『バターコーヒー』という名前だけ見ると高カロリーで太りやすそうなコーヒーと感じますが、じつはダイエット効果抜群のコーヒーとして話題になっているのをご存知ですか?
ダイエット以外にも健康効果があるとされ、東京・代々木駅にオープンしたバターコーヒー専門店『最強のバターコーヒー』は、連日大盛況となっています。また、美容・健康効果だけではなくその美味しさも人気の理由でしょう。
ここではバターコーヒーの効果や味、作り方などを紹介します。
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目次
MCTオイル?バターコーヒーに入っているのはバターだけではありません!
バターコーヒーはその名の通りコーヒーにバターを加えたものなのですが、さらに「MCTオイル」というものが入っています。MCTとはMedium Chain Triglycerideの略称で日本語では中鎖脂肪酸と呼びます。
MCTオイルは普通の油に比べ消化吸収率が高く、エネルギーに変わりやすいことから、消化器系の手術を受けた人の栄養補給食品としても使用されることがあります。
元々、医療現場での使用がメインの油でしたが、近年その栄養価の高さから一般の人も買い求めるようになりました。この“MCTオイル”と“バター”が入ったものがバターコーヒーなのですが、バターも“普通のバター”ではありません。
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バターコーヒーに使用される“特別なバター・グラスフェッド”とは?
バターコーヒーに使用されるバターは『グラスフェッドバター』です。
“グラスフェッド”とは和訳すると「Grass=草」「Fed=与えた」になります。つまり、グラスフェッドバターとは“牧草だけを食べて育った牛の乳から作るバター”ということです。このバターは普通のバターに比べ塩分量が少なく、血液をサラサラにするオメガ3脂肪酸という成分が多く含んでいます。
そして、注目のダイエットに効果的な成分は“酪酸”と“共役リノール酸”です。
この2つの成分は脂肪の分解を促進させる効果があるのですが、共役リノール酸は体内の酵素を活発化させる効果、つまり“脂肪を燃焼しやすい身体作り”の手助けをする成分になります。
また、ご存知の通り、バターは腹持ちが良いのでバターコーヒーを飲んだ後は、空腹感が抑制され間食や食べ過ぎ防止などの効果も期待できるでしょう。
では、このバターコーヒーはどこで飲めるのでしょうか? 東京・代々木駅前にオープンした人気店『最強のバターコーヒー』というショップを紹介します。
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東京・代々木の人気店『最強のバターコーヒー』の評判
2016年6月東京・代々木駅前にオープンした『最強のバターコーヒー(東京都渋谷区代々木1-38-6)』の基本メニューを見てみましょう。
普通のコーヒーに比べ割高かと思いますが、バターコーヒーに使用されるMCTオイルやグラスフェッドバターはとても高価です。
メーカーによって価格差はありますが、MCTオイルは100gあたり約700円程度、グラスフェッドバターは100gあたり約900円程度となっています。この材料費を考えると『最強のバターコーヒー』の価格設定は妥当な額ではないでしょうか。では、気になる味のレビューは......。
「バターコーヒーという名前からギトギト系のイメージがありましたが、とてもまろやかでカフェオレのような口当たりでした。また、飲んだ後の満腹感が凄いので、ダイエット効果があるというのも頷けます」
「普通のコーヒーにはないコクの強さが癖になります! バターを追加するとこってり感が増して、甘い香りもさらにアップするのでおすすめです」
まろやかな飲み物なのにダイエット効果が期待できるのは嬉しいですよね、中には、ネガティブな意見も.......。
「コーヒーというより、生クリームを飲んでいるような感じ。あと値段が高い。好き嫌いがはっきり分かれる味」
好き嫌いは、分かれるようですが、コクがあって濃厚なティストが好きな人には、たまらなくハマりそうですね。
ダイエットしながら、こってりとした味が楽しめるのは魅力的です。
バターコーヒーダイエットの注意点【飲む量と時間帯が重要】
デイヴ・アスプリー著作『シリコンバレー式 自分を変える最強の食事』で話題になったバターコーヒーダイエットですが、このダイエットには2つの注意点があります。
飲みすぎない
バターコーヒーはバターが入っているため、普通のコーヒーよりカロリーが高くなります。一日に飲む量は1、2杯程度を目安にして下さい。
飲む時間帯
バターコーヒーダイエットとは、いわゆる置き換えダイエットです。推奨されているのは朝食をバターコーヒーに置き換えるという方法になります。
朝の体内は栄養吸収率が高いということもあり、バターコーヒーに含まれる栄養効果を一番得られる時間帯です。また、腹持ちもいいので、昼食まで空腹を感じにくいとも言われています。
近所にバターコーヒーを取り扱っている店がないという人は自宅で作ってみましょう。
~バターコーヒーの作り方~
コーヒー(180ml)にグラスフェッドバターを12g、MCTオイルを大さじ1杯を入れよく掻き混ぜ完成です。
・作り方のポイント
バターはコーヒーに馴染みやすいのですが、MCTオイルは攪拌する力が弱いとコーヒーと分離してしまいます。
コーヒー・バター・MCTオイルが完全に混ぜ合わさったものがバターコーヒーの理想系なので、材料をミキサーに掛けたり、シェイカーを使うのをおすすめします。
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バターとハイソな気分と、ちょっと感想。
小学生の頃、友達のY君の家に泊まったときの話。朝、寝ぼけ眼で食卓に向うと、そこには朝食としてバターがたっぷりと塗られたトーストが用意されていた。僕は一気に眠気が吹き飛んだ。
当時、僕の家の朝食と言えば焼鮭と白飯、味噌汁というルーティンが完成していたため、朝からパンを食べるY家のハイソなスタイルに面食らってしまったのだ。
朝食を済ませ、市民プールで遊んでいる間も、僕はずっとY君に羨望の眼差しを向けていたことを今でも鮮明に覚えている。
――あれから20年以上が経って、僕は東京の代々木でバターコーヒーを飲んでいた。
バターコーヒーのやや割高の値段のせいか、あの時の記憶からなのかは分からないが、口の中に残るバターの甘味は少しだけ僕をハイソな気分に浸らせた。