いまから10年ほど前に、ベルリンでコーヒー焙煎所としてオープンしたBonanza Coffee Roasters(ボナンザ・コーヒー・ロースターズ)は、かつてベルリンの壁があった場所から数ブロックほど離れた場所にあります。

 

本記事では、最高のコーヒーを提供することに使命を燃やすBonanza Coffee Roasters(ボナンザ・コーヒー・ロースターズ)についてご紹介します。

Bonanza Coffee Roasters(ボナンザ・コーヒー・ロースターズ)の成り立ち

シュプレー川の南にあるクロイツベルク地区のアダルベルト通りに建つBonanza Coffee Roasters(ボナンザ・コーヒー・ロースターズ)。ここでは、Bonanza Coffee Roasters(ボナンザ・コーヒー・ロースターズ)の歴史についてご紹介します。

 

情熱から生まれたBonanza Coffee Roasters(ボナンザ・コーヒー・ロースターズ)

古くからカフェ文化が花開いたヨーロッパでしたが、2000年代半ばのベルリンでは、本当においしいコーヒーを見つけるのは困難なことでした。Bonanza Coffee Roasters(ボナンザ・コーヒー・ロースターズ)の歴史は、コーヒー好きなYumi Choi氏のコーヒーへの情熱によってはじまります。

オーナーの「Yumi Choi」氏

Bonanza Coffee Roasters(ボナンザ・コーヒー・ロースターズ)を立ち上げる以前のYumi Choi氏は、味気ないコーヒーをすするために、ベルリンのカフェに足を運ぶ芸術家のひとりでした。ところが、ロンドンのモンマス・コーヒーカンパニーへの訪問をきっかけに、彼女の人生はガラリと変わることに。

 

イギリスでも評判の高いコーヒー専門店モンマス・コーヒーカンパニーのコーヒーを飲んだとき、Yumi Choi氏は 「こんなにおいしいコーヒーがあったなんて! 」と感動したといいます。

 

それからコーヒー業界とビジネスについて徹底的に研究した彼女は、ビジネスパートナーであるKiduk Reus氏と共に、Bonanza Coffee Roasters(ボナンザ・コーヒー・ロースターズ)の前身であるBonanza Coffee Heroes(ボナンザ・コーヒー・ヒーローズ)をベルリンのプレンツラウアー・ベルクにオープンします。

 

その後、学生や芸術家が多い地区であるクロイツベルクに移動し、Bonanza Coffee Roasters(ボナンザ・コーヒー・ロースターズ)としてコーヒーの卸売りとコンサルティングに重点を置いた焙煎所をはじめました。

カフェ利用も可能なBonanza Coffee Roasters(ボナンザ・コーヒー・ロースターズ)

Bonanza Coffee Roasters(ボナンザ・コーヒー・ロースターズ)は、エチオピア、グアテマラ、エルサルバドル、ケニア、インドネシア、コロンビアなどの国々からコーヒー豆を購入し、ベルリンの焙煎所で焙煎して販売しています。Bonanza Coffee Roasters(ボナンザ・コーヒー・ロースターズ)が数多くのカフェにコーヒーを卸すようになってから、ベルリンのカフェで提供されるコーヒーのクオリティが格段に上がりました。

 

また、Bonanza Coffee Roasters(ボナンザ・コーヒー・ロースターズ)は、まったく知識がないゼロの状態から実際にコーヒー業界に身を投じて得たノウハウを、カフェ経営をはじめたいと願っている個人や企業に教授しています。コンサルティング業務について、「わたしたちがベルリンに焙煎所を開こうとしたとき、たくさんの失敗を犯しました。その経験に基づき、実際的で役に立つアドバイスをすることができています。」とYumi Choi氏は述べました。

 

コーヒー焙煎所でありながらBonanza Coffee Roasters(ボナンザ・コーヒー・ロースターズ)には明るい雰囲気のカフェスペースがあり、カフェからガラス越しに焙煎所の様子を覗くことが可能です。焙煎所に併設されているカフェでは、当然のことながらBonanza Coffee Roasters(ボナンザ・コーヒー・ロースターズ)で焙煎されたフレッシュなコーヒーを飲むことができます。

