先週、まるでドラマみたいな恋をした私の親友の話をしたじゃない?
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ごめん、もう少しその子について話しておくことがあったの。これ聞いちゃうと、白馬の王子と彼女のこれからを、ますます応援したくなるかも。
今日お話しするのは、今からかれこれ10年ほど前、彼女が送ったクリスマスイブの一部始終……。
当時大学生だった彼女には、別の大学に通う2個上の彼氏がいたの。その年のクリスマスは、彼女たちが付き合って初めてのクリスマス。そして実は、彼女にとって、その彼氏こそ人生で初めて付き合った彼氏だったのよね。彼氏と初めて過ごすクリスマス、ドキドキしないわけがないじゃない。
もう何ヶ月も前から、「ねぇ、りかどうしよう、クリスマスってなにすればいい? なにプレゼントすればいい?」ってもう凄かったわけ。私も「またその話~?」とか言いながら、心の中ではなんだか嬉しかったのよね。彼へのプレゼントも、一緒に買いに行ったなぁ。懐かしい。
ちなみに、プレゼントを買ったのはなんと10月(笑)早すぎよね。でも、これでとりあえず彼女ができる準備はひとまず終了。「よかったね~」って言いあってたら。
ほどなくして、彼氏からの連絡が途絶え始めた。
訳がわからない彼女は、そのままストレートに彼氏に聞いたの。「ここ最近、どうしたの?」って。「悩みがあるなら、私も一緒に考えたい」って。もうね、ほんとにこの子、めっちゃいい子なのよ昔から。
そして、彼の返事は
「将来がわからなくて、今は恋愛とかできる気持ちじゃなくなってきた。もちろんお前のことは好きなんだよ。でも少し将来のことを考える時間くれない? クリスマスは、絶対に会おう。それまで会わずに待っててくれる?」
……というものだった。
彼女は、待つことを決めた。彼がすっきりするまで、待とうと決めたの。でもね、会わないだけじゃなく、連絡も一切NG。なんとなく違和感を感じながらも、彼女が待つって決めたならって私も様子を見ていたの。
そして待ちに待ったクリスマス。彼女は10月に買ったプレゼントをバッグの中に忍ばせて、待ち合わせの表参道へ向かったの。会えなくて寂しかったけど、今日はきっと楽しい一日になるって信じきってね。
結果を先に言っちゃうと、彼女の希望は打ち砕かれたの。
待ち合わせ時間の12時に彼は現れたものの、それから一日ずっとずーっとずーーーーっと、会話という会話をしなかったそう。
彼女が話しかけても、ほぼ無視もしくは上の空。しびれを切らした彼女が「一体、なんなの?」と半泣きになりながら彼に聞いたのは、待ち合わせから8時間も経ったあとだった。街中がカップルで溢れるクリスマスの表参道。みんな幸せそうに笑いあっているのに、自分たちは一回も目も合わさず、会話もないまま過ぎた時間。
勇気を振り絞って聞いた彼女に、彼はこう言ったそうよ。
「ごめん。友達に戻ろう」
初めての彼氏に、こともあろうかクリスマスに振られた彼女。その日、どうやって家に帰ったかは覚えていないそうよ。それから何か月間かのうちに、あっという間に彼女は5キロも痩せた。口では「もう大丈夫」って言ってたけど、全然大丈夫そうではなかったわ。
でも少しずつ、傷は癒えていくもの。1年後のクリスマスには完全復活していた彼女。付き合っている人はいなかったけど、その日は女子みんなで楽しくわいわいクリスマスパーティをしていたの。
そしたらね、想像もしなかったことが起きたの。彼女の携帯に、1年前に彼女を振ってから何の音沙汰もなかった彼から一通のメールが!! 彼女、「ぎゃあ!!」って叫んでたわよ(笑)
彼からのメールになんて書いてあったかというと……。
「メリークリスマス。1年前、傷つけてごめん。また友達から彼女に、戻らない?」
夢から覚めた彼女は強かった。「1年前に言えなかった罵詈雑言を浴びせてやるー!」って冗談で言ってたけど、彼女が返したメールはこう。
「1年前、私はもう大惨事でした。でも、あなたがどれだけ自己中心的で勝手な人かということが、今日で更に分かってしまいました。これからお会いすることは、二度とありません。メリークリスマス。」
そこにいる女子たち全員、スカッとしたわ。
その男が、彼女と付き合っている当時、浮気していたかどうかは分からない。本当に、ただ将来に悩んでいたかもしれない。もしそうだとしても、自分勝手な自己中男というのには変わりはないと思わない?
その男は最低だったけど、彼女は失敗からしっかり学んで、成長したのよね。
そんな彼女が、今恋をしている。
どうか上手くいきますようにって、願わずにはいられないの。
先週の彼女のお話はこちら↓


