この前の4連休、大学時代のOB会に出席した時のこと。私のふたつ年下で、いつも「りかさんりかさん」となついてくれていた男の後輩にひっさしぶりに再会したの。出会った時は18歳だった彼も今では34歳。立派な大人～！！ 最後に後輩と会ったのは、確か5年前くらいのOB会だったかしら。
その頃よりもだいぶ落ち着いた印象になったし、ちょっとはいい男になったかな～とか思っていたら、中身はもう全く変わってなかった。。私の顔をみるなり「うわ～りかさんだ。めっちゃ久しぶりのりかさんだ。ね～りかさん～聞いてくださいよ～」と早速恋の相談を受けることに。そういえば、大学時代もずーっと後輩の恋バナを聞いていたんだっけ（苦笑）人って、良くも悪くもそうそう変わらないわよね。
後輩の話によると、最近いい感じだった女の子がいたそうなの。2回ほどデートを重ねて、なんとなーく「一緒にいて楽しいし、彼女も楽しそうだし、このまま俺たち付き合うのかな～」という感じだったんですって。でも、3回目のデートに行くお店を二人で決めてから、突如彼女がLINE上でそっけなくなった。「あんなにいい感じだったのに、なんで！？」と理由がさっぱりわからないという後輩は、私にその彼女とのLINEを見せてきた。
後輩「ね！ 途中まではすごくいい感じっすよね！？」
見せてもらったLINEは確かにいい感じ。いかにも『THE 付き合う直前の男女』みたいな会話内容で、見てる側はじゃっかん照れるような会話ばかり。
りか「確かにめちゃくちゃいい感じ。なんでかしらね彼女。ん～ほんとに心当たりはないの？」
後輩「いや～ないんですよ。だから、りかさんに聞いてるんすよ。彼女がそっけなくなったのはここらへんからなんですけどね」
りか「どれどれ……。は？ え、こんな内容のLINE送ったの？ うわ～……。ねぇ、あなた昔からモテなかったけどさぁ……なんか拍車かかってない？ 理由、絶対これだよ。私もデート前にこんなLINEきたら ”え……" ってなる。ましてや自分がいいなと思っていた分、さっとひくかも」
後輩「え！！！！ これのどこがそんなにいけないんですか（涙）」
後輩はあろうことか、今度のデートはイタリアンに行こうという話で決まったあとに、こんなLINEを彼女に送っていたの。
LINE「楽しみだね～。あ、でも今度はワリカンでお願いね。コーヒー代くらいは出してあげるよ」
私、思うのよね。
この一言って、男女のデート代に対する考えの両極の女性、つまり全ての女性を敵に回す最低ワード。
例えば先週のコラムに書いた“奢ってもらって当然よ”という時代錯誤の女性がこのワードを聞いた時「は？ ワリカンでお願い？ なに言ってんのこの男、ちっさーーー」と思われ終了。
そして“自分の分は自分で払う”という概念の女性がこのワードを聞いた時「は？ ワリカンでお願い？ そもそも奢ってもらおうなんて思ってないけど（苦笑）なに言ってんのこの男。ちっさーーーーーー」と思われ終了。
ってゆうか、「コーヒー代くらいは出してあげるよ」ってなに？ しかもコーヒー、一杯で上から目線？！
小さいと思われる理由は真逆でも、結果的に「この男……ないわ」という烙印を押されることは一緒なのが皮肉よね。
最近は “自分の食事代は自分が払って当たり前” と自然に思う女性も増えてきた。そんな女性にこんな言葉を言った日には「奢ってもらって当たり前って私が思ってるとでも思ってんのかしら。馬鹿にしないでほしいわ」ってなかなかの逆鱗にふれるわよ？
いい感じだったというその彼女が、どっちの理由で後輩にひいたかはわからないけど、どちらにせよ「小さいなーこの男」と思ったのは、ほぼほぼ確実。これ、意外と言う男いるのよね。そういう男は大体モテない。だって、発言が小さいんだもの。そして自分がなぜモテないのかも気づけていない。
後輩に聞いたところ、二回目のデートまでは後輩が払っていたからそう言ったとのこと。じゃあ、その時の彼女の態度はどうだった？ と聞いたら、
後輩「そういえば、何回もありがとうって言ってくれていたような。しかも帰りに “こんなんじゃ足りないかもだけど、さっきのお礼！ うれしかった！”って俺の好きなカフェのケーキを買ってくれたなぁ」
おそらく彼女は、“奢ってもらって当たり前”という女じゃなく、考え方は逆側の女性。だからこそ、今回の彼の発言に幻滅したんでしょうね。ねえ後輩よ。ただ年を重ねるだけじゃ、いい男にはなれないのよ？ うっかり後輩にむかって、大学時代と同じ言葉を約10年ぶりに言ってしまった。
りか「だからあなた、いつまでたってもモテないのよ」
後輩「りかさぁぁぁぁぁん（涙）」
いつか彼が、大人のいい男になりますように。アーメン。
