先週末ね、高校時代の友人(A子)の披露宴に行ってきたの。桜木町のアニヴェルセルでの挙式だったんだけど、それがもう美しいやら素敵やらで、久々の結婚式に感動しっぱなし。それに加えて久しぶりに会う旧友たちとの会話も楽しすぎちゃって、なんだか高校時代にタイムスリップしたみたいな感じだったわ。
まぁ、みんな見た目は変わったけどね(苦笑)
披露宴が終わって二次会までの間ね、みなとみらいのおしゃれなカフェでそれぞれの近況や思い出話で盛り上がってたんだけど。そういえば、新婦と一番仲が良かったはずのB美が披露宴にも来ていないことに気付いたの。
「あれ、今日B美は来てないの?」って聞いたら、「りか知らないんだ! 大変だったんだよ~!」って。
なんだかいやな予感。恐る恐る聞いてみると……。
A子とB美はね、高校卒業してからもずっと仲が良かったの。よく会う時は週に2~3回も会って、互いに全てを把握している感じだった。当時、2人はお互いに彼氏はいたんだけど、互いにうまくはいっていなかったみたいなの。
そういう時って、女友達のありがたみが身に染みるわよね。共感し合えたりバカやったり、でも実は、ちゃんと互いの幸せを願っていたり。
でもそんな風に、ちょうどいい心の距離感を保ちながら付き合っているつもりだったのは、
今回、結婚したA子だけだったみたいなの。
時間は流れ、A子が今の旦那さんと付き合い始めた時、B美に「新しい彼氏ができた」って報告したそうなの。そうしたら、彼女の口からでた言葉はこんな一言だった。
B美は「あーあ、その男にA子とられちゃった。これからは私達、共感しあえないね」と口から漏れたそうなの。
A子の方はその言葉に、ちょっとした違和感を感じながらも、さほど大きな問題とは思わずに「新しい彼氏が出来ても、B美とは今までどおりだよ。そんなこと言わないで~」って声をかけたんだけど。それからぱったり、A子の方が遊びに誘っても、その答えはいつもNO。B美からの遊びのお誘いも途絶えたそうなの。
さすがにおかしいと思ったA子は、「私、なにか悪い事した?」って聞いたんですって。
その返ってきたB美の答えは、
「A子だけが幸せになっていくのを聞くのがいやなの。きっと遊ぶたびに彼氏の自慢話でしょ? そんな人と遊びたくないし」と言い放ったらしいの。
さすがに、あきれたA子は、そのうち時間が解決するだろうと思って「わかった。じゃあ気持ちが落ち着いたら連絡してね」といって、B美が冷静になるのを待つことにしたんですって。その間も、A子と彼の時間は順調に過ぎていき、いよいよ結婚が決まった時。
A子の中では、今はいっときだけ連絡はしあっていないけど、高校時代からずっと仲の良かった友達であるB美。いじけてはいたけど、さすがに結婚はきっと喜んでくれるはずだと思い直して、B美に報告をしたそうなの。そして、自分とB美の友情を信じたかった。
でも……もうお分かりよね?
B美からの返事は「なんなの? やっぱり自慢? 性格疑うわね。結婚式なんて、行きたくないから。」だったそうよ。A子はさすがにショックを受けて、もともとスリムだった体が、また1周り細くなってしまった。
結局、結婚式は無理強いして来てもらうものではないからと、B美のことは、呼ばなかったそうなの。そして、B美が他の高校時代の潤友人に漏らしていたのは、「あの子ばっかり幸せになっちゃって。だって私と一緒にずっと仲良くいようって言ってたんだよ? ある意味裏切りだよね」ですって。
私、思うのよね。
自分が辛い時に、他の人の幸せを200%心から喜べなくてもいいと思う。でもさ、誰かが幸せになることがあなたに対する「裏切り」なわけ?
ーーーそんなわけあるわけないじゃない。
A子は、B美のことを本当の友達って思っていたけど、B美、あなたはきっと友達なんて思ってなかったのね。ただ、「辛いのは自分だけじゃない」っていう、安心できる存在が欲しかっただけ。
そして、もしその存在が幸せにでもなろうものなら「絶対に許さない」わけね。
よくもまぁ執着心と依存心と自己愛がここまでぐちゃぐちゃになったわね。A子はとても落ち込んでいたみたいだけど、関わらないのが身の為よ。女同士の妬みや束縛は、気にして渦中に入るとエンドレス。
一歩外に出て、華麗にスルーするのが賢い女。
互いに知っていた2人だから今回さすがに驚いたけど、こういう女って、やっぱり身近にも存在するのね。
あなたも被害者になってない? そしてまさか、加害者になんてなっていないわよね?
ほんと、くれぐれも気をつけましょうね。



