今年の桜は長かったわね~。この前仕事で伊豆高原に行ったんだけど、たまたま桜が見頃でね。ながーく続く満開の桜並木に、思わず感動しちゃった。あんなに長い桜並木は初めて見た。仕事といえど、一瞬うっかり仕事のこと忘れちゃったくらい(苦笑)
伊豆高原での仕事はカフェでの仕事。そこのケーキとコーヒーがもう美味しくてこれまた感動(笑)予定よりも早く仕事が終わったから、一緒に来ていた同期と帰りの電車時間までそこのカフェでお茶していくことにしたの。
同期は私の2個上で、3歳の女の子を育てている母親でもあるよね。同じ東北出身ということもあって、入社早々すぐに仲良しになった人。普段は、母親ということを忘れるくらい若々しくて、仕事を一生懸命に頑張る人。時短勤務はお給料が少なくなるからと、しっかりと平日毎日9時~18時まで立派に働くの。
会社内ではあまりにも母親感がないから、いつかそのまま言った時があったのよね。「全然、母親感出さないよね。たまに子供がいること忘れちゃうくらい」って。そしたら、こんな答えが返ってきたの。
同期「あぁ、職場じゃ母親ってことは必要のない部分だからね。極力、母親感は出さないようにしてるの。りかがそう言うってことは成功してるってことだよね。やった(笑)
でも、18時に退社してからは完全にママ。子供命。保育園にダッシュで迎えに行って、公園が大好きな子だから、せがまれて近くの公園で少し遊ばせることもあって。もう体力勝負! そっからは夕飯を作って子供が寝るまでは、ずっとノンストップだよ〜。旦那はいつも遅いから、全て自分でやってるし。」
……私が退社後に自由な時間を過ごしている間も、彼女は子育てという仕事をしているのよね。仕事も主婦業もこなすって、私が想像する120倍、いや200倍大変なことだと思う。
ちなみに彼女のご主人は美容室の経営者。ご主人の帰りは、ほぼ毎日深夜0時を過ぎてから。だから、ほぼほぼ彼女のワンオペ育児なんですって。ここでもまた素朴な疑問が込み上げる私。
りか「でもさ、ご主人にも子育てを協力してほしいって思わないの? お互いに仕事してるのに、同期だけが子育てってことに理不尽さは感じないの?」
そしたら、彼女は言ったの。
「あのね、期待しても無駄なの。いい意味でね。男と女ってさ、同じ人間ではあるんだけど、見た目がちょっと似ているだけ。体の作りも年の取り方も全く違うから、考え方も全然違うんだよね。女性が子供を産む年齢に限界があるっていうことも頭ではわかっているつもりでも、ほんとの所は分かっていないしね、絶対。
だって、男の体ではそんな変化一生やってこないんだもん。わかってほしいけど、結構そこをわかってくれる人ってなかなかいない。だから「焦ってる女は引く」とか言えたり感じたりする男の人が多いのよ。
女性が焦るのには人間の本能的なものがあるってことをわかっていない。こっちからすると「は?」って感じだよね。でもそこは、女も同じ。男の生き方や体の仕組みでわからないことや理解できないことなんて死ぬほどあるからね。
でもね、うちの旦那は、子供を産ませてくれた。そこは本当に感謝してるんだよね。だから、なんだろ、それでOKっていうかね。極論だけど、大体は結局のところ本当に子供を産みたい人しか、作らないし産まないからね。私は産ませてくれる人を選んだの。そして私を選んでくれた。だから、いつも腹が立つ時はそこの原点に返って、自分の心を落ち着かせるんだよね」
なんだかものすごく、しっくりきた。
でもね、最後に彼女が言ったことが更にしっくりきたの。
「て、基本はそう思ってるんだけどさ。ただ、わかっちゃいるけど褒められたい日もあるよね」
私、思うのよね。
ほんとにたぶん、それだけなのよ。
女性が働くような時代になっても、子供の世話もやっぱり女性が見ているのよね。理不尽は理不尽なんだけど、なんだかんだで女はきっと理解してる。実は、まだそういう時代なんだってことを、悔しいながらに心の奥底では理解しているのよ。
でも、ただ一言。
「いつも頑張ってくれてありがとう。」って、その一言をかけてもらえるだけで、心はほんとに救われる。
忙しい夫婦は増えた。だからこそ、互いに「いつもありがとう」という一言の大切さは、ますます重要になってきている時代なんじゃないかしら。
そこのあなた。今日は奥さんや彼女に「ありがとう」って是非伝えてみていただきたい。
その一言が、彼女の疲れた心をきっと、溶かしていくはずだから。
(ちなみにだけど、共働きだけど家事も女がやって当たり前と思っている男性は、さすがに乗り遅れすぎてるかもね~)



