コーヒーカップとノート

朝、ベッドから起き上がったら、真っ先にコーヒーを淹れて飲む人もいらっしゃるのでは?

 

起き抜けのコーヒーは頭をスッキリさせるのに効果がある、と考えている人も少なくありません。

 

しかし、朝一番に飲むコーヒーは、実はカフェインの効果をもっとも得にくいことが科学的に証明されています

 

パフォーマンスをアップさせるには、いったい何時にコーヒーを飲めば良いのでしょうか?

 

本記事では、コーヒーの効果を最大限に活かせる時間について解説していきます。

 

関連記事:<コーヒー×脳科学>挽きたてコーヒーの香りに秘められた驚きの効果とは?

関連記事:コーヒーに含まれる成分は体にどんな影響を与えるのか?その効果について解説します!

コーヒーを飲むならコルチゾール分泌量の低いときに

白い時計とコーヒーカップ

コーヒーの効果を最大限に活かしたいなら、コルチゾールの分泌量が少ない時間帯にコーヒーを飲むのがベストです。

 

コルチゾールとは、心臓の下に位置している副腎の外側である副腎皮質から分泌されるホルモンの一種です。ストレスから体を守り、血圧を正常に保ち、糖利用を調節して代謝促進の作用があるコルチゾールは、わたしたちが生きるために必要不可欠なホルモンです。

 

また、コルチゾールはカフェインのような覚醒効果があり、天然の目覚ましの役割を果たします。そのため、コルチゾールが分泌されているときにコーヒーを摂取すると、せっかくのコーヒーの効果が台無しに。

 

中には、「コルチゾールの分泌量が多いときにコーヒーを飲めば、2倍のカフェイン効果を得られるのでは?」と思う人もいらっしゃるでしょう。

 

ところが、脳神経科学者のスティーブン・ミラー氏によると、コルチゾールの分泌量が多いときにコーヒーを飲むことは、わたしたちの体に余計なストレスを与えていることになります。

 

まさに「過ぎたるは猶及ばざるが如し」ですね。

 

関連記事:【コーヒー効果は絶大!】飲むことで得られるメリット・デメリットとは?

コルチゾール分泌量のピーク時を知ろう

朝ごはんとコーヒー

コルチゾールの分泌量が低いときにコーヒーを飲めば、やる気がムクムクと湧いてくるのを実感できるはず。朝食と一緒に、もしくは朝食代わりにコーヒーを飲んだのにカフェインの効果が期待できないのであれば、コーヒーを飲む時間帯を変えてみましょう。

 

パフォーマンスアップのためにコーヒーを飲むなら、コルチゾール分泌のピーク時を避ける必要があります。睡眠中は、コルチゾールの分泌量が少なくなります。しかし、午前3時頃から徐々にコルチゾールの分泌量は増え、起床後に大量に分泌されます。

 

もしもあなたが毎朝午前6時半に起きているのであれば、コルチゾールのピーク時は午前8時から9時、正午から午後1時、そして午後5時半から午後6時半です。この場合、コーヒーを飲むベストタイミングは午前9時半から午前11時半の間になります。

起床時間からコーヒーを飲むベストタイミングを知ろう

赤い時計とコーヒー豆

もちろん、誰もが午前6時半に起きることを習慣にしている訳ではありません。もっと早起きの人や昼前まで寝ている人もいらっしゃるでしょう。

 

コルチゾール分泌のピーク時は生活サイクルによって異なりますから、コーヒーの効果を最大限に得られる時間帯は人それぞれ違ってきます。

 

例えば、午前3時45分に起きている人であれば、コルチゾールのピーク時はだいたい午前5時頃から午前6時、午前9時から午前10時です。ですから、朝4時前には起きているという早起きの人であれば、午前6時半から午前8時半がコーヒーを飲むベストタイミングになります。

 

一方、午前10時に起床している人はどうでしょうか?

 

午前10時に起きる人のコルチゾールのピーク時は、およそ午前11時過ぎから正午、午後3時から午後4時になります。夜型の人のコーヒーを飲むベストタイミングは、午後12時半から午後2時半の間です。

 

ただし、午後の時間帯にカフェインを飲むと、大切な睡眠に影響を与えかねないということを覚えておきましょう。

コーヒーを夜に飲まないほうが良い理由

毛布とキャンドルのそばにあるコーヒーカップ

コルチゾールの分泌量は日が沈むにつれて低下します。コーヒーの効果を得たいなら、「コルチゾール分泌量の少ない夜の時間にコーヒーを飲めばいいのでは?」と考える人もいらっしゃるかもしれません。

 

しかし、夜の時間にコーヒーを飲むのは、睡眠の質を落とすことに繋がります。ご存知のように眠る前にカフェインを摂取すると、良質な睡眠が取れないどころか、眠れなくなる可能性があります。

 

入眠作用や睡眠を維持する働きを持つメラトニンというホルモンは、就寝前の1時間から2時間前に分泌され始めます。ところが、カフェインにはメラトニンの分泌を抑制する効果がありますから、眠る前にコーヒーを飲むのは避けたほうが良いでしょう。

 

コーヒーを飲んだ後、体内で代謝されて血中のカフェイン濃度が半分になるまでに、約4時間から6時間かかるとされています。また、カフェインの効果が消え去るまでには、約8時間から12時間かかるといわれています。

 

質の良い睡眠を取って日常的に生産性を高めたいと考えているのであれば、睡眠前の6時間から12時間前にはコーヒーを飲むのを控えるようにしましょう。

コーヒーを飲む時間帯を変えれば毎日が変わる!

コーヒーとタブレット

これまでコーヒーを飲む時間帯など意識したことがなかった人でも、ベストタイミングにコーヒーを飲むことで生産性を高められます。

 

コーヒーを飲んで頭をスッキリと冴えた状態に整え、集中力をアップさせれば、仕事も勉強もはかどるはず。

 

また、コーヒーには覚醒作用のほかにも、リラックス作用やダイエット効果などが認められています。

 

朝起きてすぐにコーヒーを飲んでいた人、夕方や夜の時間帯にコーヒーを飲んでいた人であれば、これまでの習慣を少し変えてみてはいかがでしょうか?

 

コーヒーを飲む時間帯を変えるだけで、「毎日」を変えることができるかもしれませんね。

 

関連記事:コーヒーを飲んだあとに動悸を感じたら要注意!その原因や対処法・治し方を解説します

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参照サイト:https://www.inc.com

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