9月になっちゃった。
9月になると、いきなりあれよね、秋っぽくなるわよね。
涼しくて、心地よくて、最高なんだけど。
それと同時にひと肌恋しくなる季節。
そんな、ちょっとだけセンチメンタルジャーニーな気分に浸ってたら、聞こえてきた会話。
切ないどころか腹立たしくなった、この会話。聞いてくれる?
「もう私。彼と別れることにする。」
友人「どした! あんなに仲良かったのに。どしたの?」
「いや、なんだかね。2人でいるのが窮屈になったんだって。1人でいるのが楽になったんだって。」
友人「いや…あんたら、5年付き合ってなかったっけ? そんで、婚約この前してなかったっけ? 親にも挨拶、行ってなかったっけ?」
「そう。だから私も必死に最初はとめたんだけどね。結婚てそんなもん? この5年って、そんなもんだったの? って。でも、彼の中ではもう決めちゃった上、だったんだよね。どれだけ言っても、何年付き合ったって別れる時は別れる時でしょう? の一点張り。」
友人「あいつ、まじ・・・・・・。でもさ、○○も○○だよ? なんだかずっと気になってたけど、結構あいつと付き合ってから、麻痺ってきちゃってて心配だった。」
「え。」
友人「いや、え。じゃなくて。必死にたぶん、頑張ろうとしてたからなんにも言わなかったけど。もうさ、いんじゃないのかな。自分のこと、そろそろ考えなよ。」
「まじかぁ・・・・・・。」
私。思うのよね。
こういうことって、付き合ってたら、案外どのカップルにでも、ある。
でも、どれだけ相手が、相手のことを思いやれるかってところが、人として。大事なことだって最近思うのよね。
彼が、別れを意識しだしたのが、いつ頃だったのか。それさえもわからない。もう無理の一点張りじゃね、なにもかもが、分からなくない?
そして、めちゃくちゃシンプルに思うこと。
そんだけ長く付き合ったのなら、きっとちゃんと話せば。どういう結果になっても、分かりあえたんじゃないのかしら。
もしも。別れだとしても。もう一度、やり直せるとしても、ね。
付き合うストロークには、時間がある。
もちろんない場合もあるけど。
でも大事なのは、そこのストロークじゃなくて、二人が時間をかけて築いてきた絆とか、糸とか。
もしもほどけても、ね。
そのかけがえのない時間は、二人だけのものなのにね。
それを、ひとりよがりに断つのは。
くそね。
別れて正解よ。悲しいけれど。
夏の終わりに、なんだか腹立たしいけど。
なんだか無償に腹が立ったから、ブラックのアイスコーヒー、一気飲みして、またおかわりしちゃったわ。
大丈夫。
あなたはあなたのままで、生きて行って大丈夫。
でも、もう少しだけ、いらない優しさは、そぎ取ってもいいのかも。

