そろそろ新しい珈琲屋さんを新規開拓したいなと思ってた時、ちょうど今コラムを書いてるこの【cafend】で、行きたいお店を見つけたの。今度行ってみようかしら、楽しみ♡
今日は打ち合わせまでの間、サイフォン珈琲で有名な青学近くの喫茶店へ。
この辺りも、本当にずいぶん変わった。私が青山へ通ってたのは、もうずいぶん前のこと。
そういえば、毎日このお店の前を通っていたのよね。当時はただただ通り過ぎるだけだった喫茶店。
今こうして、美味しい珈琲の存在を知って、再びこの辺りを歩くのは、なんだか少し、感慨深い。
って、少しセンチメンタルになりながら珈琲すすっていたのに。
始まりました、女子の会話。というか、この一言はかなりどぎつい。
【でね、私、年齢7つもサバよんじゃった!そう、25って。(笑)】
さっと計算をする。25歳と言ったって言ってたわよね?・・・・・・てことは彼女は今、32歳。
実際の年齢を頭の中にインプットしてから、声のする方をさりげなく確認。
いやいやいやいやいやいや。
無理でしょう。
7つサバを読んだという大失敗を犯した彼女は、絶対に25歳ではない。
見た瞬間に分かる、30代の女の余裕と色気がそこかしこに漂っていること、彼女、気づいていないわけ?
彼女はかなり、容姿端麗だった。前髪ありの前下がりボブ、釣り目気味で大きな瞳。確かに実際の年齢よりかは若く見えるかもしれないけど。
でも、ほんとの25歳が横に並んだら、完全アウトよ? 何より自分自身が「なんてばかなことを言ったんだろう。」と後悔するはず。そんなことも分からないほど舞い上がっていたのかしら・・・・・・。
まぁ、確かにそういう時ってないわけじゃないけどね。
サバを読んだ相手はもちろんメンズ。そして、たぶん彼女よりも年下。
聞こえてくる内容を聞いていると、どうやら相当タイプだったみたいね。そして、相手も彼女のことを悪くは思ってないみたい。
こっそりため息をつく私。あぁぁもうほんとに彼女、やらかしちゃった。
2人がいい感じなら尚のこと。もし2人が付き合うことになったら?
いつのタイミングで、「実は私、32歳なの♡」ってカミングアウトするのかしら。
それともずっと、言わないつもり? それもそれで、本当の付き合いとは言えないと思うのよね。
あぁ、その時の彼の顔。想像するだけで恐ろしい。
そして、嘘をつかれていたと分かってからの彼との関係は?
付き合いが長くなっていればなるほど、彼の中での「裏切られた感」は強く、そしてそれは、あとをひく。
そして。更に恐ろしいことに、世間の20代女子に比べて30代女性に対する風当たりは本当に冷たい。
せめて20代の子が、20代にサバを読むならまだもしかしたら、これほど大事にはならないかもしれないけれど・・・・・・。30代→20代は、やっぱりルール違反なんじゃないかしら。
でも、だからこそ。よね?それを十分に分かっているから、肌で感じているから。
容姿端麗の彼女は、嘘をついたのかもしれない。
女が歳を隠す時。
そこには、10代や20代前半の女子にはまだ分からない(分からなくて当然。隠す必要がないもの。)自分の年齢に対する怯えが心の奥底にある。
この出会いを逃したくない。ほんとの年齢を言って、恋愛対象外になりたくない。それならいっそ・・・・・・という心の葛藤があった彼女は、きっと全然、悪くない。
でも、私思うのよね。
もっと、自分の年齢を受け入れてあげても良いんじゃないのかしら。
そしてもっと、20代にはない、30代の女性の美しさを、堂々と出して良いんじゃないのかしら。
肌のツヤやきめ細やかさは確かに負ける。
でもその分、柔らかい表情やほのかな色気、凛とした空気感。
沢山のことを経験してきた分、いい女のパーセンテージは、20代女子よりも格段に高い。
酸いも甘いも経験してきた30代だから醸し出せる色気があるのよ。
それは、今20代である女子たちの明るい未来であることを、忘れないで欲しいの。
そして、そこの彼女。一時も早く、自分の魅力に気づいてちょうだい。
あなた。
歳なんか隠さなくたって、十分、魅力的なんだから。

