヒーを

カカオ含有量が多く、ビターなブラックチョコレートには、コク深く苦味の強い深煎りのコーヒーがぴったり。

 

産地で選ぶならどっしりとした苦味とコクがあるインドネシア産などがおすすめです。

ベストマッチなコーヒーとチョコレートでカフェタイムをもっと豊かに

普段なにげなく口にしているコーヒーとチョコレートの組み合わせ、相性がよい理由は両者の共通点の多さにありました。

 

コーヒーとチョコレートの相性のよい組み合わせをご紹介しましたが、あくまで一例。いろいろ試してみて、自分だけの組み合わせを見つけてみるのも楽しいですよ! また話題のBean to Bar チョコレートとの組み合わせもおすすめです。

 

コーヒーの味わいに合わせてチョコレートを選び、おいしくて幸せなカフェタイムを過ごしてみませんか?

 

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