ベトナムの風景

コンデンスミルクをたっぷり加えた、甘さと苦さの濃厚なコントラストが楽しめるベトナム式コーヒー。アジアンレストランで、食事後のスイーツとともにいただいたことがある方も多いのではないでしょうか?

 

今回は、ベトナム式コーヒーの特徴や背景、ベトナム式コーヒーが飲めるレストラン、おうちでもおいしく淹れる方法について解説します。

ベトナム式コーヒーとは?特徴や淹れ方、背景について

ランタンの街
意外に思われるかもしれませんが、ベトナムの街にはカフェが多く立ち並んでいます。小さな田舎町にもカフェが並び、老若男女問わずにコーヒーをのんびりと楽しむ姿も珍しくありません。

 

しかし、ベトナムという国とコーヒーが結び付かないという方も多いのではないでしょうか? じつはコーヒーの生産量が、ベトナムはブラジルに次いで2位、世界総生産の約20%を占める国なんです。

 

そんなコーヒー王国で広く飲まれているベトナム式コーヒーの特徴や淹れ方、カフェ文化が根付いた背景について、まずは知ってみませんか?

ベトナム式コーヒーの特徴や淹れ方

ベトナム式コーヒーの特徴は、なんといってもたっぷり加えるコンデンスミルクです。コーヒーは、苦味の強いロブスタ種を使うのが一般的。アルミやステンレスといった特徴的なベトナム式ドリッパーを使って、じっくり濃いめに抽出します。また、コーヒーカップではなくガラス製のグラスを使うのもベトナム流です。

 

ロブスタ種の苦味と香ばしさが、コンデンスミルクの濃厚な甘みと相性ぴったり。ホットはもちろん、氷をたっぷり入れてアイスで飲むのもおすすめです。

本場ベトナムでは、ハス茶も一緒に出てくることが多く、コーヒーとともに楽しみます。コーヒーを半分飲んだグラスに、ハス茶を注ぐ、「コーヒーのハス茶割り」を楽しむ人も。

 

それでは、ベトナム式コーヒーの淹れ方を紹介しましょう。

ベトナム式コーヒーの淹れ方

ベトナム式コーヒーは、専用のドリッパーがあれば、すぐ淹れられます。アジア雑貨店やネットショップなどで販売されており、値段も手頃なので、本格的に楽しみたい人は購入してみてもよいでしょう。

また、コーヒーは、あればベトナム産がおすすめですが、フレンチローストなど深煎りタイプでも代用できますよ。

 

【準備するもの・材料】(1杯分)

  • ベトナム式コーヒードリッパー
  • 耐熱グラス
  • コーヒーの粉(中挽き):大さじ1(15g程度)
  • お湯:120ml
  • コンデンスミルク:大さじ1〜お好みで

 

【淹れ方】

  1. コーヒードリッパーの中ぶたを開け、コーヒーを入れて中ぶたを閉める
  2. あらかじめ練乳を入れたグラスの上にドリッパーをセットする
  3. 中ぶたの上から少量のお湯を注ぎ、10〜20秒ほど蒸らす
  4. 残りのお湯を注いで上ぶたをし、コーヒーがすべてグラスに落ちるまで待つ
  5. 抽出し終わったらフィルターを外し、ひっくり返した上ぶたの上に置く
  6. コンデンスミルクを混ぜて飲む

 

ペーパードリップでベトナム式コーヒーを楽しもう

おうちでベトナム式コーヒー

本格ベトナム式コーヒーは専用ドリッパーで淹れますが、家庭でも手軽に楽しみたいなら、通常のドリッパーを使って淹れてもOK。

 

普段使っているコーヒードリッパーとペーパーを使って、いつも通りの手順で大丈夫です。

 

コーヒーを淹れる際のポイントは、しっかり蒸らして、いつもより濃いめに淹れること。コンデンスミルクをグラスに入れておき、ゆっくりとコーヒーを注ぎましょう。飲む前にしっかりと混ぜるのが、おいしくいただくコツです。

ベトナム式コーヒーの背景

ベトナムカフェ料理

しかし、なぜアジアであるベトナムにカフェ文化が根付き、こんな飲み方をするのか不思議ですよね? それには、歴史的な背景が関係しています。

ベトナムは1946年に独立するまで、約90年間フランスの植民地として統治されていました。つまり、ベトナムのカフェ文化は、フランスから持ち込まれたというわけです。

 

フランスといえばカフェオレですが、暑い気候のベトナムでは、カフェオレを淹れるための生乳が手に入りにくかったため、代わりに保存がききやすいコンデンスミルクを使うようになったんだそう。

 

また、ベトナムで多く栽培されているロブスタ種のコーヒーは苦味が強いのが特徴。そのため、ブラックよりもひと工夫加えた方がおいしく飲めるというのも、ベトナム式コーヒーが広まった理由のひとつです。

 

日本でベトナム式コーヒーが飲めるお店を紹介

日本でも、おいしい本場のベトナム式コーヒーが飲めたらうれしいですよね。そこで紹介したいのが、この2店舗です。いずれも、コーヒーだけでなく、おいしいベトナム料理もいただけるので、食後に注文してみませんか?

 

『ビア ホイ チョップ』(東京都中野区)

 

中野ブロードウェイのすぐそばにあるのが、ベトナム大衆酒場や屋台での料理を味わえる、『ビア ホイ チョップ』
ベトナム屋台をイメージした店内で飲むコーヒーは、旅先でのひとときを思わせてくれるようですね。

 

  • 住所:東京都中野区中野5-53-1 栗原ビル 1F
  • 電話番号:03-5942-4532
  • 営業時間:11:30~15:00(14:30L.O)17:30~23:30(23:00L.O)
  • 定休日:なし
  • ホームページ:http://biahoi-chop.com/

 

 

『オールドサイゴン』(東京都台東区)

 

JR御徒町駅から徒歩2分の場所にあるのが、日本のベトナム料理の第一人者であるオーナーが営む『オールドサイゴン』。
香草たっぷりのヘルシーな料理の後に、ハス茶とともにじっくりとベトナム式コーヒーを味わいたいですね。

 

  • 住所:東京都台東区上野5-19-6 丸政ビル3階
  • 電話番号:03-6284-2720
  • 営業時間:月~日、祝日、祝前日: 11:00~15:00 (料理L.O. 14:30) 17:00~23:00 (料理L.O. 22:30)
  • 定休日:なし
  • ホームページ:https://oldsaigon.owst.jp

 

うちでも外でも、あまーいベトナム式コーヒーにハマってみよう

アイスのベトナム式コーヒー

ベトナム式コーヒーは、濃厚な味をちびちびと楽しむのが醍醐味。暑い気候でのんびりとしたベトナムに、まさにぴったりなドリンクですね。

 

お手持ちのドリッパーを使えば、家庭でも手軽に楽しめます。コンデンスミルクの濃い味わいに慣れてしまうと、いつものコーヒーでは物足りなくなってしまうかも!?

 

ぜひ、いつものおうちカフェのメニューに、ベトナム式コーヒーを加えてみてくださいね。

 

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