近頃、芸能人の不倫騒動が白熱しているわよね。先週あたり、俳優Hと新人女優Kとの不倫でもーう大騒ぎだったわね。その時よりはちょっと落ち着いてきたけど、なんかやっぱり……おおごとな感じよね。たしかにビックリしたわ。でも、知り合いでもなんでもないから、他の人がするほどの感情移入はそんなにないのよね~。

 

ただ言えるのは、俳優も新人女優もどっちもゲス。俳優の方には、ただただ「演技すっごい下手だけど、なんでいろんな作品に出てるのかしら」っていう疑問があったくらい。今回のことで、「演技が下手な上に不倫とかしちゃってるかっこ悪いやつ」って印象にアップデートされたけどね。

 

新人女優の方は……あざとい。

 

でも、その子にとっては大恋愛だったんだろうなって気はするけどね。

 

だって、不倫当初10代でしょ? 世の中のこととか全てを知る前にいきなり不倫街道に持ち去られちゃって、少し気の毒な気もしなくはない。まぁ〜してしまった事自体はやっぱりダメだけどね。

 

そんな感じで世間がこの話題一色だった時に、前の会社の同僚Aとごはんに行くことになったの。行き先は前の職場からすぐ近くにあるカフェバー。ランチ時はクロワッサンとラテアートが人気のお店なんだけど、夜になると食事メニューも増えてお酒も飲めるようになるのよね。2年ぶりくらいに行ったけど、落ち着いた雰囲気はその頃のままで、同僚Aと楽しく時間を過ごしていたの。

 

そしたらね、同僚Aが例の件を持ち出してきたの。

 

同僚A「ねぇりか見た~!? まさかあの2人が不倫なんてね。てか新人女優も清楚系って言っておきながらやることすごいよね。SNSに写真アップしたりなんかしてさ。奥さんの気持ち考えたことあるのかな。最低だよね。わりかし俳優の方ばっかり炎上してるけど、私はああいう女の方が許せないわ。ああいうことする女ってほんっと最低。」

 

りか「あ~すごいよね今。その話題ばっかり。なんか最初はびっくりしたけど、ニュースもなにもかもそればっかりで、飽きてきちゃった。私」

 

同僚A「いや、みんなそのくらい許せないってことだよ。だって奥さん可哀想じゃない? 私、もし旦那があんなことしてきたら許せないもん。」

 

りか「いや~……、っていうかさ。言いづらいけど、それAは言えないでしょ。Aも今の旦那さんと知り合う前、同期と不倫してたよね。私、めーっちゃAの相談うけてたよね?(笑)まぁ今は幸せそうだから安心してるけどさぁ。」

 

そう、この同僚Aは、それこそ今回の不倫騒動と同じくらいの年数(約3年間)不倫をしていたの。だから、まさかその子の口から不倫は最低説が出るとは思わなかったのよね。でも、私の問いに対しての答えが完全に予想外だった。

 

同僚A「え、だって私とこの新人女優とは全然違うじゃん。私とあいつ(元不倫相手)はそんなんじゃなかった。もっと純愛だったし。世の中でいう不倫とは、私たちは違ったと思う」

 

りか「……? ちょっと待ってごめん。まじで意味わかんない。ちょっと説明してくれる?」

 

同僚A「だからさ、私たちの場合は出会うのが少し遅かっただけ。世の中の不倫とは違う。違うと思ってる。だから一緒にしないでほしい」

 

りか「……。相手に奥さんがいるって事実は同じよね。 さっきA自身が言ったように、今自分が奥さん側の立場になってみて「あぁとんでもないことをしちゃったんだな」とか思う部分はあったりしないの?」

 

同僚A「え? だからそもそもが違うじゃん。私はあいつの奥さんにとってひどい事したとは思っていないよ」

 

りか「んん。すっごい申し訳ないけど、Aが自分の不倫をどう思ってようがいまいが、Aがしたことは、今回Aが「最低」って言った新人女優と同じことだよ。もしかしたら、この新人女優だってAと同じように「私たちは純愛だからよくいう不倫とは違うわ」とか思ってるかもしれないしね~」

 

同僚A「……ふーん。純愛だったら、じゃぁ〜いいんじゃないの。そんなこと、ないと思うけどね、しょせん不倫だし。奥さんのこと考えろっつーの」

 

言ってることが、滅茶苦茶過ぎて、もう何を言えばいいかわからなかった。伝わらない子には、伝わらないのよね。でもまさかここまで都合よく生きてきたとは、流石にびっくりしたわ。

 

自分の立場が変わった途端、自分の都合のいいようにしかとらなくなる人って意外と多い。同じ不倫をしていても、「私たちは、世間が言う不倫とは違う」と思って反省をしない人。その時は奥さんのことなんか全く考えず、むしろ「奥さんさえいなかったらよかったのに……」とさえ思う人もいるでしょう?

 

そして、いざ自分が奥さんの立場になったら、自分がしてきたことも忘れて「不倫するやつは最低」と言い始める。

 

私、思うのよね。

 

不倫に ”特別" なんて一切ない。というかおそらく不倫をしている全カップルが自分たちのことを「私たち(俺たち)は特別、他とは違う」って思ってるから。残念でした。

 

不倫をしていたときに流した涙やつらい思い出は忘れてもいい。いつまでもつらい過去にとらわれる必要は全くないからね。

 

でもね、自分が犯した罪は、忘れちゃいけないものだと思う。自分のしたことで一体誰を、何を傷つけたのかを、客観視でもいいから、理解しておかないといけないと思う。

 

自分のことを棚にあげるのは本当に簡単。でもね、世間の目は自分が思う以上に冷たい上に、的を得てる。同僚Aが過去に不倫をしたことを知ってる人なら、誰しもがこう思うはず。

 

「は? あなただって、してきたじゃない」ってね。

 

自分が奥さんの立場になって、過去にしてしまった不倫という罪の大きさを感じるならまだしも、そのことすら認められていないなんて言語道断。

 

不倫についてなにかいうなら、まずは自分がやってきてしまったことを認めてからにしてちょうだい。あなたがいう資格なんて、今のところ一切ない。

 

忘れていいこと、だめなこと。俯瞰した目で理解できるようになりますように。

 

 

 

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