お気に入りのカフェのコーヒーをテイクアウトして、一日ゆったりピクニックを楽しむのが最近のマイブーム。東京近郊にも芝生は案外たくさんある。その日は東京駅で食材を買い込んで、女友達と葛西臨海公園まで行ってピクニックをしていたの。

 

秋晴れの心地いいお日様の下でごはんを食べたりお昼寝したり。もう最高の贅沢時間。そんな中ね、隣でも同じようなピクニック中の女子から、ある一言が聞こえてきたの。女子ながら苦笑いしながら「わかる、わかる」と頷いてしまいそうなその言葉。

 

彼女がいった一言は、そんな女たちの心情をドンピシャに言い当ててたの。

 

「いや、あのね。私、結婚に目がくらみまして……

 

うっかりその言葉に聞き耳をたててしまった私。幸せな空気感の中、聞こえてきた内容はなかなかヘビー。

彼女が結婚したのは3年前。その頃彼女は29歳。まあちょうど、結婚適齢期よね

 

今から考えると、29も30も31も、なーーーんにも変わらないんだけど、29歳真っ只中の時は「30までには結婚しないと」っていう自分と日本が作り上げたプレッシャーが、なかなかすごいのよ。

 

それが例え幻想だったとしてもね。

 

今のご主人と付き合ったのがたまたまその年齢だったこともあって、彼女はすぐに結婚を決めたそうなの。条件的には悪くないし、とにもかくにも結婚ということをしたかった。婚姻届を出した時の気持ちは幸せとは程遠く、「これで私もやっと結婚……」ていうホッとした気持ちだけがあったそうよ。

 

 

そんな経緯で始まった結婚生活。人並みに結婚式を挙げたりした彼女たちはその後、どうなったと思う?

 

今まさに、離婚協議中なんですって。

 

彼女、結婚して1〜2年で気づいたそうよ。

「あ、私。この人と結婚したかったんじゃなくて、結婚という行為だけをしたかっただけなんだ。結婚っていうものに、目がくらんだだけだったんだ。」って。

「でも、当時は自分自身が焦っていたこと自体にも気づけなかった」って。

 

結婚するために好きだと思い込んでいた彼のことは、そういえば全然尊敬できないし一緒にいて愛おしいとも思えない。

 

ここに愛はあるのか?って思った時に、悲しいことにそこには、まったく愛なんて、なかったそうなの。そんな2人が、うまくいくはずないもんね。

 

私、思うのよね。

 

結婚ってさ、結婚すること自体が大切なんじゃなくて、誰とするか、誰とこの先歩んでいきたいかが大切じゃない? 子供もそう。ただただ「年齢がぎりぎりだから早く産まなきゃ!」じゃなくて、その人と自分との子供に会ってみたいって自然に思えた時。想像するだけで幸せな気持ちになれた時に、そのことを考えるのが自然の流れなんじゃなのかしら。

 

 

至ってシンプルなことなのよ。でも、意外とみんな、そんなとってもシンプルなことに気づけない。

 

他人の幸せを喜べなくても、それは全然悪いことなんかじゃない
2018.9.18
2週連続3連休、みんなどうしてた? 私? 1回目の3連休は、ひたすら仕事。 せめて休日気分を味わいたくて、近くの自然公園の中にあるカフェで仕事と格闘していたわ。芝生できゃっきゃと楽しく遊ぶ家族を横目に、ね(苦笑) で、2回目の3連休はひっさびさ実家に帰ってゆーっくりしてきたわよ。まあ基本、やること...…

 

という私だって、気づいたのはほんとに最近だから人のこと言えないんだけどね。だからね、彼女の気持ちも実は痛いほどわかる。女子は誰もがきっと、世間を気にして目がくらむ瞬間があるんだと思う。

 

 

世間でもなければ、自分自身でもない。結局は自分のことも結婚相手のことも、むげに扱っただけなのよ。女は30過ぎて結婚してなかったら、なにかあるんじゃないかっていう世の中に流れるあれ。そろそろ時代遅れよねあの考え方。

 

 

30過ぎようが過ぎまいが、なんかある人はなんかあるし、なにもなくても結婚してない人だってたくさんいるわけ。逆にいうと、なにかあっても結婚してる人なんて、うじゃうじゃいるわよ? 

 

もっと生きやすい世の中になればいいけど、ずーっと昔からの感覚だから、悲しいことにすぐに変わるわけないのよね。だからまずは自分を少し、律しましょう。

 

その結婚は、なんのため?

 

もしただただ、年齢というものに縛られて世間の目に耐えられなくなっているって感じているなら。もう少しだけ、ゆっくりしてもいいかもよ。

 

見た目よりも、なによりも。

婚活が成功する人しない人

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