 

食事メニューはありませんが、パンやパイなどの軽食は販売されているため、ベルリン散策で疲れた足を休ませる場所にぴったりです。天気の良い日には中庭に出て日光浴をしながら、ベルリンで一番おいしいスペシャルティコーヒーを味わえるでしょう。

 Bonanza Coffee Roasters(ボナンザ・コーヒー・ロースターズ)のおすすめコーヒー

Bonanza Coffee Roasters(ボナンザ・コーヒー・ロースターズ)のこだわりのコーヒーの中でも、おすすめのコーヒーをご紹介します。

 

甘酸っぱさが魅力の『FINCA MIRAMAR 48HRS ANAEROBIC(フィンカ・ミラマー・48アワーズ・アニアロービック)』

中央アメリカ中部に位置するエルサルバドル共和国のサンタ・アナ山で採れたアラビカ種の亜種・ブルボン種のコーヒー生豆を使用しています。48時間嫌気発酵処理を施したコーヒーは、ラズベリークリームとアプリコット、チョコレートワッフルの風味が特徴で、エスプレッソに最適です。

 

人気商品である「FINCA MIRAMAR 48HRS ANAEROBIC(フィンカ・ミラマー・48アワーズ・アニアロービック)」は、250g €14,50(約1,800円)で販売されています。

 

深みのある味わい『CABALLERO(カバレロ)』

ホンジュラスのマルカラでコーヒー農園を営む夫婦から仕入れたコーヒー生豆は、どれも高品質です。「CABALLERO(カバレロ)」は、アラビカ種の一種であるカトゥアイを使用しています。CABALLERO(カバレロ)とはスペイン語で騎士を意味し、チョコレート・トライフルとレッド・グレープの芳醇な味わいが魅力的なコーヒーです。

 

飲みやすくて人気の『SITIO VARGEM GRANDE(シティオ・ヴァルジェン・グランデ)』

ブラジルにあるSitio Vargem Grande(シティオ・ヴァルジェン・グランデ)は、さまざまなコーヒーを生産しているコーヒー農園で、常に発酵技術と乾燥方法の追求に余念がありません。コーヒー農園の名前が付けられたこちらのコーヒーは、通常のブラジルのコーヒーよりも長い発酵を経て、まろやかさと甘さを強調させました。

 

ブラウンシュガーのような風味が特徴の「SITIO VARGEM GRANDE(シティオ・ヴァルジェン・グランデ)」は、飲みやすいと人気です。

 

フルーティーな『JUAN PABLO GARCIA(フアン・パブロ・ガルシア)』

グアテマラ・ウェウェテナンゴ地方に住むコーヒー生産者の名前が付けられたコーヒー。発酵と浸漬によって、熟したグアバのようなフルーティーな風味に仕上がったコーヒーは、250g €14,50(約1,800円)で販売されています。

ドイツを訪れたら立ち寄りたいBonanza Coffee Roasters(ボナンザ・コーヒー・ロースターズ)

ドイツ・ベルリンから、最高級のスペシャルティコーヒーを提供し続けるBonanza Coffee Roasters(ボナンザ・コーヒー・ロースターズ)。そんなBonanza Coffee Roasters(ボナンザ・コーヒー・ロースターズ)では、「ラテアート・ワークショップ」が開催されています。1時間半のレッスンを受ければ、おいしいカプチーノを自宅で淹れられるようになるでしょう。

 

気になるレッスン料金は、おひとり様€89,90(約12,000円)。コロナ禍の現在、レッスン当日には新型コロナウイルスPCR検査陰性証明書の提示が求められ、受講中はFFP2マスクの着用が義務付けられています。ドイツを訪れる機会があれば、ぜひ一度立ち寄ってみたいですね。

 

店舗名:Bonanza Coffee Roasters(ボナンザ・コーヒー・ロースターズ)

住所:Oderberger Straße 35, Prenzlauer Berg, Pankow, Berlin 10435, Germany

営業時間:月~金8:30 - 18:00、土・日 10:00 - 18:00

 

参照サイトURL:

https://www.facebook.com/bonanzacoffee/

https://www.kinfolk.com/

https://www.freshcup.com/

 

 

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