「コーヒードリッパーは種類が多くて、どれを選べばいいのか分からない」

「ハンドドリップ初心者におすすめのコーヒードリッパーは?」

初めてハンドドリップに挑戦する方が、最初に迷うのがドリッパー選びではないでしょうか。

そこで今回はドリッパーの違いを素材や形状別に解説します。記事を最後まで読めば、自分にぴったりのドリッパーがきっと見つかるでしょう。

ぜひ参考にしてみてください。

 

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ドリッパーとは

ドリッパーはコーヒーをハンドドリップで淹れるための器具です。

紙のフィルターをドリッパーの中にセットして粉を入れ、マグカップやサーバーの上に固定し、上からお湯を注いでコーヒー液を抽出します。

現在は様々な種類のドリッパーが作られており、それぞれ特徴も異なります。次章でドリッパーの違いを見ていきましょう。

 

ドリッパーの違いでコーヒーの味は変化する

ドリッパーの素材や形状の違いによってコーヒーの味は変わります。自分好みの味に仕上げるためには、適切なドリッパーを選ぶことが大切です。

ドリッパーの素材の違い

ドリッパーの素材の違いのポイントは、保温性・耐久性・価格の3つ。このうち味に関わってくるのが保温性です。

一般的にコーヒーを淹れるお湯の適温は93℃とされていますが、湯温が適温より低くなるほどコーヒーの成分は抽出されにくくなってしまいます。

ドリッパーに注いだお湯の温度は時間の経過とともに下がっていくため、できるだけ湯温が下がりにくい、保温性の高い素材がドリッパーには適していると言えます。

 

陶器(セラミック)

ドリップ前にお湯で温めておくことで高い保温性を発揮する素材です。質感の高さも魅力ですが、割れや欠けなど破損の恐れがあること・他の素材より重いこと・やや価格が高いことなどのデメリットがあります。

 

プラスチック

保温性は陶器に劣りますが、軽量で安価に手に入り、耐久性も高く扱いやすい素材です。

 

金属

衝撃に強く耐久性に優れた素材です。熱が伝わりやすく、湯温の変化を抑えてのドリップが可能。その反面、冷めやすい素材でもあり長時間の抽出には向いていません。

 

シリコン

保温性はプラスチックと大差はないものの、素材のやわらかさを活かしてコンパクトに折り畳める点が特徴です。衝撃にも強く、キャンプや登山などのアウトドアシーンで好まれています。

ドリッパーの形状の違い

現在はバラエティ豊かな形状のドリッパーが作られていますが、主流となっているのは「台形」と「円すい形」の2タイプです。

それぞれの形状を代表する、4メーカーの製品特徴から、タイプごとに2つの方式に分けて解説します。

 

台形

台形ドリッパーの特徴は、お湯をドリッパーの中に一旦溜めて、少しずつコーヒー液を抽出する点です。

一旦お湯をドリッパー内に溜めている間にコーヒーの成分が十分に引き出されるため、コクが深くまろやかな味に仕上がります。

お湯を注ぐ量や速度の影響を受けにくく、淹れ方によって味に大きな差がつかない点で初心者に向いている形状と言えます。

台形ドリッパー方式は、コーヒー液を通す穴(抽出口)の数の違いによって以下の2つに分けられます。

 

【カリタ式】抽出口が3つあるドリッパーです。日本のコーヒー器具メーカー・カリタ社のドリッパーが採用していることからカリタ式と呼ばれています。
抽出時間が短く、台形ドリッパーとしては比較的すっきりとした味わいに仕上がるのが特徴です。

 

 

【メリタ式】ドイツのコーヒー器具メーカー・メリタ社が採用する、抽出口が1つだけのタイプです。
穴の数が少ないぶん、じっくり少しずつ抽出するためカリタ式に比べ時間がかかる点がデメリット。一方で、お湯の注ぎ方による味の違いが起こりにくく、誰でも簡単にコーヒーのおいしさが引き出せるというメリットがあります。

 

円すい形

 

円すい形の特徴は、お湯が通り抜けやすい形状と抽出口の大きさによって抽出が速いことと、注湯量による味の調節がしやすいことです。

お湯の注ぎ方によって仕上がりに違いが生まれるため、台形タイプと比べ初心者にはやや扱いづらい形状と言えます。

円すい形は、ドリッパー内部に刻まれた溝(リブ)の形の違いによって以下の2タイプに分けられます。

 

【ハリオ式】リブがドリッパー上部から下部までスパイラル(らせん状)に刻まれている点が特徴です。
スパイラルのリブのはたらきでスムーズにお湯がコーヒー内を通り抜けるようになり、注ぎ方による味の調節がよりしやすくなります。

 

 

【コーノ式】直線状のリブがドリッパー内の下部のみに刻まれている点が特徴です。
上部にペーパーフィルターが貼りつくことでお湯の通りが遅くなり、ハリオ式に比べ濃厚な味に仕上がります。台形と円すい形のメリットを組み合わせた方式と言えるでしょう。

 

ドリッパーの穴の数の違い

ドリッパーの形状の違いを解説した際にも触れましたが、穴(抽出口)の数の違いによってコーヒーの味は左右されます。

 

3つ穴タイプ

1つ穴タイプより抽出時間が短く、すっきりとした味に仕上がります。

 

1つ穴タイプ

台形の1つ穴タイプは長い抽出時間と濃厚な味わいが特徴。一定量お湯を注ぐだけで同じ味が再現できる点がメリットです。

円すい形の1つ穴タイプは、穴が大きく短い時間での抽出が可能です。お湯の注ぎ方により仕上がりが調節できるというメリットがあります。

 

ペーパーフィルターがいらないドリッパーも

ドリッパーでコーヒーを淹れる際にはペーパーフィルターが必要ですが、製品の中には金属の網目(メッシュ)やセラミックの微小な穴をフィルターに用いたペーパーレスタイプもあります。

ペーパーフィルターでの抽出は、紙にコーヒー成分の一部が吸い取られてしまい仕上がりに若干影響が出ます。

ペーパーレスタイプは紙に吸い取られた成分も全て抽出できるため、コーヒーの持つ風味をより多く引き出すことが可能です。ペーパーフィルターの費用もかかりません。

一方で、ペーパーを使うドリッパーより価格が高めなことと、使用後の洗浄に手間がかかることがデメリットとして挙げられます。

 

ドリッパーの違いを理解して自分好みのコーヒーを

今回はドリッパーの違いについて、素材・形状・穴の数の3点を中心に解説しました。

ハンドドリップで自分好みのコーヒーを淹れるためには、水やコーヒー豆の材料に加え、ドリッパー選びも大切な要素です。

ぜひ記事を参考にして、自分にぴったりのドリッパーを探してみてください。

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