コーヒーカップ

薬をコーヒーで流しこむことはしなくても、薬を飲んだ後にコーヒーが飲みたくなることがあります。はたして、薬を飲んだ後にコーヒーを飲んでも大丈夫なのでしょうか?

 

本記事では、薬を飲んでからすぐにコーヒーを飲んでも問題ないのか、どの程度時間を空けるべきなのかについて詳しくご紹介します。

 

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結論!薬を飲んですぐはコーヒー摂取を控えよう

薬

いつもの習慣からか、薬を飲んだ後についコーヒーを飲んでしまうことがあるかもしれません。ところが、薬を服用後はコーヒーを控えたほうが良いといわれています。いったいどのような理由があるのでしょうか。

カフェイン過剰摂取の恐れ

薬をコーヒーと一緒に飲むと、コーヒーに含まれているカフェインと風邪薬や頭痛薬、鼻炎薬に含まれているカフェインを同時に摂取することになります。カフェインの過剰摂取は中枢神経を刺激し、めまいや震えなどを引き起こします。

 

さらに、カフェインを摂りすぎることで消化器官が刺激されて、吐き気(もしくは嘔吐)や下痢を引き起こす場合も。また、体をゆっくり休めないといけない体調不良のときにカフェインを過剰摂取すれば、不眠で体力が低下し、もっと具合が悪くなってしまうことだってあるでしょう。

 

個人差がありますが、通常カフェインは3~4時間ほど体内にとどまるといわれています。そのため、薬とコーヒーを同時に飲むのはもちろん、薬を飲んでからすぐにコーヒーを飲むこともカフェインの過剰摂取になりかねないため控えたほうが良いといえるでしょう。

 

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コーヒーと薬は飲み合わせが悪い

カフェインの過剰摂取も問題ですが、カフェインが薬の作用に影響を及ぼすこともあるため、コーヒーと薬は飲み合わせが悪いといわれています。例えば、痛風の薬の中には尿酸の排出を促すものがあります。ところが、カフェインと尿酸はよく似ているため、コーヒーを飲むとカフェインが尿酸の代わりに排出されてしまい、薬の効果を台無しにすることも。

 

また、コーヒーのカフェインが持つ覚醒作用や興奮作用のため、睡眠薬や精神安定剤の効果を弱めてしまう恐れがあります。それとは反対に、カフェインには解熱鎮痛剤に配合されているイブプロフェンの吸収を高める働きがあるので、薬の効きすぎにも注意する必要もあるでしょう。

 

禁煙のためにニコチンガムを使用している方もいらっしゃるかもしれませんが、コーヒーの併用はニコチンの吸収を阻害します。これはコーヒーが酸性の性質を持つ飲み物で、コーヒーが口腔内のpH値を低下させるために起こるのだとか。一般的に、口腔内がアルカリ性に保たれているとニコチンが口の粘膜などから吸収されやすい状態になります。ところが、コーヒーなどの酸性飲料は口の中を酸性にしてしまうため、せっかくニコチンガムを使用しても思うような禁煙効果が得られないことがあります。

 

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薬の効果持続時間に注目しよう

砂時計

薬を飲む前後には、コーヒーを飲まないほうが賢明です。もしも、薬を飲んだ後にコーヒーを飲むのであれば、薬の効果持続時間に注目しましょう。

コーヒーを飲むなら薬の効き目がなくなる頃に

コーヒーを飲む場合、薬の効き目がなくなる頃合いをみて飲むようにすると良いでしょう。薬の効果持続時間は種類によって異なります。例えば、1日3回服用の薬なら、血液中の薬の有効濃度は4~6時間ほど持続することに。服用してから6~8時間も経つと、肝臓で分解されたり体の外に排出されたりすることで、やがて薬は効果を失っていきます。ですから、1日3回服用の薬であれば、服用後最低でも6時間ほどは時間を空けてからコーヒーを飲むようにしましょう。

具合が悪いときはデカフェに替えてみよう

中には、「食後にコーヒーを飲まないと落ち着かない」「コーヒーを飲まないと調子が狂う」という方もいらっしゃるでしょう。体調が悪くても、コーヒー断ちできそうにない場合には、思い切っていつものコーヒーをデカフェに替えてみてはいかがでしょうか。

 

薬の服用が長いと、胃が荒れやすくなることも。胃が荒れているときにカフェインたっぷりのコーヒーを飲むと、胃が刺激されて胃痛や吐き気の原因になります。ですが、カフェインが含まれていないデカフェであれば、胃腸に優しいのであまり胃に負担をかけることもないでしょう。

 

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しばらくはコーヒーとはさよならを

コーヒー豆

どんな薬を飲んでいる場合でも、服用前後のコーヒー摂取はおすすめできません。また、薬との飲み合わせが悪いだけではなく、体調を崩したときにコーヒーを飲むなら利尿作用が脱水状態を悪化させたり、胃液の分泌が促進されて胃腸障害が悪化したりする恐れも。

 

早く元気を回復したいのであれば、しばらくはコーヒーを遠ざけたほうが良いかもしれません。風邪薬などの薬を服用しなければいけないけれども、どうしてもコーヒーが飲みたいという方の場合には、デカフェなどカフェインの影響が極力少ないものを選んで飲むようにしましょう。

 

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参照サイトURL:

http://www.jpma.or.jp/

http://www.miyayaku.or.jp/

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