婚活って言葉、もうだいぶ普通に使われるようになったわよねー。いつぐらいから使われるようになったんだっけ、この言葉。
言葉って不思議よね、いろんな言葉がうまれては淘汰されていく。でもこの言葉は、なんだかずっと残っていきそうよね。
結婚適齢期になってくると、なんとなく皆んな始める結婚活動、略して婚活。その婚活のレベルはかなり個人差があって、合コンに行くのをそう呼ぶ人もいれば、本格的に婚活サイトに登録して、本気で相手を探す人もいる。今日はね、後者の話。
職場の先輩にね、最近、結婚したばかり新婚さんがいるの。ご主人の職種はデザイナーで、ウィキペディアにのるほどその界隈では有名なお方。先輩もデザイン系の仕事だから、そんな感じで付き合ってたのかなーなんて思ってたわけ。
そんな時にね、ちょうどたまたま2人だけ残業になった日があったの。職場のカフェスペースで互いにちょっと休憩してた時に、
「そういえば、ご主人とのきっかけはなんだったんですか?」っていう話になったの。
そしたらね……。
先輩「ええとねぇ、婚活!(笑)婚活始めてたった三ヶ月で今の人と知り合えて、そのまま結婚したんだよ~。結婚決めたのは、付き合ってから半年くらいだったかな。その前の人とは7年くらい付き合ってたんだけど、結婚まではいかなくて。こんなにさっぱり簡単に、最高の人と出会ってさくっと結婚したからね、周りの婚活長く続けてる友達には「は!? 三ヶ月!?」って言われてる(苦笑)」
私「そうなんですか! 婚活三ヶ月で成功って子は、たしかに私の周りにもいないかも(笑)」
先輩「でも私さー、みんな選り好みしすぎだと思うんだよね。私の友達ってみんないい子で可愛い子ばっかりなんだけど、超ーーー条件が細かいし、厳しいの(笑)実際に会うまでに半年とか選びまくって、そこからまた1回目で脱落、2回目のデートでまた脱落、とかしてったら、そりゃいつまで経っても結婚までたどり着かないよね。なーんで、自分だけが選ぶ立場って思ってるかなー。選ばれる立場でもあること、あんまりわかってないんだよね、みんな。」
私ね、もともとこの先輩大好きなんだけど。
なんだか、ますます好きになっちゃったわ。
この先輩が、結婚できたのは当然といえば当然なのよね。
この先輩は婚活の時に、他の友達のように「この人もいいけど、もっとこれ以上にいい人がいるかもしれない!!」という目で相手を見なかったんだと思うの。
ただただ、まっすぐに相手のことだけを見つめて、ちゃんと考えたんだと思う。
そういうのってさ、相手に伝わるじゃない?
だから、先輩はとてもスムーズに最高の相手を自分で見つけ出したんだと思う。そして先輩も、相手から見つけ出されたんだと思うの。
婚活がうまくいく人とうまくいかない人の差って、これだと思うのよね。
お金を払うことで、自分の理想に合った人を紹介してもらえるというチケット(権利)を手に入れたところまではみんな同じ。
でも、その権利を主張しすぎたり、期待しすぎたりすると結果は残念なことになりかねない。
権利はあるけど、謙虚に冷静に受け止めて婚活を進められる人が成功するんじゃないかしら。
先輩はその点を十分に理解していたんだと思うわ。
あとね、ほんと最後に本末転倒なこと言うけど。
どれだけ理想の条件を満たしても、結婚はナマモノ。最後はどれだけ相手を思いやれるかどうかなの。信頼関係は、履歴書や年収だけじゃ生まれないでしょう?
それとあと一つ。先輩も言ってたけど
婚活で、私は選べる側! とか思ってる女性がもしいたら、それは大きな間違い。
もちろん選べる側でもあるけど、それと同時に、あなたも選ばれる側でもあるということを理解しておいたほうがいいわよ。
わりと今までモテてきて、最近婚活を始めたアラサーアラフォー世代のそこの女子。
よーくよく、覚えておいてね。



